【ネタバレ感想】『不能犯』は全体的にスッキリしない、タイトル通りのサスペンス映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『不能犯』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『不能犯』ってどんな映画?あらすじは?

『不能犯』は、2018年公開のサスペンス映画。

監督は白石晃士。主演は松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗。

あらすじとしては、「都市伝説となっている、『電話ボックスの男』がいた。名前は宇相吹(うそぶき)という名前で、一種のマインドコントロールをし、依頼主が殺したいと思う人物を殺す…というボランティアでの殺し屋だった」という物語である。

ある日、ある高利貸しの男性が、顔がボコボコに膨れ上がって死亡する事件が起きた。

何が起こったかわからない警察の多田と百瀬は、監視カメラによる映像を確認すると、黒いスーツを来た男性が、被害男性にシロップ水をかけた後、いきなり男性がもがき苦しみ出した…という映像だった。

多田は、シロップ水に劇薬でも混入していたのでは…と思っていたが、鑑識によると水は本当にただシロップが混ざっただけのものだった。そして現場には、ガラス瓶に入った枯葉が入っているだけだった。

多田は、ふとつい先日起こった事件のことを思い出す。

ある女性が、「男に刺された!」と言い、近所の人たちに助けを求める…ということがあった。

女性はそのまま死亡してしまったが、刺されたと言っていた腹部には刺し傷がなく、心筋梗塞で死んでしまったようだった。

その時の現場にも、黒いスーツの男が目撃されていた。

一連の事件は、もしかするとこの黒いスーツの男が関わっているのでは…と思った多田と百瀬。

すると、次はある夫婦の家で、夫婦を含む男女5人が死亡する事件が発生した。

妻を含む4人を殺したのは夫で、その夫を殺したのは妻だった。

殺害動機は、妻が薬物をやっていたことによる、夫の怒り。

夫婦の他3名は、妻の薬物仲間で、一緒に吸っていたところを夫に目撃されたのだ。

つい数時間前に、近所の公園で老人が死亡している事件も発生していた。

これはまた黒いスーツの男が関係しているのでは…と思ったところに、現場の道路の向こう側に黒いスーツの男がいた。

警察は任意同行を求めると、黒いスーツの男は快く応じた。

黒いスーツの男は「宇相吹正」という名前だったが、戸籍にそんな人物は存在していなかった。

彼は一体何者なのか。そう思っていると、突然取り調べをしていた警察の夜目が精神異常をきたす。

『不能犯』は全体的にスッキリしない、タイトル通りのサスペンス映画だった

というわけで『不能犯』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「全体的にスッキリしないなぁ」

という印象である。

まさにタイトル通り、「不能犯」的な映画であると言えるだろう。

不能犯は、いわば人を殺せるような手段でないもので殺人をすることを指すらしい。

例えば、『不能犯』でもあるようなマインドコントロール。

あとは呪いなども、おそらくその類に入るのではないだろうか…。

つまり、証拠がない、そして捕まえることができない。

映画でいうなら、「なんだか釈然としない」。

そういう雰囲気が漂うのが『不能犯』という映画だったなぁ…という印象である。

『不能犯』を観ていて、個人的に「うーん」と思った点を挙げていく

『不能犯』を観ていて、個人的に「うーん、ちょっとなぁ…」と思った点を挙げていこうと思う。

結局、宇相吹はなんだったのか

『不能犯』を観た方がまず思うのが、

「結局、宇相吹って人間なの?どうなの?」

ってことではないだろうか。

劇中で、

「愚かだねえ。人間は」

という宇相吹に、私はちょっとニヤけてしまった。

人間が愚かなのはまぁ…その人によるだろうが、ということは宇相吹は人間ではないのだろうか。

しかし、沢尻エリカ演じる多田に刺されたとき、血は滴っていたので人間と言えるはずなのだが…。

でも、マインドコントロールする時に目が赤くなるということは、やっぱり人間ではないのだろうか?

最後の電話ボックスのシーンで、「悪魔じゃない?いや天使だよ」みたいな会話があったけれど、もしそういう類のものだったとしたらまぁ、多田も天使とか悪魔になっちゃうなぁなんて思ったり…。

宇相吹とはなんだったのか。それもまた、不能犯ゆえのものなのか。

川端タケルが明らかに怪しい

終盤シーンで宇相吹に殺されかける、爆弾魔の川端タケルが…もう登場した瞬間から怪しさ全開だったのはもったいないなと思った。

なんかもう、「あ、このラーメン屋の爆発はあいつだな」ってすぐにピーんと来てしまった…。

もう少しこう、闇のなさそうな感じを演出できればなと思った。

『不能犯』を総合評価するなら?

『不能犯』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

まぁ〜及第点だろうか。

面白くないわけではないけれど、これといって超面白い!ってわけでもない。

宇相吹が恐ろしい人物なのはなんとなくわかるけど、もう少しおどろおどろしさが欲しかったかなぁと思う。

『不能犯』では、「怪しいと思ってた人が、実は自分に忠告をしてくれていた」というようなシーンがあったりして、教訓めいたところもある。

そういうところは個人的に面白いなと思ったけれど、あとはちょっと、簡単に人を殺そうとしすぎじゃない?と思ってしまう事案が多いなと思った。

もちろん漫画原作の映画なので、そんなこと言ったらストーリーが成り立たなくなるのはわかるけど…笑。

全体としてちょっと暗めの雰囲気はグッド。

ただ、やっぱり釈然としない終わり方だったな…という印象である。

『不能犯』はどんな人にオススメ?

『不能犯』は、サスペンス映画好きならオススメしておきたい。

謎解き要素はさほどないけれど、まぁ…ちょっとした空き時間に見るのも悪くないだろう。

また、チョイグロなシーンが散見されるので、そういうのが苦手な人は注意である。

終わりに

『不能犯』についてレビューしてきた。

余談だが、おそらくこの手の類の映画は、「やつは何者なんだろう」ってことで、謎のまま終わるのが良いのかもしれない。

ドラえもんがどんなロボットかなんてどうでもよくて、ただのび太を助けるためのロボット…というような位置付けだろうか。

そうか、そういう視点で見ると、ちょっとは『不能犯』が面白い映画になりそうな気もする。