スチームボーイは、描写は凄いけど惜しい点が沢山ある映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、スチームボーイを観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。




スチームボーイってどんな映画?あらすじは?

スチームボーイは2004年公開のSFアニメーション映画。

監督は大友克洋。

あらすじとしては、「スチームボールという蒸気を高圧縮した球を巡る人々の争い」となっている。

19世紀のイギリス。

科学の進歩がめまぐるしいイギリス・マンチェスターに住む主人公レイは、母親と親戚の子どもたちと共に生活を送っていた。

レイは機織り物(多分)を動かす機械を整備する整備工として働いていた。

レイの父親&祖父は、「オハラ財団」と呼ばれる大金持ちによる出資を受けて機械を発明するために渡米していた。

しかし、あるとき祖父から変な荷物が届く。

そこには、図面が書かれた紙数枚と、見たこともない機械の球が入っていた。

すると、レイの家に「オハラ財団」からの刺客が現れる。

祖父からの荷物の中には、「オハラ財団にスチームボールを渡してはならない」と書いてあった。

急いで逃げようとするところに、なんと手紙の差出人である祖父が現れ、「レイ、お前の父親は死んだ」と衝撃的な発言をする。

「急いでスチームボールを持って逃げろ!」という祖父の言葉で、レイは自分で発明していた一輪の自転車のようなもので逃げる。

すると、蒸気自動走行車と呼ばれる、見たこともない乗り物がレイを襲ってくる。

レイは逃げるが、線路の上で蒸気自動走行車と蒸気機関車に挟まれてしまう。レイは間一髪のところで蒸気機関車に乗っていた乗客に助けられた。

レイのことを助けた乗客は、なんとロバート・スチーブンソン(発明家)とその部下であるデイビットだった。

彼らもまた、レイの祖父や父親のことを知っている人物だったのだ。

そこに、オハラ財団の飛行船がやってくる。

飛行船は、レイを誘拐すると、そのままどこかへ消えてしまった。

レイは、なんとロンドンの万博博覧会会場のそばにある大きな建物の中にいたのだった。

スチームボーイは、描写は凄いけど惜しい点が沢山ある映画だった

スチームボーイは、ぶっちゃけ、描写がかなり凄い

特に、蒸気機械がかなりリアルで緻密に描かれているため、「本当にこんな機械がありそうだ」と思わせるぐらいの凄さである。

だが、ストーリーとしては…う〜ん、惜しい点が沢山あるなぁ…というのは否めないだろう。

まず、スチームボールがそこまで「重要性」を秘めていないのが惜しい点だ。

例えば、ラピュタで言うところの「飛行石」は、その飛行石がないとラピュタにたどり着けない…という「重要性」を秘めている。

クレヨンしんちゃん「暗黒タマタマ大追跡」では、二つの玉が揃わなければ「ジャーク」と呼ばれる世界を滅ぼすぐらいの力を持った魔人を封印から解くことができない…という「重要性」を秘めている。

このように、映画の核となりうるはずの「スチームボール」が、そこまでの重要性を秘めてないのが問題である。

もし、スチームボールがこの世に1個しかなくて、その1つがないと巨大な城を動かすこともできないとなるならば、スチームボールに重要性が秘められてくるはずだった。

しかし、スチームボールはレイの元に届けられたもの以外にあと2つあったし、レイの元に届けられたスチームボールがなくても、あの巨大な城は動いたのである。

こうしてみると、スチームボールの存在がどんどん希薄になってしまい、

「なんだ、スチームボールなくても動くやんけ」

と観ている方はハラハラ感がなくなってしまうのである。

このように、そもそも「スチームボールの重要性が無い」というのが問題だったわけだ。

ロイド博士の声優が個人的にはいただけなかった

個人的な話になるが、ロイド博士の声優がいただけなかった。

なんだろう…不自然な感じがしてならない。

調べてみると、スチームボーイの声優には女優さんや俳優さんを起用しているらしいが、個人的にはこれが失敗だったように思う。

中でも特に個人的にはロイド博士が…うーん…という感じ。

敵か味方か…ハッキリしない関係性

スチームボーイでは、「ロイド博士側」と「エドワード博士側」と「ロバート博士側」に分類することができる。

ロイド博士は戦争反対派の平和主義者。

エドワード博士は軍事力推進派。

ロバート博士は平和維持のための軍事力推進派。

最初はロイド博士側に付いていたレイは、その後エドワード博士側へ。

かと思いきや、ロバート博士側につき、最終的にはロイド博士に戻る…という感じになっている。

しかし、ロイド博士は息子のエドワード博士を撃ち殺そうとしたり、エドワード博士は結局ロバート博士に攻撃を仕掛けるようなこともなかったし。

「で、結局何がしたいの?」

と思うぐらいにごちゃごちゃしていた。

先ほども例に出した「ラピュタ」なら、はじめは敵かと思っていたドーラ一家は、最終的に味方になる。

対立構造としては「ドーラ一家」VS「軍」&「ムスカ一派」になっているわけだが、最終的に軍とムスカ一派で決裂することにもなる。

これぐらいわかりやすい対立構造があればいいのだが、スチームボーイが非常にわかりにくい対立構造になっている。

スチームボーイを総合評価するなら?

スチームボーイを総合評価するなら、星5中の星3評価である。

描写はすごいのだけれど、観終わった後の爽快感がほぼ無い。

ストーリーがわかりにくく、感動するような場面もあまり無いので、星3評価が妥当ではないだろうか。

前述したが、惜しむらくは「スチームボール」の重要性である。

スチームボールがもっと重要性を秘めたアイテムだったら、スチームボーイの物語も変化していたのではないだろうか。

スチームボーイはどんな人にオススメ?

スチームボーイは、アニメ映画好きの方なら一度は見ておいても損はないだろう。

先ほどから言っているように、機会描写はかなりすごいので、いわゆる「工場愛好家」的な人にもおすすめだ。

ただ、ストーリーがイマイチなので、その点はご容赦願いたい。

終わりに

スチームボーイに付いてレビューしてきた。

余談だが、スチームボーイをみる前は、「風の谷のナウシカの近代ver」的な物語なのかな…と思った。

荒廃した世界の小さな村で機械を発明している主人公が、ひょんなことから「スチームボール」を見つけるが、実はそれが壮大な物語の始まりだった…的な。

あの飛行服を着た映画表紙を見たら、私と同じように考える人も多いのでは…?と思うのだがどうだろうか。

風の谷のナウシカとラピュタを組み合わせたような作品かな〜…なんて思っていたら、全く違う物語だった笑。

しかも、映画表紙になっているレイの飛行服姿も、ほぼ後半のシーンでしか登場しない。

期待を裏切られたのは良いことだが、面白さが追いついてこないのが残念だった。




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