【感想】『センター・オブ・ジ・アース』は、子ども向けな冒険SF映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『センター・オブ・ジ・アース』を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。

『センター・オブ・ジ・アース』ってどんな映画?あらすじは?

『センター・オブ・ジ・アース』は、2008年公開のSFアドベンチャー映画。

監督はエリック・ブレヴィグ。主演はブレンダン・フレイザー。

『センター・オブ・ジ・アース』は、そもそもフル3D映画として上映されていたらしい。ちなみに私はNetflixで鑑賞したので、もちろんフル3D鑑賞ではないことをご理解いただきたい。

あらすじとしては、「兄の残したメモ書きに触発された弟が、甥や仲間を連れて地球の中心を目指す」というストーリーになっている。

トレバーは、大学で地底物理学を研究している教授だった。

しかし、トレバーの講義はあまり人気がなく、大学側もトレバーに研究費を提供するのが無駄に思えてきて、トレバーの研究室を物置にしようとする。

トレバーはこれからのことをどうしようか家で考えていると、義理姉エリザベス(兄マックスの妻)からの留守電が入っているのを知る。

留守電を聞いていると、トレバーは忘れていたことを思い出した。今日は甥のショーンが家に来る日だった。

エリザベスは、どうやらカナダで不動産物件を見て、今後の生活基盤を構築しようと考えているらしく、トレバーに10日間ほどショーンを預かって欲しいとお願いしていたのだ。

ショーンが家に来るとともに、エリザベスは夫であるマックスの遺品をトレバーに渡した。

トレバーの兄マックスは、地底世界を目指していた冒険家だった。ある日消息を絶ってしまって、そこから音沙汰がないのだった。

マックスの遺品を見ていると、その中に「ジュール・ヴェルヌ」という作家の「地底旅行」という本が入っていた。

本には、マックスの手書きメモがびっしり書かれていて、どうやら本当に地底世界があると思っていたようだった。

トレバーはそのメモ書きを見て、ハッと思いつく。もしかしたら本当に地底世界はあるのでは?と思い立ち、大学の研究室にショーンを連れて、一緒に地底世界がどの辺りにあるのかを探る。

すると、ショーンは研究室のモニターを指差し、「このマーク何?4つあるけど」とトレバーに尋ねる。

トレバーは、「4つ?3つしかないはずだぞ」というが、画面には4つ目のマークが映し出されていた。その4つ目のマークはアイスランドを指していたのですぐさまトレバーはショーンとともにアイスランドへ向かう。

アイスランドで、兄マックスが頼ったとされる火山学者の家を訪ねてみるが、火山学者は亡くなっていて、代わりにその娘(ハンナ)が家を引き継いでいた。

トレバーは、ハンナを地底世界への旅に同行させるにする。

火山を登っていると、急に天候が怪しくなり、雷が落ち始める。急いで洞穴に逃げると、洞穴が崩れて入口が塞がれてしまった。

出口を探すために洞穴をさまよっていると、昔の炭鉱跡が出てきた。そこにはトロッコがあって、まさに冒険が始まる予感がしていた。

『センター・オブ・ジ・アース』は、子ども向けな冒険SF映画だった

はい。まずは私の正直な感想を言わせていただこう。

『センター・オブ・ジ・アース』は、子ども向けの冒険映画である。

残虐なシーンもなく、グロテスクなシーンもない。

とにかく子どもでも安心して楽しめるだろう。

だが、大人視点で見ると、やはりどうも物足りなさは否めない。

地底世界が幻想のように美しい世界なのは、それも『センター・オブ・ジ・アース』という物語の世界観なので特に不満はない。

だが、全体的にご都合主義的な感じがしてしまって、見ていて「う〜ん…なんかいまいちやな…」と思ってしまった。

内容が薄い…

『センター・オブ・ジ・アース』を見ていて思ったのは、内容が薄すぎる点である。

兄であるマックスが消息を絶った元凶である「地底世界」にたどり着いたはずなのに、弟トレバーも息子であるショーンも、なんか…普通な感じというか。

特に伏線的なものがあるわけでもないので、とにかく一本道なストーリーが続いていく…といった内容である。

あまり比べてしまうのもアレなのだが、例えば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、伏線要素がかなり強くて、最後の最後まで楽しく見れるSF映画だと思っている。

だが、『センター・オブ・ジ・アース』は基本的に伏線を張るわけでもなく、一本調子で物語が進んでいくので特に驚きがあるわけでもない。

つまりいうと…内容が薄いのである…。

ハンナは可愛かった

ヒロインであるハンナは可愛かった。

ちょっと気の強いところとか、ちょっと好みである。

ま、そんなところだ。

『センター・オブ・ジ・アース』の生物群に疑問が

『センター・オブ・ジ・アース』には、多様な生物群が出てくる。

それこそ、後半で出てくる「ティラノサウルス」のような恐竜だ。

もう、なんであそこに一頭だけ存在していたのかがわからない。

大きな食虫植物も出てきたり、地底の海に住む巨大な首長竜が出てきたり…。

とにかく「そんなこと、ある!?」ってぐらいの生物がご都合的にウヨウヨ出てくる。

それらが何か関連性があれば面白いのだけれど…。

例えば、「キングコング(ドクロ島じゃなくて無印のやつ)」なんかを見ていれば、「森には恐竜がいるし、崖の谷間のところには気持ち悪い虫がたくさんいる」という感じで、

「なるほど、そういう場所にはそういう生物が生息してそうだよな」

と、生物たちと生息地の関連性が見えてくる。

しかし、『センター・オブ・ジ・アース』は「とりあえずここにこの生物を置いてビックリさせよう」みたいな…お粗末な感じが否めない。

マジでティラノサウルスに至ってはアトラクションとしてしか用いられていない。

結果的に薄味の映画になってしまったのである…。

『センター・オブ・ジ・アース』を総合評価するなら?

『センター・オブ・ジ・アース』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。

これは、大人としての評価で星2である。

『センター・オブ・ジ・アース』という作品は、子どもたちに「こんな世界があるかもしれない。冒険に行こう!」みたいな感じで、夢を見させてくれる映画である。

だから、子どもたち向けなのは当然のことである。

私のようなひねくれた大人が見ても、「なんだこれ!B級どころかC級じゃねーか!」みたいに思ってしまうのも無理はない作品だ。

だが、そもそも映画のターゲット層が違うことを理解しなくてはいけないのではないか…と思う。

それを踏まえて、あえて言わせていただこう。

評価は星2である。

『センター・オブ・ジ・アース』はどんな人におすすめ?

『センター・オブ・ジ・アース』は、先ほどから言いまくっているように、子どもたちにはおすすめである。

また、子どもとどんな映画を見ようか迷っている親御さんにもおすすめだ。

『センター・オブ・ジ・アース』は、マジでグロい描写とかエロチックな描写が一つも出てこない。ちょっとハンナが薄着になるぐらいだ。

子どもたちには刺激の強い描写は出てこないので、安心して楽しめるのが『センター・オブ・ジ・アース』の魅力と言えるだろう。

終わりに

『センター・オブ・ジ・アース』についてレビューしてきた。

余談だが、私は実際に東京ディズニーシーにいってアトラクションのセンター・オブ・ジ・アースに乗ったことがある。

ディズニーシーのアトラクションの中でも、個人的には一番迫力があったし、面白いなと思ったアトラクションである。

そんな中で、今作『センター・オブ・ジ・アース』を観て…。うん。まぁ…。そりゃそうだよねって感じだ。

理想と現実はなかなか一致しないものである。