ふぉぐです。
ついさっき、『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
Contents
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』ってどんな映画?あらすじは?
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』は、1991年公開のアニメーション映画。
監督は出崎統。主演は山田康雄(ルパン三世)、小林清志(次元大介)。
あらすじとしては、「湾岸戦争後、財政難に陥った国が集まり、G7を開く。国家の財政難を救う唯一の方法は『ルパン帝国』の財宝しかない…という研究者の助言を信じ、各国首脳たちは直ちにルパン三世を捕獲しようとする」という物語である。
湾岸戦争後、財政難が起きたため、日本やアメリカ、フランスを含む国が集まりG7が開催された。
G7では、どうやって財政難を乗り切るか…という主題で検討が進められ、研究者がプレゼンを行なったりしていたが、どうにもしっくりこない。
すると、老人の研究者が、「財政難を乗り越える方法はただ一つ。それは『ルパン帝国』に眠る2000億もの財宝しかない」と力説した。
当初は「そんなもの…」という雰囲気だった首脳たちだが、研究者が追い出された瞬間、我先にと自国へ「ルパン捕縛作戦」を提案し出すのだった。
その頃、ルパンはある美術館に出没し、クラシックカーを盗んで美女との待ち合わせに向かっていた。
しかし、美女はルパンではない別の男とドライブに行ってしまい、ルパン仕方なくどうしようか迷っているところに、警察がたくさんやってきた。
ルパンは逃げるが、警察に周りを囲まれてしまう。
すると、小さなコントローラーでヘリコプターを呼び寄せ、クラシックカーごとルパンは逃げてしまうのだった。
ルパンの次のお目当ては、「ナポレオンの辞書」だった。
その辞書に、ルパン帝国の財宝のありかが暗号として書かれているらしい。
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』は、話がとっ散らかった印象の作品だった
というわけで『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「話がとっ散らかってるなぁ…」
という印象である。
うーん、ストーリーとしてはまぁ普通。
ただ、どうしてもあっちこっちに種を撒きすぎて、結局収拾がつかなくなったような印象を受ける。
そもそも、ルパン帝国の財宝がいまいちピンとこない。あれはあれで『財宝』という認識で良かったのだろうか。
そして、ナポレオンの辞書も大して活躍するわけでもない。
ナポレオンの辞書に暗号が書かれているわけでもなく、結局はあぶり出しで地図が浮かび上がってくる…という感じ。
ルパン帝国は海に建ってる巨大なお城。あんなん絶対財宝があるってわかるじゃん…っていうぐらいのお城である。あんなとこにどうやってお城を建てたんだ。
不二子がなぜカーレースに出てたのかもわからないし、カーレースで出会った男がなぜカーレースに出てたのかもわからない(ルパンを追ってるCIAのやつの仲間だったみたいだけど)。
全体的に話を突散らかせすぎて、結局断片的に拾い集め、最終的にちょいちょいっと終結させました…という印象の強い作品だった。
不二子の出番が少ない
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』で思ったのは、不二子の出番が少ないことである。
ルパン三世シリーズといえば、不二子がルパンたちを裏切るシーンが必ず出てくるものだが、今作はルパンを裏切るわけでもなく、ただ個人プレイをしている…といった感じだ。
いつものルパンらしくなく、ちょっと興醒めである。
絵がやばい
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』に関して言えるのは、
「絵がやばい」
ということである。
うーん、1990年代初頭の作品だから…というのが理由になるのか?というぐらいやばい。とにかく崩壊しまくっている。
特にひどいのがお城の中での不二子のドアップである。
なんか…もっと可愛らしく描けなかったのだろうか…と思うぐらいのドアップさでちょっと気味が悪かった…。
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』を総合評価するなら?
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。
うーん、ぶっちゃけ微妙。
全体的な印象としてはルパンっぽさがあるけど、軽薄な感じが否めない。謎解き要素がほとんどなく、だからと言ってアクションがあるわけでもない。
(これを言っちゃあストーリー的におしまいかもしれないが、)そもそも国家の首脳たち、しかも先進国のG7ともあろう人たちが、一個人の財宝を目当てにするだろうか…。
あと、国家保安局の木戸千恵子は、あんなに多国籍軍の飛行機を撃墜しまくってたけど、あれは大丈夫なのだろうか…。
「?」と所々で思い浮かんでしまうことが多い作品だった。
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』はどんな人にオススメ?
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』は、ルパンが好きな人にはおすすめしておきたい。
今作は銭形のとっつぁんもちょい活躍するシーンがあるので、銭形のとっつぁんファンにはおすすめである。
終わりに
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』についてレビューしてきた。
特にいうこともないのでこの辺で終わろう。