ふぉぐです。
ついさっき、『白鯨との闘い』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『白鯨との闘い』ってどんな映画?あらすじは?
『白鯨との闘い』は、2015年(日本だと2016年)公開のヒューマンドラマ・アクション映画。
監督はロン・ハワード。主演はクリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、ベン・ウィショー。
あらすじとしては、「1850年に、小説家・メルヴィルがとある老人夫婦のもとを訪ねる。老人のトーマスはその昔、白鯨と闘ったことのある捕鯨船の乗組員だった。その捕鯨船に乗っていた乗組員のほとんどはもうこの世にはおらず、あとはトーマスだけ。なんとか白鯨と闘った当時の記憶を小説に書き起こしたいメルヴィルは、トーマスに直談判しに行く」という物語である。
1850年。小説家のメルヴィルは、ある老人夫婦を訪ねていた。
老人夫婦の夫、トーマス・ニッカーソンは、かつて白鯨と闘ったことで船が沈没し、やっとのことで故郷へと帰ってきた捕鯨船乗組員の一人だった。
メルヴィルは、どうにかしてトーマスから当時の記憶を聞き出そうとしていた。白鯨との闘いをこのまま喪失させていくのは惜しいことだ…と思ったのである。
しかし、当のトーマスは全く話したがらない状況だった。
「帰ってくれ」とぶっきらぼうにメルヴィルへと言う始末。
怒ったメルヴィルは帰ろうとすると、夫人が「私が説得しますから」と言い、なんとかトーマスは当時の記憶を語り出すようになった_。
時代は1819年へと遡る。
多額の資金を投入されて作られた捕鯨船エセックス号。
エセックス号の次期船長として航海をすることを夢見ていたオーウェン・チェイスは、捕鯨基地の事務室へと呼ばれていた。
オーウェンは、自分が船長に選ばれているかと思いきや、次の船長は家柄だけで選ばれたポラードという新米船長だったのだ。
オーウェンは、ポラードを支える一等航海士として任命され、不満ながらもエセックス号に乗り込んでいくのだった。
当時14歳のトーマスは、まさに新米乗組員としてエセックス号に乗船していた。
船長ポラードは、オーウェンの父親が犯罪をして刑務所に入ったことを二等航海士のマシューとオーウェンの前で話だす。
マシューは、「誰にも知られたくないことはあります」として、オーウェンの父親の話には興味のないそぶりをした。
オーウェンは、「家柄が違うんだぞ」ということを見せつけるポラードに確執を感じつつも、乗員たちを率いていくのだった。
『白鯨との闘い』は、白鯨と闘ってないヒューマンドラマ映画だった
というわけで『白鯨との闘い』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「白鯨とあまり闘ってないな…」
という印象である。
うーん…。
捕鯨船の雰囲気、そして海の綺麗なシーン。
随所に見られる高品質な映像の数々は素晴らしいのだが、いかんせんストーリーに首を傾げざるを得ない…。
まず、白鯨とあまり闘ってない。
むしろ、闘っているのは乗組員同士、そして空腹、生きるための知恵である。
『白鯨との闘い』という題名はちょっと違うような気がする。というかだいぶ違うような気が。
白鯨との出会いがストーリーの変化する起点になってるのはわかるのだけれど、だからと言って白鯨との闘いがストーリーの全てかというとそうではない。
白鯨に闘いを挑むが、破れ、漂流し、なんとかして故郷に戻ってくる…。
そう言ったヒューマンドラマ的要素の方が強いのである。
そういう意味で言うと、『白鯨との闘い』という邦題はちょっと広義的すぎるかなぁと思うのだが。
船長と一等航海士との確執は…?
『白鯨との闘い』では、船長と一等航海士との間に明らかな確執が生まれているわけだが…。
結局、その辺の和解などがよくわからないまま、最後のシーンで船長がオーウェンに味方する。
その辺の確執問題の解決ももう少し丁寧に描いていたら良いのに…と思ってしまった。
『白鯨との闘い』を総合評価するなら?
『白鯨との闘い』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。
うーん、まぁ普通かなぁという印象である。
全体として、山あり谷ありのストーリー構成にはなっているけれど、どこを見所にしているのかがいまいち掴めないので感情移入しにくい。
特に残念だったのが、白鯨の恐ろしさがあまり描かれていないような感じがした。
『白鯨との闘い』という邦題(これは邦題にも問題があるとは思うが)なのに、ちょっと…期待していたようなものではなかったので残念である。
ただ、映像が綺麗だったし、それなりにサクサクと進んでいくのは見ていて気持ちがいい。
『白鯨との闘い』はどんな人にオススメ?
『白鯨との闘い』は、海洋系の映画が好きな人にはお勧めしておきたい。
全体を通して海のシーンが多いので、癒し効果もあるような気がする…笑。
終わりに
『白鯨との闘い』についてレビューしてきた。
余談だが、『白鯨との闘い』の元になった「白鯨」という小説は、ハーマン・メルヴィルの手によって書かれ、1851年に刊行している。
「白鯨」は世界の十大小説の一つに数えられているのだが、知名度の割に愛読者が少ないことでも有名らしい。
その理由は、なかなかに文章が難解で、理解するのに時間がかかり、読み切るのにかなりの苦労を要するらしいから…とのこと。
『白鯨との闘い』を観て興味を持った方は、ぜひ小説も手にとってみてはいかがだろうか。