【ネタバレ感想】『ワールド・ウォーZ』は、序盤から徐々に面白さが失せていく作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ワールド・ウォーZ』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ワールド・ウォーZ』ってどんな映画?あらすじは?

『ワールド・ウォーZ』は、2013年公開のアクション映画。

監督はマーク・フォースター。主演はブラッド・ピット。

あらすじとしては、「元国連職員のジェリーは、今は国連職員を退職して普通のお父さんだった。ある日、娘たちを学校に送るために妻と一緒に車に乗って出発すると、不自然な渋滞に足止めを食らう。すると、その渋滞の前の方で、突如として爆発が起き、人が人を襲う様を目撃する。」という物語である。

元国連職員で戦地へも赴いていたジェリーは、アメリカのフィラデルフィアという街で妻と二人の娘とともに幸せに暮らしていた。

ある日、いつものように娘たちを学校を送るため、妻とともに車に乗って出発をすると、大通りで渋滞にはまってしまう。

全く動かないことにイライラしていると、ジェリーが乗った車のサイドミラーがバイクに乗った人によって壊されてしまう。

イラついたジェリーはそのバイクの乗り主を追おうとしたが、すでにいなくなってしまった。

どうしようか…と悩んでいると、後ろから警察官がバイクでやってきて「早く車に入れ!!」と言ってくる。

その突如、警察官はバイクごと大型トレーラーに吹っ飛ばされてしまった。

猛烈な勢いでトレーラーは渋滞中の車に突っ込みまくり、車を破壊していく。

「何が起きたんだ?」とわけがわからないまま車でそのトレーラーの後を追うと、前からゾンビの大群が押し寄せてきていた。

『ワールド・ウォーZ』は、序盤から徐々に面白さが失せていく作品だった

というわけで、『ワールド・ウォーZ』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「序盤は面白いのになぁ…」

という感じである。

今作、『ワールド・ウォーZ』の序盤は、かなり物語にグイッと引き込まれてしまう。

特に、トレーラーが車に突っ込んでくるあたりのシーンは、カメラワークが小刻みに切り替わり、めちゃクチャ臨場感を演出してくる。

「これから何か始まるんだ…!」

というワクワクが心を埋めてくる。

しかし、中盤〜終盤とストーリーが進むにつれ、徐々に面白さが消え失せてしまうのである…。

それこそ、マンションの屋上からヘリコプターで救出されたジェリーおよび家族たちが、巨大母艦に乗り込んだあたりから面白くなくなってくる。

ご都合主義的というか…それまでの臨場感が消え失せてしまうのである。

それはおそらく、序盤までは「日常」としての側面が強く、現実世界と映画の世界がリンクしているような感じがして、

「本当にこんなことが起こるんじゃないか…?」

というドキドキがあるのだ。

だが、巨大母艦に乗ったあたりから、現実世界と映画世界のリンクが途絶えて、パラレルワールドの話だったわ…と一歩引いた目線で観てしまっていた。

序盤は面白いのに、もったいない作品だった。

主人公が、ちょっとダメなやつ

『ワールド・ウォーZ』のブラッド・ピット演じるジェリーが、ぶっちゃけちょっとダメなやつなのも映画に暗い影を落としている気がする。

ゾンビが音に反応するというのに携帯を切らなかったり…。

手榴弾を飛行機で爆発させて墜落させるし…。そもそもなんで飛行機に一体だけゾンビが乗ってるのかもよくわからないし…。

全体的にストーリーを動かすために仕組まれた「ダメさ」であるため、違和感が残る。

序盤であんなに「お前の助けがなきゃダメなんだ」とまで言わしめるほどの凄腕国連エージェントだったはずの主人公なのに…。

『ワールド・ウォーZ』を総合評価するなら?

『ワールド・ウォーZ』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

うーん、全体として普通の印象。

映像はすごいし、序盤は面白いんだけど、そこからは徐々に失速している感が否めない…。

ストーリー的には星2評価ぐらいだが、映像のすごさを加味して星3評価とさせていただいた次第である。

『ワールド・ウォーZ』はどんな人にオススメ?

『ワールド・ウォーZ』は、アクション映画が好きな人にはオススメである。

全体的にアクション要素が強く、ホラー要素はほぼない。

ちょっとびっくりするシーンがあるぐらいで、お子さんと観ても大丈夫である。

終わりに

『ワールド・ウォーZ』についてレビューしてきた。

余談だが、今作は原作の「ワールド・ウォーZ」という小説があるようだが、その小説の内容とは全く違っているようである。

もしかしたら、小説の方を読んでみたら面白いかもしれない…なんて思いつつ、

「やっぱりブラッド・ピットってかっちょいいなぁ」

とブラピの男前さに惚れ惚れするのだった…。