ふぉぐです。
ついさっき、『海底47m』を観終わったのでさっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『海底47m』ってどんな映画?あらすじは?
『海底47m』は、2017年公開のホラー映画。
監督はヨハネス・ロバーツ。主演はクレア・ホルト、マンディ・ムーア。
あらすじとしては、「ゲージ・ダイビング中にゲージのケーブルが切れて、海底47mへ落ちてしまう」というストーリーになっている。
リサとケイトは姉妹で、一緒にメキシコ旅行に来ていた。
リサは、彼氏に「君といても退屈なんだ」と言われて傷心だったので、ケイトがリサを慰めるような旅行だった。
メキシコ旅行中、知り合った男性2人とリサ・ケイト姉妹は遊んでいたが、ディナーを囲んでいる時に「ゲージ・ダイビングをやってみない?」と誘われる。
ゲージの中に入って、目の前で巨大なサメを見る…というスリリングな体験をすれば、彼氏のことも忘れられるし、楽しんでいる姿を写真に撮れば彼氏も嫉妬してくれるんじゃない…?とケイトはリサに助言した。
最初は嫌々だったケイトは仕方なくOKし、翌日ゲージ・ダイビングに訪れる。
しかし、リサはまだ不安だった。
というのも、アクティヴィティはホテルを通して予約をしてください…とホテル側から言われていて、ホテルを通さないアクティヴィティは何か危険なことが起こる可能性が高いからだった。最近アクティヴィティで危険な事故が起こった…とニュースでやっていたのを覚えていたリサに不安が襲いかかる。
だが、船に乗り込んでゲージに入ると、そこは別世界が広がっていた。
美しい自然に気分も晴れ晴れ…かと思いきや、いきなりゲージがガクン!と揺れた。
猛烈な不安に襲われたリサは、すぐにゲージを引き上げるように船長に言うが、引き上げている最中に今度はゲージを引き上げるクレーンそのものが外れたらしく、ゲージごと海底へと落ちていってしまったのだ。
リサとケイトが気がつくと、そこは海底47m。
凄まじい不安が襲う中、リサとケイトはなんとか脱出する方法を考えていく。
『海底47m』は、ギャーギャーうるさいホラー映画だった
『海底47m』を観終わってまず思ったのが、
「うるさい映画だな…笑」
ということである。これはもちろん悪い意味で言っている。
というのも、『海底47m』において、リサがかなりうるさいのである。
いや、わかる。
「海底」という未知すぎる空間は、おそらくこの前観た「インターステラー」と同じぐらい恐怖な空間だろう。
さらに言えば、「サメ」という、人間をエサとして認識している獰猛な存在がすぐそこにいるとなるならば、その恐怖は計り知れない。
サメ映画はこれまでいくつも観てきたが、『海底47m』の恐怖はすごい。
これらの「恐怖材料」が揃っていて、「ああ、めちゃくちゃ怖いんだろうな…」というのがわかっているにせよ、リサの言動がいちいちうるさい。
ケイトがゲージを出ようとしている時にも、「急いで急いで!」とめちゃくちゃ急かす。
ああいう場面で急かすと結局失敗するから急かさない方が良いのに、リサは自分が助かりたいという一心で、ケイトを急かしている…ように私には映ってしまった。
私は吹替版で『海底47m』を観たのだけれど、おそらくリサの吹替を担当している声優さんの声が私には合わなかったのかもしれない。
というより、あの声優さんの音域でリサのようなキャラクターを演じてしまうと、私にはイライラMAXに膨れ上がる…のかもしれない。
声優さんが悪いわけではないしリサが悪いわけではない。
声優さんとリサが合わさった、あの「吹替版リサ」という存在が私には合わなかったのである。
『海底47m』は、異質なホラー映画だった
私は、これまで…まぁそれなりにホラー映画を嗜んできているわけであるが…。
これまで観てきたホラー映画のどれよりも、『海底47m』は異質なホラー映画だと思う。
というのも、舞台が「海底」というのがまず異質である。
普通、ホラー映画といえば人為的な舞台が大半である。
それこそ、バイオハザードなんてその典型だし、ドント・ブリーズのような映画も、毛色は違うにせよ「人間」がホラー要素に一役買っているわけである。
だが、『海底47m』は人間が恐怖の原点ではない。
『海底47m』の恐怖は自然そのものである。
「海底」という未知の空間。そして、リサが途中で目の当たりにした深すぎる崖のようなところ。
さらには、自分を食ってしまうかもしれない獰猛なサメたち。
自然を舞台にしたホラー映画…ということで、なかなかに異質な存在だったのではないか…と私には感じた。
幻覚オチはちょっとずるい
『海底47m』は、窒素の影響で幻覚を見てしまう…というシーンがある。
厳密にいえばオチではないんだけど、その幻覚のせいで結構むりやりなシーンが始まる。
まず、発煙筒を使うことでサメが寄り付かない…という設定。
そんなことってあるのかなぁ…?と思ってそのまま進んでいくと、特にサメをおびき寄せるでもなく「泳いでこーい!!」と叫ぶだけの無能な男たち。
浮き輪につかまってやっとの思いで船までたどり着くも、サメが襲ってきてリサが海中へ引きずられ…。
かと思いきやなんとかサメから脱出して船に戻り…。
…幻覚でした★。
なんか、サメに食われたはずのケイトから無線で応答があったあたりから「あれ?これ幻覚っぽいな」と思ってたら案の定そうだった。
幻覚オチが悪いわけではないんだけど、なんかちょっと個人的には釈然としないかなぁ…という感じだ。
『海底47m』を総合評価するなら?
『海底47m』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。
舞台設定などは面白いなぁと思ったけれど、とにかくリサがうるさい点を減点。
さらに、海底47mという恐怖のどん底(海底だけに)みたいなシチュエーションがちょっと活かしきれてないような気もした。
あと、男たちの無能さにも呆れてしまったので、星3評価とした。
ただ、面白くないわけではないし、かといってめちゃめちゃ面白いわけでもない。
中途半端というほど出来が悪いわけでもない。
なかなか評価するのが難しい作品である。
『海底47m』はどんな人にオススメ?
『海底47m』は、既存のホラー映画に飽きている人にオススメしたい。
本当に、ホラー映画としてはかなり異色の出来になっているので、「ホラー映画見尽くしちゃったけど、なんか面白い映画ないかなぁ」と思っているあなたにはオススメしたい。
また、パニック要素もあるので、パニック映画好きが見ても楽しめる作品だと思う。
終わりに
『海底47m』についてレビューしてきた。
『海底47m』を見て、私はダイビングには向いてないんだろうな…と思った。
というのも、私はサメを一時期個人的にものすごい研究していた頃があって、そのせいでサメへの恐怖が半端ない。
さらにいえば、『海底47m』でリサが到達したあの深い崖。
海にはもっともっとああいう深すぎる崖がたくさんあるわけで。
私はああいう崖を見るとめちゃくちゃ恐怖を感じるので、ダイビングなんてできるわけねえ…って思ってしまった。
そもそも、若干海洋恐怖症的なところがあるんだけれども。