ふぉぐです。
ついさっき、『容疑者Xの献身』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
Contents
『容疑者Xの献身』ってどんな映画?あらすじは?
『容疑者Xの献身』は、2008年公開のサスペンス映画。
監督は西谷弘。主演は福山雅治、柴咲コウ、堤真一。
あらすじとしては、「12月のある日、冨樫という男が無残な姿で殺害される事件が起きる。容疑者として浮上した花岡靖子だったが、靖子には完璧なアリバイがあった。その裏には、靖子のアパートの隣の部屋に住んでいる石神の存在があった」という物語である。
12月のある日、花岡靖子と美里が住むアパートの部屋に、冨樫という男が訪ねてきた。
冨樫は、靖子の元夫だったが、今では離婚をしていて、靖子も美里も冨樫を忌み嫌っていた。
冨樫があまりに傍若な態度をとるので、美里は冨樫が帰る直前に後ろから殴りかかろうとする。
しかし、冨樫はそのことに激昂し、美里に暴力を振るう。
靖子は止めようとしたが、全く冨樫はやめようとはしない。
ついに靖子は、コタツの電源ケーブルで冨樫の首を締め、美里も加担して冨樫を絞殺した。
すると、隣に住む「石神」という男が、靖子たちの部屋で何かが起こっていることを察知し、訪ねてくる。
石神は「人が殺されている」ということを敏感に察知し、靖子たちを助けるのだった。
『容疑者Xの献身』は、面白いながらも若干トリックに無理があるサスペンス映画だった
というわけで『容疑者Xの献身』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「面白いながらも若干トリックに無理があるサスペンス映画だなぁ」
という感じである。
まぁ、サスペンス映画…というものは大抵現実的には実現不可能なこと(現場の人混み状況など)が大半なので、特段フォーカスを当てることでもない。
映画自体はとても面白く、福山雅治の演技も柴咲コウの演技も、そして堤真一の名演も素晴らしかった。
トリック自体はさほど驚くようなことではなかったし、残忍な印象も受けはしたが、まぁ許容範囲である。
『容疑者Xの献身』の良い点
『容疑者Xの献身』の良い点は、なんと言っても堤真一の演技だろう。
堤真一といえば、個人的には「ALWAYS」のお父さん役のような、快活で「男気あふれる」人物を思い描いていた。
しかし、今作で堤真一が演じる石神は、ナヨっとしていてどこかオタクチックな側面を感じる男性である。
その、妙にリアリティのある陰鬱さが絶品で、みていて「あ、こういう人本当にいそうだな…」と思ってしまうほどであった。
とはいえ、ただ単に陰鬱なだけではなく、内に秘めた「恋愛感情」も上手に描き出している。
福山雅治演じる湯川と家で飲むシーンなどが個人的には好きである。
堤真一の力を感じる作品だった。
『容疑者Xの献身』の悪い点
『容疑者Xの献身』の悪い点は、やはり推理トリックにあるだろう。
いや、トリック自体はまぁ…普通にありそうなものである。
若干、「実はホームレスを殺していました」というところは、「調べれば簡単にわれるんじゃないの?」と思ってしまったが、詳しいことは詮索しないでおこう。
個人的に「あれ?」と思ったのが、最終的に証拠がないところである。
湯川が石神に「お前はこういうトリックを使ったんだ」と推理を披露するところまでは最高に面白いのだが、石神がカウンターとして言った「仮説は実証されて初めて真実になるんだ」的な言葉で、一気に湯川の理論は崩れ去る。
もちろん、『容疑者Xの献身』という映画単位で見るならば、湯川の推理は正解なのだろう。
しかし、それを証明する証拠がない。証拠がないから、消化不良なのである。
この消化不良感が個人的にちょっと不快さを感じてしまった。
『容疑者Xの献身』を総合評価するなら?
『容疑者Xの献身』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。
消化不良感がある…とはいったものの、面白くないことはない。
むしろ面白い映画であるし、役者陣の演技も素晴らしい。
ストーリーもサクサクと進んでいくし、ダレる要素がほぼない。
良い具合に「光と闇」というコントラストを用いているなぁ…と感じた。
とても良い映画である。
『容疑者Xの献身』はどんな人にオススメ?
『容疑者Xの献身』は、サスペンス映画が好きな人におすすめしたい。
若干消化不良気味ではあるものの、トリック自体は驚くだろう。
終わりに
『容疑者Xの献身』についてレビューしてきた。
特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。