【ネタバレ感想】『セブン・シスターズ』は、間延びするが発想が面白い映画だった

ふぉぐです。

ついさっき『セブン・シスターズ』を観終わったので、早速レビューしていこうと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。




『セブン・シスターズ』ってどんな映画?あらすじは?

『セブン・シスターズ』は、2017年公開のサスペンス・クライム・ヒューマン映画。

監督はトミー・ウィルコラ。主演はノオミ・ラパス。

あらすじとしては、「ひと夫婦に1人までしか子どもを産めない法律が制定された時代に、大人になった7つ子が1週間を分配して生きていた…」という物語になっている。

21世紀の半ば。世界は過剰な人口増加で100億人に到達していた。

人口増加に伴い、食料飢饉や化石燃料の多様による温暖化など、様々な問題に人類は直面していた。

食料飢饉への打開策として、「遺伝子組み換え作物」を作り、すぐに食べ物が収穫できるようにしていたのだが、遺伝子組み換えの弊害により多生児が増加していた。

そこで、「児童分配局」という部署を設置し、「2人目以上の子どもが生まれた場合は、その子どもを冷凍保存し、次世代に引き継ぐ」という政策を開始した。いわば一人っ子政策の強化版である。

セットマン家では、7つ子が生まれていた。

母親は7つ子を産んだ直後に亡くなってしまい、父親は誰かわからない。

仕方なく、祖父であるテレンス・セットマンが7つ子を引き取り、育てることにした。

だが、世間はすでに一人っ子政策が始まっている。

テレンスは、7つ子をそれぞれ「月曜・火曜・水曜・木曜・金曜・土曜・日曜」と名付け、それぞれ、その曜日にだけ外へ出かけることを許すような教育を施した。

また、7つ子はその曜日に「カレン・セットマン」として生きることになる。

そんななか、彼女たちが30歳になっていた頃、月曜が仕事から戻ってから帰ってこなくなった。

月曜が戻ってこなくなったことで、彼女たちに不運が巻き起こる…。

『セブン・シスターズ』は、間延びするが発想が面白い映画だった

というわけで『セブン・シスターズ』を観終わった。

まず言いたいのは、『セブン・シスターズ』めっちゃ面白かった…ということだ。

確かに、このまま世界人口が増え続けていったら、もしかすると児童分配局のような部署が設置されて、行き過ぎた一人っ子政策のようなものが作られるかもしれない。

そう考えると、『セブン・シスターズ』は着眼点がよく、とてもよくできた映画だったなぁと思う。

さらにいえば、2070年代が舞台になっているからか、今では考えられないような発達した機械がたくさん出てくる。

今でこそ、タブレットやパソコンを用いているが、あと50年後には『セブン・シスターズ』に出てきたような、薄いアクリル板のようなものをタブレット端末として使える日がくるのかもしれない。

と、確かに発想が面白くてストーリー的にも面白かった『セブン・シスターズ』だが、ぶっちゃけ間延びする感は否めない。

前半部分はよくできているように思う。

なぜ月曜が失踪したのか。月曜の行方を追う他の6人。

ここまでは面白かったんだけれど、荒っぽい性格の水曜が、銀行員のジェリー宅に足を踏み入れるあたりから徐々にアクション要素が強くなっていく。

発想もストーリーも良いのに、なぜか水曜だけアクション要素強めなのはちょっと違和感がある。

もちろん水曜のキャラクター的にアクション要素強目になるのもわからなくはないけれど、例えば木曜のように児童分配局に踏み込む程度のアクションならもっと良かったのに…と思った。

さらに、なぜ最終的に生き残ったのが火曜と木曜だけだったのか…もちょっと疑問が残る。

どうせなら、火曜もしくは木曜だけ…どちらか1人が生き残る方が良かったのでは…と思ってしまった。

児童分配局の冷凍保存がショッキングすぎる…

『セブン・シスターズ』の根本設定として、

「2人目以降の子どもたちは冷凍保存されます」

というのがあるが、この冷凍保存がショッキングすぎる。

実際、「冷凍保存」とは名ばかりで、おそらく麻酔薬かなんかの注射を子どもに打ち、青緑の棺桶のようなものに入れて、子どもが眠った直後にものすごい熱量の炎で一気に焼ききる…というものだった。

この、

「冷凍保存ではなく、実は焼いてました」

という真実が個人的に怖過ぎて、それこそその現場を見た木曜のように吐きそうになってしまった。

あの無機質な部屋も相まって、とても非人道的な科学者的な雰囲気がしていた。とても怖い。

金曜が一番可愛い

『セブン・シスターズ』は、ノオミ・ラパスが1人七役というとんでもない仕事っぷりを発揮しているんだけれど、中でも金曜のあの感じが個人的に好みである。

ニット帽をかぶって、髪を顔の横に垂らすあの雰囲気。

そしてIT系に滅法強く、水曜を(最終的には殺されちゃったけど)サポートしているあの金曜の有能っぷりは最高である。

そもそも、ノオミ・ラパスはメガネ姿が似合っていると思う。知的な感じが良い。

『セブン・シスターズ』を総合評価するなら?

『セブン・シスターズ』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

全体として見てみると、普通に面白い。

ストーリーも設定もよくできているし、何よりノオミ・ラパスがそれぞれ特徴ある七人を演じ切ったのは賞賛に値する。とても良かった。

だが、ちょっと個人的には間延びするシーンがいくつかあったので、その点を鑑みて星4評価とさせてもらった。

素人目線で申し訳ないが、もう少し煮詰めてみると、さらに濃縮された素晴らしい映画が出来上がっていたのでは…とも思う。

『セブン・シスターズ』はどんな人にオススメ?

『セブン・シスターズ』は、ショッキングなシーンやセクシャルなシーンがあるので、大人向けの映画である。

さらに、人口過剰増加や食料飢饉などの問題もあるので、大学生や高校生がみると、未来のことを考える良いきっかけになるのでは…と思った。

終わりに

『セブン・シスターズ』についてレビューしてきた。

余談だが、もし世界人口が100億人を突破して、これ以上人口増加すると危険だ!…となった時、どうすれば良いのだろうか…。

現実問題、おそらくあと50年もしないうちに人口は100億人を突破するような気がする。

100億人ってのはなかなかに凄まじい数字である。

そうなると、本当に児童分配局のような部署が設置される可能性だってある。あそこまで非人道的なことはしないにせよ、ちょっと乱暴に人口増加を食い止める…みたいな。

なかなかに恐ろしい問題である。