【ネタバレ感想】『TRICK 新作スペシャル2』は、小ネタ満載のサスペンス作品だった

『TRICK 新作スペシャル2』は、小ネタ満載のサスペンス作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『TRICK 新作スペシャル2』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『TRICK 新作スペシャル2』ってどんな映画?あらすじは?

『TRICK 新作スペシャル2』は、2010年公開のサスペンス映画。

監督は堤幸彦。主演は仲間由紀恵、阿部寛。

あらすじとしては、「恋が叶うと言われている祭りが行われるある村では、恋が叶わない状況になると呪いによって死亡する…という言い伝えがあった。上田は、いつものように山田を連れてその村へと足を運ぶ」という物語である。

上田の元に、西園寺誠一という青年がやってきた。

誠一は、自分が住んでいる村で、今回40年ぶりに復活するという「契り祭り」に対し、上田に解き明かしてもらいたい謎があるということだった。

その契り祭りは、思いを寄せる二人がお互いの体の一部(髪の毛など)を紙にくるみ、村の近くにある山のてっぺんに上り、そこにある巨大な岩に結びつける…というものだった。

もし、相手も岩に結べば恋愛は成就するが、もし相手が結ばなかった場合、結んでしまった自分が死亡する…という呪いがあると言われていた。

誠一は、その呪いが本当に存在するのかを解き明かしてもらうべく、上田の元へとやってきたのだった。

上田は、さっそく山田を連れてその村へといく。

すると、村では20年前にこの村を追われた東崎彩乃という女性もやってきて、怪しげな子守唄を歌っていた。

『TRICK 新作スペシャル2』は、小ネタ満載のサスペンス作品だった

というわけで『TRICK 新作スペシャル2』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「小ネタ満載のサスペンス映画だなぁ」

という感じである。

全体的に横溝正史的雰囲気と、TRICKシリーズにおなじみなあのちょっとおふざけが入っている感じが良い。

前作は個人的にはちょっといただけないな…という作品だったが、今作はとても推理めいていて面白かった。

『TRICK 新作スペシャル2』の良い点

『TRICK 新作スペシャル2』の良い点は、トリックの部分がかっちりしていたところだろう。

今作は横溝正史の作品からの引用的トリックが多いのだが、それはそれで特に違和感なく楽しめる作品だった。

そもそもが、TRICKというシリーズは横溝正史の(代表的なもので言えば犬神家の一族)雰囲気をとてもよく感じる作品なのは言うまでもない。

閉鎖的で、かつちょっと心霊現象的にも捉えることができるトリックの数々があるわけだが、『TRICK 新作スペシャル2』にもそれは十分散見され、TRICKシリーズとしてはとても面白い位置付けにある作品だと思われる。

『TRICK 新作スペシャル2』の悪い点

『TRICK 新作スペシャル2』の悪い点は、犯人がすでにわかっているところだろう。

いわゆる古畑任三郎的なやり方(犯人視点で古畑が追い詰めていく様を描く)ならば面白かったのだが、今作は、

「東崎が犯人…かもね?」

という、実は東崎が犯人じゃないかもしれないような感じを出しつつ、結局起こった事件は東崎がやっていた…というシンプルすぎるオチなのがキツイ。

これでどんでん返し的に誠一が犯人だったなら手放しで満点評価をつけられるところだが、あまりにも直線的すぎるので、その点だけが残念だな…という印象だ。

『TRICK 新作スペシャル2』を総合評価するなら?

『TRICK 新作スペシャル2』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

個人的には佳作。

前作は若干…うーんと首を捻らざるをえない作品だったが、今作はTRICKらしさが出ていてとても良かった。

かなり面白いわけではないが、つまらないわけではない。

普通に楽しめる作品だ。

『TRICK 新作スペシャル2』はどんな人にオススメ?

『TRICK 新作スペシャル2』は、TRICKシリーズが好きな人におすすめしておこう。

終わりに

『TRICK 新作スペシャル2』についてレビューしてきた。

特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。