【ネタバレ感想】『青天の霹靂』は、良質な感動エンターテインメント映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『青天の霹靂』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『青天の霹靂』ってどんな映画?あらすじは?

『青天の霹靂』は、2014年公開のヒューマンドラマ映画。劇団ひとり原作の小説が元になっている。

監督は劇団ひとり。主演は大泉洋、劇団ひとり、柴咲コウ。

あらすじとしては、「売れないマジシャンが、ひょんなことから昭和48年へとタイムスリップしてしまう。タイムスリップした先で、自身のルーツとなる秘密を知ることになる」という物語である。

売れないマジシャンをしている轟晴夫は、すでに39歳。

この世界に入って20年近くになるが、後輩にテレビデビューを追い抜かされたりして、惨めな生活を送っていた。

ある日、晴夫のもとに一本の電話が入る。

その電話は警察からで、高校卒業以来会ってない父「正太郎」が亡くなってしまった…という連絡だった。

晴夫は次の日、すぐに警察へいき、身元の確認をする。そして、警察から渡された遺骨を持ち、父が生前住んでいた荒川の河川敷(いわゆるホームレスだった)に向かう。

父の住んでいたボロ小屋で、晴夫は赤ん坊の自分と父が写っている写真を見つける。

写真を見ながら想いを馳せる晴夫。

するとそこに、青空なのに落雷が落ちてくる。晴夫に命中。

気がつくと、晴夫は昭和48年にタイムスリップしていた。

とりあえず晴夫はさまよっていると、ある少年に出会う。

少年は、晴夫がなんとなくマジックをして気を紛らわしていたのを見ていて、「マジシャンだ!」と思い声をかけてきた。

その少年の計らいで、晴夫は雷門ホールと呼ばれる、漫才師や奇術師などが芸を見せる舞台でマジックを見せることになる。

そのマジックの助手として、晴夫は「悦子」という女性を紹介される。

悦子は、以前は「チン」という芸名のマジシャンとコンビを組んでいたが、チンが逃げてしまったのでフリーだった。

しかし、この悦子とチンが、晴夫にとっては衝撃的な存在だった。

『青天の霹靂』は、良質な感動エンターテインメント映画だった

というわけで『青天の霹靂』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「良質な感動エンターテインメントだなぁ…!」

という印象だろうか。

見る前はなんとなく「劇団ひとりが監督なのね」と、ちょっと穿った見方をしていたのだが、いやはや、これは謝らなければならない。

かなり面白く、それでいてテンポよく、最後は感動。

幕引きもサクッと終わり、変に冗長なシーンがない。

全体としてクオリティが高く、安心して見られる。

これが劇団ひとりの初監督作品だとは思えない。個人的にはとても感動した良質なエンターテインメントだと感じた。

劇団ひとりの、良い意味でのハニカミが垣間見れるラストシーン

『青天の霹靂』のラストに、私は劇団ひとりらしさを感じた。

ラストシーン。実は死亡しておらず、ただ晴夫の元気な姿を見たかった正太郎。

晴夫は河川敷で正太郎と再開するが、そのシーンの最後に晴夫が、

「なんだよ…こんなことならあの時に言わなければよかったよ」

と、言いつつ、場面は昭和40年代のシーンへと戻る。

晴夫は正太郎に、ちょっとはにかんだ感じでこう言う。

「ありがとう」

そして、映画は終わる。

この、気恥ずかしさ。なんと言うこのはにかみ屋。

おそらくこれは、劇団ひとりならではの終わり方かなぁと思う。

冗長に終わらない。

「生きててありがとう」なんて長ったらしい言葉はいらないのだ。

でも、なんて言えば良いかわからない。嫌いな親父になんて言えば良いのかわからない…。

嫌いだった。嫌いだったけど、親父は親父なりに自分のことを考えてくれていたのだ。

母親が死んでしまった…と言うよりも、「俺のせいで消えちまった笑」と言ったほうが、晴夫の将来にも影響が出ないんじゃないかと思ったのだ。

そう感じた晴夫は、とりあえず「ありがとう」と言うのだ。これが精一杯なのだ。

劇団ひとりの心の声。着飾った言葉を言うのは恥ずかしいけれど、「ありがとう」なら言える。

いやむしろ、「ありがとう」しか言えない。

そんな優しさが、垣間見えるシーンだったように思う。

柴咲コウが美人である

『青天の霹靂』を見ていて思ったのが、ストーリーや展開ももちろん良いのだけれど、この映画に柴咲コウを起用したのも良かった一因だと思う。

柴咲コウはかなりの美人さんだが、この映画では良い意味での庶民感が出ているなぁ…と思った。

あと、ああいう…ダメ男(正太郎)を包み込むような優しさが表現できていたのもポイント高い。

ダメ男に甘いわけじゃないけど、厳しいわけでもない(めっちゃビンタしてたけど笑)。

そんな優しい女性を演じられていて、柴咲コウの評価がググッと高まった作品ではないだろうか。

『青天の霹靂』を総合評価するなら?

『青天の霹靂』を総合評価するなら、星5中の星5評価である。

個人的には大満足。

大泉洋、劇団ひとり、柴咲コウ。そしてその他の出演者たち。

そのどれを取ってもほっこりして、それでいて厳しいところは厳しい。

そのメリハリが良かったなあと思うので、星5評価とさせていただこう。

『青天の霹靂』はどんな人にオススメ?

『青天の霹靂』は、日常生活に疲れている人にオススメしたい。

かなり優しい映画となっているので、日頃仕事とか人間関係で疲れている人にはグッとくる映画になっているだろう。

終わりに

『青天の霹靂』についてレビューしてきた。

余談だが、今作(今作というか小説版『青天の霹靂』)を草案したきっかけは、劇団ひとりが実際にガラガラのマジシャンバーに行ったことから…ということである。

私はマジシャン業界には詳しくないが、自分が知らないところで、『青天の霹靂』の冒頭のようなドラマがあるんだろうなぁ…とちょっと寂しい気持ちになってしまった。

とても良い映画だったように思う。