【ネタバレ感想】『学校』は、クセのある人たちが描かれるヒューマンドラマ映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『学校』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『学校』ってどんな映画?あらすじは?

『学校』は、1993年公開のヒューマンドラマ映画。

監督は山田洋次。主演は西田敏行、竹下景子、田中邦衛。

あらすじとしては、「下町にある夜間中学を舞台に、様々なヒューマンドラマが繰り広げられる」という物語である。

夜間中学で教師をしている黒井は、ある日校長から「そろそろ異動を」と進められる。

しかし、黒井は「夜間中学は、たまに卒業生も居場所を求めてやってくる。そういう時に私のような古狸がいた方がいい」とし、校長の提案を払い除けるのだった。

黒井は、猪田という50を過ぎた生徒が山形の病院で療養をしていて、その手紙がきたことをクラスのみんなに知らせる。

その日は作文を書くことが授業となっていて、生徒たちはそれぞれが思い思いのことをしたためるのだった。

『学校』は、クセのある人たちが描かれるヒューマンドラマ映画だった

というわけで『学校』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「クセのある人たちが描かれるヒューマンドラマ映画だなぁ」

という感じである。

今作は「男はつらいよ」シリーズでお馴染みの山田洋次監督の、これまたシリーズ作の第1作品目である。

舞台は夜間中学ということで、「男はつらいよ」でまさに日本的ヒューマンドラマを描いてきた山田洋次監督の「味」のでている作品だと思う。

寅さんほど…とは言わないまでも、やはり「はみ出しもの」たちがたくさん出てきて、それぞれの葛藤や苦難を描ききる。

しかし、個人的にはやはり「寅さん」でも垣間見えた、「はみだしもの」に対する一種の偏見というか…、いや、「偏見」という言葉はちょっと違う。

なんだろう、固定観念的に「はみ出しものは良い人たちだよ」というのが前提となっているのが少し鼻につく。

だが、ストーリーというか…カットに関してはやはり山田洋次!というべきであろう。

とても見やすい映画だった。

『学校』の良い点

『学校』の良い点は、とにかく黒ちゃんこと黒井が素敵な先生だ…というところだ。

夜間学校のようなクセのある人たちが集まる場合、黒井ぐらい懐が深い…もとい、人間を大きな器で受け止められるような人物じゃないと務まらないだろう。

『学校』の悪い点

『学校』の悪い点は、はみ出しものが必然として「善人」として描かれているところだろう。

特に、田中邦衛演じる猪田と黒井が、朝鮮料理屋で喧嘩を起こしそうになるシーンで、

「あんたは病気で休んでも給料が入るだろうが、俺は入らない」

的なことを猪田が黒井に言う。

黒井は「人間としていのちゃんに話してるんだ」と説得しようとしたところで出てきたセリフだ。

この卑屈な精神がきつ過ぎて、若干の嫌悪感をも感じてしまった。

『学校』を総合評価するなら?

『学校』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

全体としてみるならば好印象な映画である。

見やすいし、何よりストーリーがやはり山田洋次的である。

「男はつらいよ」でもそうだったが、ストーリーが可もなく不可もなく…と言った感じ。

決してつまらないわけではないし、かと言って激烈に面白いわけでもない。

いつでも平均点よりちょっと上を擦りぬける、山田洋次的な作風だ。

『学校』はどんな人にオススメ?

『学校』は、教育関係者にお勧めしておこう。

終わりに

『学校』についてレビューしてきた。

特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。