ふぉぐです。
ついさっき『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
Contents
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』ってどんな映画?あらすじは?
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』は、1997年公開のアニメ映画。
監督は原恵一。
あらすじとしては、「二つの玉とそれを嵌めるためのハニワを巡る、壮大な逃亡物語」になっている。
新東京国際空港で、ある外国人の男とホステスの女性陣が怪しい取引をしていた。
するとそこに、奇天烈な格好をした3人組が突然割り込んできて、取引していたものを奪って逃げる。
バイクで逃走するその3人組をホステスたちは急いで追うものの、3人組のうちの2人が急に逆走し、ホステスたちの目を眩ませる。
残った一台のバイクは逃走するのだった。
次の日。しんのすけがシロの散歩で河川敷を歩いていると、何やら草むらにバイクの様なものを発見。
しんのすけは好奇心に駆られてバイクのところへ行くと、草むらで眠る巨漢のボウズ姿のオネエがいた。
オネエのすぐそばには、何やら光る玉が落ちていて、しんのすけはその玉を拾う。
すると、オネエが目覚め、しんのすけに話しかけてくる。
オネエに質問をしてすぐに、しんのすけは逃げる様にその場を後にするのだった(実際逃げてたけど)。
オネエは、玉の入っていたケースを開けるも、そこに玉はなく、近辺を探しても出てこなかった。
とっさに「あのちびっこが…!」と思ったオネエだが、もうそこにしんのすけの姿はなかった。
家に帰ったしんのすけは、みさえに「変な人がいた!」と言うも、相手にされない。
そして、ひまわりに玉を飲まれてしまったのだった。
その夜、オネエ3人衆が野原家に潜入し、玉のありかを聞くと、なんとひまわりが玉を飲み込んでいることが判明。
このままでは危険だからと、野原家は3人衆の「珠由良新宿支部」へ行くのだった。
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』は、センスが大爆発しまくってる映画だった
と言うわけで『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』を観たわけだが。
この映画のすごいところは、とにかくセンスが爆発しまくっているところだ。
爆発どころではない。大爆発である。
まず、ボウズのオネエ3人衆というキャラ設定が濃すぎて凄まじい。こち亀の両さんも真っ青な濃さである。
そして、野原家・珠由良ブラザーズとともに同行することになった「東松山よね」のキャラも濃い。
- グロリアという別称
- 拳銃が全く当たらない(最後だけ当たる)
- 基本的にポンコツ
「クレヨンしんちゃん」という枠組みに見事ハマるようなこのキャラ設定がすごい。
そして、映画で「スーパー銭湯」を登場させるのも鬼才すぎる。
普通、ああいう緊迫した状況で「割引券があるから」という理由だけでスーパー銭湯に行くわけがない。
しかも「スーパー銭湯」っていうところがまた良い。
普通の銭湯だとちょっと地元感が出すぎているし、「温泉」だとまたちょっと風合いが変わってくる。
「スーパー銭湯」というところに、どことなくマイルドヤンキー感とでも言うべき「見慣れた場所」を演出できている。このセンス。
そして極め付けは、珠由良総本部に到着してからの「結界」である。
「熊出没注意」や「工事中」などの立て看板を出して、
「ふぅ、これ安心だ」
的なあの感じが面白すぎる。
どこが結界だよ笑!!みたいな。
とにかくセンスが大暴れしてる映画なのが、『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』という映画なのである。
東松山よねが可愛い
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』に出てくる美人キャラといえば、
- ラベンダー
- チーママのマホ
- 東松山よね
の3人ではないかと個人的には思っているのだが、中でも東松山よねがダントツで可愛いと思っている。
というのも、まず「ポンコツキャラ」というのが可愛らしさを演出している。
もし東松山よねが男キャラだったとしたら、『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』がここまで面白い映画になっていたことはなかっただろう。
東松山よねが女だったからこその『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』であり、そう考えると東松山よねの重要性がわかってくる。
そして、ひろしと車から落ちてしまった後の、ちょっと女性らしい感じ。
それまでは男勝りな感じだったのに、ああいうシーンではちょっと女性らしさを出してくるもんだから、ギャップで男たちはメロメロである。
そして、ギャグセンス。
「グロリアと呼んで」という、一見すると変人すぎるセリフも、東松山よねというキャラだからこそ許される芸当である。
もしこのセリフを「ローズ」が言っていたとしたら、ちょっとガチすぎて笑えない。
「ああ、でしょうね」っていう感じだ。そもそも本名が「タケシ」なのに「ローズ」として生きてるのだから、それこそガチな感じである。
それに比べ、東松山よねは一応警察官なので、「常識人」としての立ち位置にいるキャラのはずだ。
だが、蓋を開けてみると「グロリア」という名前で呼ばれたがっている、ちょっとドラマチックな演出が欲しいヤバいやつだったのが面白いのである。
さらに、『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』では損な役回りにされてるところも、なんだか心を掴まれる要因なのかもしれない。
バトルシーンがかっこよすぎる
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』では、かなりバトルシーンが多い。
中でも、ラスボス的立ち位置である「ヘクソン」との対決は見ものだ。
珠由良の守護者たちがバッタバッタと倒されていき、総本部へ着いたかと思いきやひろしが、
「旅のお方、一緒に温まりましょう」
といってその場をやり過ごそうとする感じもまた面白い。
ヘクソンが強いところもまた、『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』が面白い映画だと言える所以なのかもしれない。
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』を総合評価するなら?
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』を総合評価するなら、星5中の星5評価である。
個人的にはマジで面白い映画だと思う。
クレヨンしんちゃんといえば「名作」と呼ばれる映画がたくさんあるけれど、「ギャグ部門」があったとしたら『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』を1位にしてもおかしくはない。
それぐらい、個人的にはとても面白い作品である。
全体を通してセンスが爆発しているし、とにかく「ずっと面白い映画」だと思っている。
音楽面も、昭和の曲などを多用したりしていて、映画を彩っている。
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』はどんな人にオススメ?
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』は、子どもが見ても楽しめる映画なのだが、大人の方がこの面白さは理解できるような気がする。
ちょっと子どもではわかりにくいようなギャグも、大人が見れば「ガッハッハ」とおもわず笑ってしまうシーンが盛り沢山だ。
子どもたちではなく、大人にオススメしたいギャグ映画である。
終わりに
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』についてレビューしてきた。
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』を最初に見たのは、それこそ幼稚園ぐらいだったように思う。
当時借りる映画といえば、「クレヨンしんちゃん」or「ドラえもん」といった感じで、それ以外の選択肢は考えてすらいなかった。
とにかくクレしんとドラえもんが観たい!みたいな。
あの頃観ていた映画を大人になってからもう一度見直すと、
「ああ、この映画ってこんなに面白いんだっけ!」
と再確認できるから、子ども向け映画も案外バカにできないのである。