ふぉぐです。
ついさっき、「ゾディアック」を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビュー&感想を綴っていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、早速レビューに移ろう。
Contents
ゾディアックってどんな映画?あらすじは?
ゾディアックは、2007年公開のサスペンス・ミステリー・クライム映画。
監督はデヴィット・フィンチャー。主演はジェイク・ギレンホール。
あらすじとしては、実際にアメリカで起こった一連の「ゾディアック事件」を再現し、事件解明を頑張る人たちの物語を描いている。
ノンフィクション映画。
ロバート・グレイスミスは、サンフランシスコ・クロニクルという新聞社に「マンガ(イラスト)担当」で8〜9ヶ月前に入社していた。
ある時、クロニクル社宛てに「ゾディアック」と名乗る人物から手紙が送られてくる。その手紙には謎の暗号文と、「この手紙を新聞の一面に掲載しないと複数殺人をする」という脅迫の内容が書かれていた。
クロニクル社以外の新聞社にもその手紙は送られていて、どの社も新聞の一面にゾディアックの暗号文を載せたのだった。
実は、ゾディアックという人物はこれまでに数人を殺している劇場型殺人者だった。
1968年の12月20日にハーマン湖で16〜17歳のカップルを殺害。
翌年1969年の7月4日にヴァレーホという土地の駐車場で19〜22歳のカップルを殺害。だが、19歳の少年は銃で撃たれたものの一命を取り止めた。←映画ではこのシーンからスタートする。
同年7月5日に渡って、犯人しか知り得ないであろう情報が警察に電話で伝えられる。
そして同年7月〜8月にかけて、ゾディアックによって警察署・およびクロニクル社を含めた複数の新聞社に手紙が送付された…ということだった。
ロバートは、暗号文が「人物の名前ではない」ということを察知する。
実際に新聞に暗号が掲載されると、暗号を解く人々が現れた。
そこには、ゾディアックの心情がつらつらと書かれていて、かなりヤバめな人物だということがわかる内容だった。
ロバートは、徐々にゾディアック事件に興味を示していき、犯人解明に独自の調査を開始するのだった。
ゾディアックは、若干消化不良で終わってしまうサスペンス映画だった
ぶっちゃけた話、ゾディアックはかなり面白い映画だった。
個人的にサスペンス・ミステリー映画は好きなので、こういう「謎を解き明かす系」の映画は大好物なのだが、ゾディアックは中でも面白い映画に分類されるだろう。
しかし、若干消化不良で終わってしまった感は否めない。
というのも、そもそも「ゾディアック事件」が未解決事件なのだから仕方がないのだけれど…。
結局、ロバートはゾディアックの本を書き上げて出版したわけだ。
しかし、最後に出てきたあの男性。おそらく2つめの事件(1969年の駐車場の事件)で撃たれた少年だ。
少年が「もう20年近く前のことなので」的なことを言っていたので、あのシーンは1990年ごろになっているのだろう。
実際にロバート・グレイスミスがゾディアックの本を出版したのは1986年ごろらしいので、まぁ頃合いとしてはそんなもんである。
アーサー・リー・アレンについてまとめてみよう
映画を見ている限りでは、横文字の名前がたくさん出てきてなかなか把握しづらいと思うので、ここで簡単にまとめてみようと思う。
映画内で最重要人物になっていた「アーサー・リー・アレン」を軸にする。
- 2つめの事件(駐車場事件)で殺害された女性の名前が「ダーリーン」である
- ダーリーンは子どもがいて、子どものお守役であるベビーシッターがダーリーンに「不審な車がいる」と教える
- ダーリーンは、アレンにストーキングされていた
- ダーリーンは、アレンが人を殺すところを見ていた(人を殺すところを見ていたのでストーキングされていた)
- ダーリーンの家でペンキパーティーがあった時、アレンも登場するが…アレンはペンキパーティーとは程遠いスーツ姿で参加し、一切人と話さなかった
こんな感じだろうか。
ちなみに、アーサーのIQは130以上あるらしく、知能指数の高い男だったらしい。
映画内では描かれていなかったが、どうやら1990年代に一度、アレンは逮捕されているらしい。
その時、ゾディアック事件で送られてきた手紙に付着していたDNAと、アレンのDNAを照合した結果、不一致に終わったらしい。アレンの容疑は晴れてしまったわけだ。
さらに、アレンは59歳でこの世を去っているという。
私のうんこ推理
だがしかし…私はここであることを思い描く。
映画後半でロバートが、アレンの働いていた…という映画館の長的な人物に会いに行くシーンがある。
ロバートは、「映画の広告をアレンが書いていたかもしれない…」ということを突き止め、その筆跡の証拠を確認するために映画館の長的人物に会いに行ったわけだ。
しかし、その人物は衝撃的なことを言う。
「ああ、この広告の文字はアレンの文字じゃないよ。私の文字だ」と。
そこから、映画では急にホラーチックになってロバートがその家から帰ろうとする恐怖のシーンだが、なんとなくあのシーンを見て点と点が繋がったように思う。
そう、「ゾディアック」として犯行を行ったのはアレンだけれど、手紙を書いたのはこの映画館の長的人物だったのではないか…?と
つまり、「ゾディアック」として活動していたのは一人ではなかったのでは?という推理である。
IQが130以上もある頭の切れる人物が、何でもかんでも一人でやるとは思えない。
だが、ここで一つ問題点が出てくる。
例えば、ゾディアックの一連の犯行が「金品目当て」のものだったとしたら、複数人での犯行も考えられる。
犯罪を犯すという最大のリスクがありながらも、「金が手に入る」というのならちゃんとした動機が存在する。
だが、ゾディアックは「劇場型犯罪」のため、二人で行うにはなかなか動機が難しい。
もちろん、アレンと映画館の長的人物が二人とも劇場型犯罪をやりたがっていた…となるならばこの線も考えられるわけだが、なかなかそんなことにはなり得ない。
アレン一人の犯行ならばわかるが、わざわざ映画館の長的人物がリスクを犯してまで警察署などに手紙を送る手助けをする…とも思えない。
ゾディアック事件、なかなか難しい。
ゾディアックを総合評価するなら?
ゾディアックを総合評価するなら、星5中の星4評価である。
個人的にはめちゃめちゃ面白いな〜と思った。
初めから終わりまで、全体としてまとまりがいいし、飽きるようなシーンもないかな…と。
もともとサスペンス系が好きだから…というのもあるが、徐々に謎を解き明かしていく感じが好きである。
だが、終わり方が消化不良な感じがするので、そこだけ星1マイナスとさせていただく。
面白いことには変わりないんだけど…ちょっとね。
ゾディアックはどんな人にオススメ?
ゾディアックは、サスペンス系が好きな人ならぜひ1度は見ていただきたい。
ゾディアック事件という実際の事件を忠実に再現している映画なので、「本当にこんなことがあったんだ…」と驚愕するだろう。
アメリカ犯罪史に残る事件なので、見ておいて損はない映画だ。
終わりに
ゾディアックについてレビューしてきた。
余談だが、個人的に未解決事件を探るのが好きである。
それこそ、群馬の…なんとかっていう神社で女性が一瞬のうちに行方不明になった事件とか。
餃子の王将の社長が撃たれたやつとか…。
謎めいているものが好きなので、なんかそういう映画あったら教えてくださいな。