クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!は、中途半端な出来だった

ふぉぐです。

ついさっき、クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。

ネタバレ全開でレビューをしていくので、まだ観ていない方はご注意を願いたい。

では、早速レビューに移ろう。

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!ってどんな映画?あらすじは?

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!は、2013年公開のアニメーション映画。

監督は橋本昌和。

あらすじとしては、B級グルメ会場に突如としてA級グルメ機構が乗っ取りにやってくる。

この事態を収束させるため、焼きそば屋の「ソースの健」は、恋人?のしょうがの紅子に「秘伝のソース」を持ってくるように頼む。

紅子は、厳重に保管されている秘伝のソースを持ってくるが、A級グルメ機構の追っ手に捕まりそうになる。

そこに、B級グルメ会場に向かう途中のカスカベ防衛隊に出会う。

紅子は、カスカベ防衛隊にソースを託し、できるだけ追っ手の目を眩ませるようにする。

カスカベ防衛隊は、B級グルメ会場行きのバスかと思いきや山に行ってしまうバスに乗ってしまい、サバイバル生活を送ることになる。

A級グルメ機構からは、カスカベ防衛隊が持つ秘伝のソースを奪取する為、次から次へと刺客が送り込まれるが…?

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!は、中途半端な出来だった

ぶっちゃけてしまうと、クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!は、かなり中途半端な出来だったように感じる。

まず、ストーリーが中途半端なように感じた。

秘伝のソースを届けるのはわかったけれど、なんで通りすがりの子どもたちにあんな厳重警戒していたぐらい大事なソースを託すのか。

いや…まぁ…。物語的に、そうしないと話が進まないってのはわかるんだけど、どうにも納得のいかない展開である。

また、ところどころ差し込んでくるギャグも、個人的にはクレしんっぽくない感じがした。

特に「これはしんのすけではない…」と思ったのが、吊り橋がちぎれて、落ちそうになる風間くんをしんのすけが助けたシーンである。

風間くんを間一髪助けたしんのすけは、おもむろに親指相撲を始めるのだ。あんな緊迫した状況で。

これまでのしんのすけなら、さっと風間くんを持ち上げ、

「ふ〜、よかったぞ…」

みたいな感じで話が進むはずである。

しかし、なぜあそこでおもむろに親指相撲を始めるのか。確かに吊り橋で襲いかかってきたのは力士だったけれど、だとしてもあそこで親指相撲をするようなキャラではないのだしんのすけは。

「しんのすけらしさ」をどうにも履き違えているように感じるギャグだったので、個人的には「う〜む…」という感じだった。

敵キャラにも魅力をあまり感じなかった

私個人的には、クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!の敵キャラにも、あまり魅力を感じなかった。

唯一感じたといえば、A級グルメ機関の総統グルメッポーイぐらいだろうか。

他の、「キャビア」、「トリュフ」、「フォアグラ錦」に関しては、全くもって魅力を感じなかった。

クレヨンしんちゃんの敵キャラといえば、ギャグセンスが高すぎる名前のついたものが度々出てくる。

それか、「オトナ帝国」や「アッパレ」のような、映画自体を引き立ててくれるような敵キャラが出てくるものだ。

しかし、今作の敵キャラはどうにも魅力を感じなかった。

そもそも、それぞれのインパクトが弱く、さほどギャグシーンも少なかったのが原因かもしれない。

ヘンダーランドにおけるジョマとマカオのようなトンデモラスボスが出てくるのを期待していたが、ぶっちゃけグルメッポーイもキャラ的には弱いと感じてしまった。

コンセプト自体は面白い

ここまで酷評してきてしまった私だが、クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!のコンセプト自体は面白いと感じた。

2013年ということで、まさにB級グルメがブームだったのだろう。

「焼きそばを作るためにソースを届ける」というコンセプトは、ヤキニクロードの「家で焼肉を食べるために熱海に行く」ってのと似ている。

コンセプトは面白いのに、まさにコンセプトを料理するのはB級だった…そんな映画のように感じた。

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!を総合評価するなら?

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!を総合評価するなら、星5評価中の星3評価である。

全体を通してみると、それほどつまらないわけでもない。

しかし、何か強烈なインパクトが残るわけでもない…。そういう中途半端な映画なのは否めないだろう。

個人的に最大のマイナスポイントは、やはりギャグの不出来さ…だろうか。

さっきも言ったように、しんのすけらしくないセリフが出てくるのが、個人的にはちょっと引っかかってしまう。

星3評価が妥当だと判断した。

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!はどんな人にオススメ?

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!は、クレしんファンなら見ておいて損はないだろう。

ストーリー的にも演出的にも、総じてつまらないというわけではない。

一応楽しめるには楽しめるのだが、ギャグにも寄りきれておらず、かと言ってストーリーに深みがあるわけでもないので、その点は注意が必要かもしれない。

終わりに

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!についてレビューをしてきた。

星3評価という、高いでもないし低いでもない点数をつけさせてもらったが、見る人によっては面白いかもしれないので、ぜひご鑑賞いただきたい。

あなたもB級グルメを食す旅に出ようではないか!