ふぉぐです。
ついさっき、『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
Contents
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』ってどんな映画?あらすじは?
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』は、1993年公開のアニメ映画。
監督は芝山努。主演は大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、肝付兼太。
あらすじとしては、「ブリキンホテルというホテルに春休みに泊まることになったのび太とドラえもんだったが、そこは不思議な世界だった」という物語である。
春休み、みんなが各々旅行に行く予定を挙げていく中で、のび太だけはどこにもいく予定がなかった。
諦めていると、なんと父が「海水浴とスキーが同時に楽しめるブリキンホテルを予約した」と言い出す。
しかし、予約はテレビに話しかけた…ということで、夢だったのかと諦めていたのび太とドラえもん。
学校から帰ったのび太の前には、何やらアタッシュケースが置かれていた。
そのケースを開くと、まるでどこでもドアのような門が出てきた。
ドラえもんがそこにやってきて、「こんなの、どこから持ってきたの?」と聞く始末。ドラえもんが出した道具ではないらしい。
その門をくぐり抜けてみると、そこには青々とした海が広がっていた。
どこからともなく車がやってきて、のび太とドラえもんはそれに乗ってブリキンホテルまでいくことになる。
ブリキンホテルにつくと、従業員はみなブリキのおもちゃだったが、優しく接してくれる素敵なところだった。
のび太とドラえもんは、海水浴をした後、スキーに行くが、そこでハプニングが起こってドラえもんがいなくなってしまう。
のび太は、自分がドラえもんのいう事を聞かなかったからだ…と思い込み、しょげて現実世界へと帰ってくる。
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』は、哲学的な事を考えさせられるアニメ映画だった
というわけで『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「哲学的な事を考えさせられるアニメ映画だなぁ」
という感じである。
全体としてストーリーはまぁ…ドラえもん映画にはありがちな感じ。
しかし、その内容がかなり哲学的である。
これまでのドラえもん映画だと、環境問題への風刺や動物虐待などの風刺を扱ってきたが、今作『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』に関していうと、未来への警鐘をしているように取れる。
まず、今作では「ブリキのおもちゃ」として登場するおもちゃたちが、全部AIを搭載したロボットであるという事。
さらに、ロボットたちは実質、人間たちに反乱を起こし、人間世界を勝ち取った…という事。
また、人間たちはロボットに頼っていたため、自らで行動するには体力が足りず、歩くこともままならない…ということ。
これらの点を踏まえてみると、最後に人間たちがロボットから解放されたあのシーンは、実はこれからの人間たちの絶滅を意味しているとも取れるわけである。
2045年に、我々の世界ではシンギュラリティという、AIが自分で学んでよりスピーディに学習をしていく時代がやってくる…と言われている。
ブリキのあの世界は、AIが進歩して間違った方向へと向かった世界の一つであり、我々は今後何をしていくべきなのか…という警鐘を鳴らしてくれる作品だった。
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の良い点
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の良い点は、今後確実に起こりうるであろうAI革命による人類の生きる道に警鐘を鳴らしているところだろうか。
ロボットに頼りっきりになった人間たちは、ロボットなしで生きていくことはほぼ不可能である。
これまでの人類を見てきても、進化の途中で生活様式だけが退化した例はない。
人類の進化、AIの進化によって失われていくものを、1993年時点で警鐘的に鳴らしているところはとても素晴らしい作品だなと感じた。
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の悪い点
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の悪い点は、特にない。
強いていうなら、のび太が若干疎ましいところだろうか。
のび太がドラえもんに頼りっきりなところに、若干苛立ちを感じた。
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』を総合評価するなら?
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。
全体としては好印象。
特に、前述のようにAI世界の到来を予言しているかのようなストーリーは秀逸である。
AIの進化自体は、私はどんどん進んでいくべきだというスタンスだが、それと同時に起こりうる問題への対処も考えるべきである。
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』はどんな人にオススメ?
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』は、ドラえもん映画が好きな人におすすめしておきたい。
またAI的なSF映画が好きな人にもお勧めしておこう。
終わりに
『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』についてレビューしてきた。
特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。