【ネタバレ感想】『ジュラシック・パークIII』は、恐竜パニック映画になってしまった作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ジュラシック・パークIII』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ジュラシック・パークIII』ってどんな映画?あらすじは?

『ジュラシック・パークIII』は、2001年公開のSF映画。ジュラシックパークシリーズの3作目。

監督はジョー・ジョンストン。主演はサム・ニール。

あらすじとしては、「行方不明になった息子を探すため、恐竜たちが住む島へといく決意をするとある夫婦。夫婦は、古生物学者の権威・グラント博士のもとを訪れ、一緒に島へ来るようにお願いするが…」という物語である。

アラン・グラント博士は、8年前に起こったジュラシック・パーク事件、そして4年前に起こったサンディエゴでの事件(こちらに関してはグラント博士は当事者ではない)のせいで、ラプトルの研究発表を行った際の質疑応答ではそれらの質問が大半を占めていた。

そんな、世間からの冷たい目が向けられている中、グラント博士のもとにある夫婦がやってくる。

聞くところによると、夫婦はジュラシックパークがあった島(いわゆるサイトB)を飛行機で偵察したいと言い出す。

乗り気ではなかったグラント博士だったが、夫婦から「いくらでもお金は出す」と言われ、しぶしぶ彼らのフライトに同行するのだった。

しかし、島に飛行機で入るや否や、夫婦の様子がおかしい。

元々は着陸しないことを条件にフライトOKをしたはずなのに、なぜか着陸場所をパイロットに探させていたのだ。

どういうことなのか訳を聞こうとしたが、グラント博士は後ろからプロのハンターに殴られ気絶してしまう。

気がつくと、飛行機はすでに着陸していたのだった。

『ジュラシック・パークIII』は、恐竜パニック映画になってしまった作品だった

というわけで『ジュラシック・パークIII』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「うーん、なんかただの恐竜パニック映画になってるなぁ…」

という印象である。

ぶっちゃけた話、ジュラシックパークシリーズは基本的には恐竜パニックなのだけれど、その舞台裏では必ず「組織の陰謀」みたいなものがあった。

例えば、シリーズ1作目ではそもそもが「ジュラシック・パーク」という「恐竜を間近で見ることができる」という主旨のテーマパークを視察する…というベースがあった。

2作目では、テーマパークをサンディエゴでもう一度復活させたい…という陰謀があった。

しかし、3作目では、そういう陰謀的なものが皆無で、

「絶海の孤島で行方不明になった息子を探す」

というのが今作の主旨になっているわけだ。

もちろん、ジュラシック・パークの名残的な施設に足を踏み入れたりはしているんだけど、結局は、

息子を発見→海岸へと逃げる

というパニック映画ではお決まりの展開となってしまっていて、少々退屈な作品になっていると思う。

もし、恐竜をゾンビに置き換えても、同じようなストーリー展開になるような気がする。

それぐらい、ジュラシックパークとしての良さが半減している作品かなぁという印象を持った。

ティラノサウルスよりも、スピノサウルス

『ジュラシック・パークIII』での主役恐竜は、これまでの2作品とは違い、スピノサウルスに変更されている。

前2作ではティラノサウルスが主役恐竜だったが、今作はティラノサウルスの大きさを凌駕するスピノサウルスである。

そのため、ティラノサウルスとの対決になってスピノサウルスが圧勝するシーンがある…が。

これはおそらく、

「今作の主役はスピノサウルスだぞ!」

という監督の意思表示的なシーンなのだと思う。

これまでの2作と同じくティラノサウルスを主役恐竜にしてしまうのでは変化を感じられないため、今作ではあえてスピノサウルスにしたのだと思うのだが。

個人的には、スピノサウルスってあまりメジャーな恐竜ではないから、普通にティラノサウルスでよかったんじゃないかなって思うが…。

まぁ、スピノサウルスもよかったけど、スピノサウルスにしても結局は人間たちを襲うことに変わりはないので、何でもいいというのが正直なところである。

『ジュラシック・パークIII』を総合評価するなら?

『ジュラシック・パークIII』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。

うーん、個人的には微妙な仕上がりかな…。

面白くないことはないんだけど、ジュラシックパークらしさがなくなってしまって「コレジャナイ感」がすごい。

全体的にCGのクオリティなどは高いので、それらを加味して星2評価である。

『ジュラシック・パークIII』はどんな人にオススメ?

『ジュラシック・パークIII』は、ジュラシックパークを観たことがある人ならとりあえず観ておいて損はない映画だと思う。

今作は初代ジュラシックパークのグラント博士が復帰しているので、初代が好きな人にもオススメできる。

終わりに

『ジュラシック・パークIII』についてレビューしてきた。

余談だが、今作の制作費は9000万ドルだったようだ。

日本円に換算すると、約90億円〜100億円といったところだろうか。

それに対し、日本での興行収入は約50億円で、アメリカでの興行収入は約2億ドル(200億円)となっている。

約100億円を投入して、アメリカ・日本でのリターンが併せて250億円となるのだから、かなりの大ヒットといって間違いないタイトルだったわけだ…。

規模が大きすぎてピンとこないけれど、確かに恐竜って夢があるもんねぇ…。

なんてことを思いながら、2021年に公開が予定されているジュラシックワールド3を楽しみにするのだった…。