ふぉぐです。
ついさっき、『フィフス・ウェイブ』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『フィフス・ウェイブ』ってどんな映画?あらすじは?
『フィフス・ウェイブ』は、2016年公開のSF映画。
監督はJ・ブレイクソン。主演はクロエ・グレース・モレッツ、ニック・ロビンソン。
あらすじとしては、「宇宙船・アザーズが地球に襲来し、地球は混沌な状態となる。第1波から繰り広げられるアザーズからの波状攻撃は、ついに第5波へと移り変わる」という物語である。
普通の高校生として普通の生活を送っていたキャシー。
しかし、突如として来訪した宇宙船・通称アザーズによって、普通の生活は激変してしまう。
まず、アザーズは波状攻撃の第1波として「電磁パルス」を発動する。
これにより、電子機器などは壊れ、水道なども止まってしまうという事態に襲われた。
そして第2波。津波や地殻変動などを起こし、人類を滅亡の危機へと陥らせる。
第3波は、世界で3000億羽いると言われている鳥。その鳥に感染する「鳥インフルエンザ」の毒性を強め、人間に発生させるという攻撃。
第4波は、アザーズが実際に人間に寄生することで、人間のコミュニティの中から殺していく…という攻撃。
そして第5波。
軍によって徴兵された子供たちは、探査機で緑色に光った人がアザーズに寄生された人だと教え込まれ、緑色に光る人を殺していく。
しかし、実際は軍によって仕掛けられたトラップで、人間同士で殺し合いをさせる…という皮肉なものだった。
『フィフス・ウェイブ』は、中途半端な出来栄えのSF映画だった
というわけで『フィフス・ウェイブ』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「中途半端な出来栄えだなぁ…」
という感じである。
全体として陰鬱な雰囲気はグッドだし、世界観も終末的で素晴らしい。
にもかかわらず、ストーリー構成がぐちゃぐちゃで、「結局何がしたいの?」という感じに落ち着いてしまっているのがもったいない。
アザーズは一体何だったのか、どんな目的で人間を攻撃するのか…がよくわからず、
「その辺は観客たちが考えてね」
と投げ出している感が強い。
リズム感も悪く、ダレるところが多い。
全体として映像のクオリティは高いのに、ストーリーが面白くない…というもったいない映画だなと感じた。
『フィフス・ウェイブ』の良い点
『フィフス・ウェイブ』の良い点は、何と言ってもその世界観にあるだろう。
突如として来訪した異星人による波状攻撃。
その波状攻撃によって、地球は終末的な環境へと変化させられてしまう。
人類が築き上げてきた、利便性の高い機器類などが使えなくなってしまったこともあり、終末感が一層強くなる。
そこに、「なぜか電磁パルスで壊れていない車」で、避難民たちの元へ登場するアメリカ軍。
ここだけでもかなり怪しいのだが、最終的にはやはり軍そのものがアザーズの手中に置かれてしまっていた…という結末である。
わかりにくい伏線回収ではあるものの、この辺はとてもよくできた世界観だな…と感じた。
『フィフス・ウェイブ』の悪い点
『フィフス・ウェイブ』の悪い点は、とにかくつまらないことだ。
世界観・映像などなど。
評価に値する点はたくさんあるにもかかわらず、ストーリーがあまりにつまらなくてその評価をガタ落ちさせている。
ぶっちゃけていうなら、ストーリーが激烈に面白ければ、世界観や映像がどれだけチープであろうともそれなりに評価できるわけだ。
しかし、ストーリーがつまらないことによって、映画そのものの評価がガタ落ちてしまう。
まずリズム感が悪いこと、そして「結局何がしたいの?サバイバル?」と疑問が浮かび上がってしまうようなストーリー構成がいただけない。
最終的に「軍隊が騙そうとしていた」という繋ぎ方をするのであれば、伏線をがっつり張っておくべきだったように思う。
伏線もイマイチ張っておらず、キャシーがただ弟のサムを探すだけの映画になってしまっているのは本当にもったいないな…と感じた。
『フィフス・ウェイブ』を総合評価するなら?
『フィフス・ウェイブ』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。
正直、面白くはない。
ただ、やはり世界観などは素晴らしいので、そこだけ星をあげて星2評価とさせていただく。
全体としてみるなら、やはり冗長なシーンが目立つし、前述のようにストーリーが面白くないのが致命的だ。
「これ、最終的に人間同士で撃ち合うんじゃない?」と簡単に先を読めてしまう展開もナンセンスである(アザーズが人間に寄生できる…という時点で、怪しい雰囲気は感じた)。
『フィフス・ウェイブ』はどんな人にオススメ?
『フィフス・ウェイブ』は、終末感が漂うSF映画が好きな人にはおすすめである。
終わりに
『フィフス・ウェイブ』についてレビューしてきた。
特にいうこともないのでこの辺で終わろう。