【ネタバレ感想】『許されざる者』は、とてもわかりやすい西部劇映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『許されざる者』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『許されざる者』ってどんな映画?あらすじは?

『許されざる者』は、1992年(日本だと1993年)公開の西部劇・アクション・ヒューマンドラマ映画。

監督はクリント・イーストウッド。主演はクリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン。

あらすじとしては、「女子供でも容赦なく殺すガンマンだったウィリアムは、今は農業をやっていた。ある日、とある賞金稼ぎの青年から、大金を手に入れられる依頼が舞い込んでくる」という物語である。

女子供でも容赦なく殺してきたガンマンのウィリアムは、親の反対を押し切ってまで結婚してくれた優しい妻のおかげで改心していき、今では子供二人と共に農業(牧畜業)を営んでいた。

妻は29歳という若さで亡くなってしまい、すでに3年が経過していた。

ある日、青年ガンマンのキッドがウィリアムの家にやってきて、

「娼婦が一人切り刻まれる事件が起きて、その犯人二人を殺して欲しいという依頼がある」

として、ウィリアムを相棒として迎え入れようとしてきた。

ウィリアムは考えた末、昔からの友達で相棒であるネッドを加えて、3人でその犯人を殺そうとする。

『許されざる者』は、とてもわかりやすい西部劇映画だった

というわけで『許されざる者』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「とてもわかりやすい西部劇だなぁ…」

という感じである。

この作品、一貫して一つの主題が存在しているのがいい。

それは、

「人を殺すことは、非道なのだ」

というメッセージだ。

今作、まず凶悪な人殺しであるウィリアムが主人公だし、人を5人殺したことがあると嘯くキッドもいるし、ウィリアムの相棒のネッドも腕利きのスナイパーである。

しかし、3人とも「人を殺すのは非道」だという観念を持っているのが一貫している。

ウィリアムは最終的には人を殺してしまったのせよ躊躇していたし、キッドは人を殺したことがなかったし、ネッドもスナイプをしている場面でウィリアムに銃を渡すぐらい参ってしまう。

勧善懲悪というほど善と悪がハッキリ区別されている映画ではないにしろ、人を殺すことはいけないことだ…と警鐘的になっている点は『許されざる者』の評価すべき点だろう。

『許されざる者』の良い点

『許されざる者』の良い点は、やはり一貫したテーマが存在しているところにあるだろう。

全体的にストーリー性もよく、またウィリアムがとても渋くてかっこいいのが最高である。

『許されざる者』の悪い点

『許されざる者』の悪い点は、正直いうと若干リズム感が悪いところである。

クリント・イーストウッドといえば俳優としても監督としても一流なのだが、例えば「インビクタス」のときも感じたように、若干リズム感(というよりも冗長な)シーンが散見される。

それもまたクリントの味わいだとは思うので、私の読解力のなさが問題かもしれないが、個人的にはもう少しサクサク進んで欲しいな…とも思う。

『許されざる者』を総合評価するなら?

『許されざる者』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

個人的には面白い映画である。

勧善懲悪として完結させないのが面白い(最後に妻の母親が「なぜ結婚したのか最後までわからなかった」とする一文は、ただの勧善懲悪として完結させてない大きな砦だろう)。

保安官が悪いようにも見えるが、実は保安官側に立つと保安官が悪いわけでもない。

だからと言って、ウィリアムが完全に悪いわけでもない。

その「どっち視点で見ても悪いわけではない」というのが、とても良い。

『許されざる者』はどんな人にオススメ?

『許されざる者』は、西部劇が好きな人におすすめしておこう。

終わりに

『許されざる者』についてレビューしてきた。

特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。