ふぉぐです。
ついさっき、『ドラえもん のび太と雲の王国』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
Contents
『ドラえもん のび太と雲の王国』ってどんな映画?あらすじは?
『ドラえもん のび太と雲の王国』は、1992年公開のアニメ映画。
監督は芝山努。主演は大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、肝付兼太。
あらすじとしては、「雲の王国を作って遊んでいたドラえもんたち。しかし、ひょんなことから天上世界があることを知り、ドラえもんたちは天上世界と真っ向対決をすることになる」という物語である。
ジャイアンとスネ夫に「天国なんてあるわけない」とバカにされたのび太は、ドラえもんの力によって雲の上に王国を築くことになる。
そして、ジャイアンやスネ夫、しずかちゃんといったいつものメンバーで遊んでいると、雲の上なのに地震が起こる。
のび太とドラえもんは地震の原因を探ると、雲が山の頂上に引っかかっていた。
山に降りて調べてみると、雪山だというのに大きな亀のような生物が歩いてきて、その背中には人間が気絶して乗っていた。
のび太とドラえもんは急いで人間を救出して王国に避難させる。
看病をしてその日は家に帰ると、その日の夜にUFOが王国にやってきて、気絶していた人間を連れ去ってしまった。
ドラえもんたちは、夜にあの亀のような生物が絶滅した哺乳類だということを知り、ただ事ではないと悟っていく。
次の日、気絶した人がいなくなっていたので、雪山に探しにいくと、王国が風で流されてしまった。
のび太がやっとのことで見つけると、それは王国ではなく、天上世界(天上連邦)の敷地だった。
『ドラえもん のび太と雲の王国』は、環境問題を考えさせる名作映画だった
というわけで『ドラえもん のび太と雲の王国』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「環境問題を考えさせる名作映画だなぁ…!」
という感じである。
うーむ、良い。
環境問題への指摘がビシビシと伝わってくる。
絶滅した哺乳類などを出してくるあたりも、「このままだと象たちも彼らの仲間入りになってしまうよ」という危惧のようである。
環境問題へ切り込むのは、実は難しいことだと思う。
環境問題を切り込めるというのは、いわば先進国的な価値観が強いのだ。
発展途上国からすれば、環境問題なんかよりも自国を発展させることが人々の豊かさに結びつく。
しかし、先進国はすでに発展を遂げているわけだから、むしろ環境保全をしていかに自分たちが滅亡しないで済むか…に焦点を当てる。
どちらも別に悪い価値観ではない。だからこそ、環境問題というのは実に難しい議論なのである。
その難しい議論に、第三国的な位置づけで「天上連邦」というフィクション国を作り出して訴えかけたのは素晴らしい発想ではないだろうか。
そういう意味で言うならば、『ドラえもん のび太と雲の王国』は子ども向け映画ながら、実にセンセーショナルな作品であり、名作と呼ばれるにふさわしい映画だろう。
『ドラえもん のび太と雲の王国』の良い点
『ドラえもん のび太と雲の王国』の良い点は、やはり絶妙にマッチングする「SF的面白さ」と「環境問題」だろう。
ドラえもんの未来の道具は、科学の発展なしにはありえない。
しかし、科学が発展してしまうと、犠牲となってしまうのがやはり環境である。これは世の常だ。
だから、「ドラえもん」という存在は実に難しい存在であり、そのドラえもんが身を投げて天上連邦(環境保全側)を守ったのは勇敢であると言えよう。ドラえもんからすれば、あの行為は自らを否定する行為なのだ。
『ドラえもん のび太と雲の王国』の悪い点
『ドラえもん のび太と雲の王国』の悪い点は、特にないだろう。
ストーリー自体もサクサク進むし、全体的なバランスもちょうど良い。
強いていえばもう少し天上連邦の情報が欲しかったところだが、まぁあまり詳しくしすぎてもアレだしこんなものだろう。
『ドラえもん のび太と雲の王国』を総合評価するなら?
『ドラえもん のび太と雲の王国』を総合評価するなら、星5中の星5評価である。
文句なしの満点映画。
子ども向けでありながら、環境問題への裁判シーンなどはちょっと怖い。
その点がリアルであり、環境問題がいかに重要なテーマかを訴えかけている。
ドラえもんが身を投げて天上世界を救ったシーンも印象的だ。
『ドラえもん のび太と雲の王国』はどんな人にオススメ?
『ドラえもん のび太と雲の王国』は、ドラえもん映画が好きな人におすすめしておこう。
必見すべき映画である。
終わりに
『ドラえもん のび太と雲の王国』についてレビューしてきた。
特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。