【ネタバレ感想】『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』は、登場人物のバックボーンがよくわからない作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』ってどんな映画?あらすじは?

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』は、1995年公開の映画。

監督は出崎統。主演は栗田貫一、小林清志。

あらすじとしては、「ハリマオという、第二次世界大戦時に活躍していた強盗団のボスが残した遺産を探すため、ルパンたちはある3つの像をいただきに参上する」という物語である。

ルパンは、ある博物館に潜入していた。

その博物館にある、「熊の像」を盗み、次元と五ェ門とともに逃げるのだった。

なぜルパンが熊の像を盗んだかというと、第二次世界大戦中に活躍していた強盗団の団長・ハリマオが隠した、800億ドルもの遺産が関係していた。

その遺産に行き着くためには、熊・鷹・猿の3つの像が必要になるので、ルパンはその一つである熊の像を盗んだのである。

他の像の隠し場所を探るため、諜報員として送り込んだ不二子からの連絡を頼りにした。

不二子は、かつてイギリス軍の諜報員だったアーサー卿の秘書として潜入していた。

アーサー卿は、第二次世界大戦でハリマオと親交のあった人物で、彼なら残る2つの像の隠し場所を知ってるかもしれない…という理由のもと、不二子を潜入させていたのだった。

不二子からの通信で、どうやら鷹の像がアムステルダムにあるらしいと知ったルパン一味は、すぐに自家用飛行機でアムステルダムに飛ぶ。

アムステルダムのお城に潜入し、鷹の像を探すのだった。

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』は、登場人物のバックボーンがよくわからない作品だった

というわけで『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「登場人物のバックボーンがよくわからないなぁ…」

という感じである。

今回出てきたアーチャー卿、そして孫娘のダイアナは、とても仲の良い関係性なのだが…。

なぜダイアナは考古学に進むようになったのか、そして助教授として働いているのにそんな…盗みみたいなことを平気でやって良いのだろうか。

そして、アーチャー卿がなぜ負債をあんなに追わなければならなかったのか。警察は何をしていたのか。

敵方の大将(オネエだった)はなぜカルト集団を作ったのか。しかもあれはカルト集団なのかさえ怪しい。

全体的にバックボーンがわからず、「ただ登場しました」という感が強すぎて、物語に入り込めないのがきつい。

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』の良い点

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』の良い点は、ダイアナが可愛いということだろうか。

もう少しダイアナとのイチャイチャシーンがあっても良いように思ったが、やはりあれぐらい気の強い女性ぐらいがルパンのヒロインとしてはちょうど良いのかもしれない。

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』の悪い点

ぶっちゃけると、『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』に関しては悪い点が多い。

まず、全体的に間延びするシチュエーションが多い。

特に運河を逃避行するシーンは多すぎるし、なんならカルト集団があんな大群でどっから現れたのかも気になる。

そもそも、像を奪おうとしたカルト集団だったが、そのボスが弁護士のあいつなら、別に像を奪う必要もないように思うのだが…。

ユーロトンネルの爆発を引き起こしたのはカルト集団で、その多額な損害賠償をアーチャー卿に払わせるのが目的なら、アムステルダムでわざわざ襲う必要性もないだろう…。

また、アムステルダムでの橋爆発に全く注目せず、ルパン逮捕にだけ注目している銭形もいただけない。

「橋が爆破されたぞぉ!」

とそっちに注視しなければならないはずだし、そこに注視すればルパンとダイアナが仲間ではないことも明白である。

全体的に行き当たりばったりなストーリー展開で、尚且つハリマオの凄さもよくわからなかったし、お宝のバックボーンも見えない。

ただただ時が流れていくだけの作品だったように思う。

あと、肉弾戦が多いのも個人的にはマイナス評価。

ルパンに肉弾戦は似合わないし、もっとスタイリッシュな闘い方をするのがルパンスタイルではないのだろうか。

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』を総合評価するなら?

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。

個人的にはつまらない作品だった。

唯一、ダイアナが美人だったところが評価ポイントだろうか。

全体的にストーリーの柱が脆く、さらには次元・五ェ門の出番が少ない。

五ェ門に関してはちょっと…コメディ色の強い演出がなされすぎていて、五ェ門の良さを殺してしまっているようにも感じた。

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』はどんな人にオススメ?

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』は、ルパン作品が好きな人にはおすすめしたい。

ただ、個人的にはつまらなかったので、みる場合は注意である。

終わりに

『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』についてレビューしてきた。

余談だが、今作からルパン三世役が山田さんからクリカンさんに変わった。

クリカンさんverのルパンは、やはり山田さんのルパンに比べると評価が低い印象がある。

しかし、個人的にはクリカンさんもクリカンさんでルパンを必死に作ろうとしているのがわかるし、そこまで違和感はないように感じた。

ルパン三世という大きな作品を引き継ぐというのは、物凄いプレッシャーがあったとは思うが、声に関しては素晴らしい出来ではないだろうか。