【ネタバレ感想】『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』は、アクション仮面が活躍する活劇映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。




『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』ってどんな映画?あらすじは?

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』は、2000年公開のアニメ映画。

監督は原恵一。

あらすじとしては、「豪華客船で船旅を楽しんでいるところに、突如として猿が乱入。そのまま無人島で大人たちが働かせれてしまう」という物語になっている。

アクション仮面の映画、「南海ミレニアムウォーズ」が公開されることになった。

ミレニアムウォーズの公開を記念して、先行上映会を豪華客船のクルーズで行われることが、テレビCMで放映される。

しんのすけは「南海ミレニアムウォーズ」の予告編でアクション仮面が敵に圧倒されてしまうシーンを観て、「早く映画がみたい!」ということで、野原一家及びカスカベ防衛隊メンバー及びその母親(ボーちゃんのママ以外)で、豪華客船の船旅へ行くことになる。

船旅を満喫していた夜、突如として多数のシロテテナガザルが船に乱入。大人たちだけをどこかに連れて行ってしまい、子どもは船に置いてけぼりになってしまった。

突然のことにビックリしたカスカベ防衛隊メンバーは、夜が明けるころに「大人たちを探しに行こう」ということになって、大人たちが連れ去られたであろう無人島へと上陸することにする。

ジェットスキーで荒々しく上陸したカスカベ防衛隊は、そのまま大人たちを探しにジャングルへと足を踏み入れていくのだった。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』は、アクション仮面が活躍する活劇映画だった

というわけで、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』を観たわけだが。

もうね、とにかく面白い。

今作は、クレしん映画としては珍しく、アクション仮面が主役級のガンバリを見せる映画である。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』は視点が面白くて、大体は「ヒーロー」が出演するとなれば、そのヒーローが実在するであろう世界観に合わせた演出がなされるものである。

わかりやすくいうなら、それこそ「カスカベボーイズ」みたいな感じになりがちである。別にカスカベボーイズが悪いわけではないんだけれど、

「アクション仮面が実在している世界に合わせて、カスカベ防衛隊が超人的な力を持つ」

というのが、映画における一般的なセオリーである。

だが、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』では、アクション仮面は「特撮映画のアクション仮面」として描かれている。この視点が面白い。

だから、アクション仮面役をしている「郷剛太郎」も、しんのすけに、

「アクション仮面も空飛べるよね!」

と言われた時に、

「いや、あれは映画の中で…」

みたいなことを言っている。これが『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』が面白いところなのではないだろうか。

そもそも、原恵一監督作品は大体がこういうリアリティに溢れた作品が多いと思う。

だから、私は原恵一監督作品が好きなのかもしれない。

パラダイスキングはなぜ、南の島に移住したのか

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』での悪役といえば「パラダイスキング」なわけだが、このパラダイスキングが個人的になかなか良い味を出してるように思う。

まず、なぜパラダイスキングはあの南の島に移住したのか…という理由を考察していきたい。

本質的なことは語られておらず、「日本を離れてのんびり暮らそうと思った」とパラダイスキングは言っていた。

なぜパラダイスキングは日本を離れたかったのか、なぜのんびり暮らしたくなったのか…と思いを巡らせていくと、それこそ現代日本のおける「ブラック企業」などの問題に辟易したのではないだろうか。

パラダイスキングがどこの出身かは語られなかったが、もし都市部だったとすると、通勤電車に嫌になったとか、上司がウザくて嫌になった…的なことから、「南の島」に移住したくなったのではないだろうか。

さらに、パラダイスキングは猿だけでは飽き足らず、人間たちを奴隷のようにして扱っている。

これもまた、パラダイスキングがブラック企業で働いていたことの反動なのかもしれない。

パラダイスキングのセンス

毎度毎度、原恵一監督のセンスには脱帽させられるが、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』もセンスの塊だった。

特に、先述のパラダイスキングはセンスの塊である。

まずあの登場シーン。

カールダグラスという歌手が歌っている「カンフー・ファイティング」という曲で登場するあのセンス。

そして、猿たちがそれに「ホッ!!」といって合いの手を入れるのも良い。なんだあのシーンは。センスしかないじゃないか。

パラダイスキングのあの風貌、どことなく史上最高のギタリストと言われているジミ・ヘンドリックスに似てるし…。

そもそも「パラダイス・キング」という名前が良いし…。パラダイスキングってなんだよ笑みたいな。

パラダイスキングをこの世に産み落としてくれてありがとう。

南海ミレニアムウォーズのラストシーンのギャグセンス

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』のそもそもの設定は、

「南海ミレニアムウォーズ」

というアクション仮面の映画の先行上映会…ということなのだが、この南海ミレニアムウォーズのラストシーンがまたセンスしかない。

あのラストシーンは、それまでの「パラダイスキングVSアクション仮面&しんのすけ」の戦いからのギャップで成立しているところがある。

アクション仮面としんのすけが一緒になってパラダイスキングを倒し、その後にお待ちかねの上映会である。

もし、南海ミレニアムウォーズのラストシーンで、またもやアクション仮面が感動的な戦いを演じてしまっていたとするなら、それこそ『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』においては大失敗である。

パラダイスキングを、しんのすけとアクション仮面が一緒になって倒した感動が損なわれてしまうからだ。

南海ミレニアムウォーズのラストシーンはあえてギャグ路線にすることで、パラダイスキングとの決闘が素晴らしいものとして記憶に残るようにしているわけだ。

そういう観点で見ると、ミレニアムウォーズのラストシーンは秀逸であり、センスを感じるシーンとして見ることができる。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』を総合評価するなら?

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

全体としてテンポが良く、さすが原恵一監督だなぁと思う。

サクサクと物語が進み、途中のギャグシーンも面白い。子どもたちは心を掴まされてしまうのではないだろうか。

だが、前半〜中盤までのテンポに比べると、後半から少しテンポが悪くなる感じがする。

アクション仮面VSパラダイスキングが闘技場のようなところで闘いをするシーンは、個人的にちょっと長めかな…と。

だが、そこから盛り返して空中戦を行うところは面白いので、その闘技場のところだけ星1マイナスで星4評価とした。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』はどんな人にオススメ?

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』は、まずは子どもたちにオススメしたい。クレヨンしんちゃんの映画シリーズとしては屈指に面白く、子どもたちは引き込まれるだろう。

だが、懸念点としてはラストシーンの小林幸子について、「誰…?」とハテナが浮かんでしまうかもしれない…笑。大人になった時、「ああ、小林幸子ってこの人か!」と気づく時が来る。現に私がそうだった笑。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』は、大人が見ても楽しめる映画なので、ぜひ見て欲しい。クレしん映画は大人こそ楽しめるギャグが詰まってるので、息抜きにちょうど良い。

終わりに

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』についてレビューしてきた。

余談だが、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』は子どもの頃に見てからこれまでに5回ぐらい…下手すりゃ10回ぐらい見てる気がする。

子どもの頃、あの「豪華客船でみんなで船旅」というシチュエーションにワクワクしていたので、父親に何回も「しんちゃんのジャングルのやつ借りて良い〜?」とレンタルショップでおねだりしたものだ。

そんな子どもの頃の思い出が蘇る作品…。クレヨンしんちゃんには思い出が詰まっている。