【ネタバレ感想】『奇蹟の輝き』は、ラスト以外はあまり面白くない映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『奇蹟の輝き』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『奇蹟の輝き』ってどんな映画?あらすじは?

『奇蹟の輝き』は、1998年公開のヒューマンドラマ映画。

監督はヴィンセント・ウォード。主演はロビン・ウィリアムズ、アナベラ・シオラ。

あらすじとしては、「医者をやっているクリスは、妻と子供2人とともに、幸せな家庭を築いていた。しかしある日、突然の交通事故で子ども2人を失ってしまい、呆然とする2人。あとを追うように、クリスもまた事故で天国へ行ってしまうのだった」という物語である。

医者をやっているクリスは、ある日ボートでのんびりしていると、とある女性と出会う。

女性の名はアニー。クリスとアニーは意気投合して、そのまま結婚してしまう。

数年後、クリスとアニーの間に二人の子どもができ、問題を抱えながらも幸せな生活を送っていた。

ある日、いつものように支度をして車で学校へと向かう子どもたちを、交通事故が襲う。

子どもたちは二人とも亡くなってしまい、呆然とするクリスとアニー。

特にアニーは精神的にやられてしまい、医者からも入院を勧められるほどだった。

程なくして、次はクリスが交通事故にあってしまう。

トンネルで多重事故が起き、医者だったクリスは怪我人を助けようとしていたのだが、そこに車が突っ込んできてクリスは亡くなってしまう。

気がつくと、クリスは幽霊になっていた。

愛するアニーがすぐそばにいるのに、話しかけても返事をくれない。

アルバートという、昔からの馴染みの人物がクリスを出迎える幽霊として現れていた。

クリスは、自分が死んでしまったことを認める。すると、世界が変わってアニーが描いた絵の世界へと入っていた。

そこに、アルバートもやってくる。

アルバートがいうに、ここは天国なのだという。人それぞれに天国の形があって、ここはクリスの天国なのだった。

『奇蹟の輝き』は、ラスト以外はあまり面白くない映画だった

というわけで『奇蹟の輝き』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「うーん、あまり面白くないなぁ…」

という印象である。

『奇蹟の輝き』が面白いと感じた人には申し訳ないが、私としてはあまり面白さを感じない映画だった。

なぜ面白くないな…と思ったのか、私なりに理由を述べていこうと思う。

宗教観の違いが大きいかも

『奇蹟の輝き』を観ていて思ったのは、なんとなく宗教チックな側面が強いなぁということ。

日本ではあまり馴染みのない…、多分キリスト教的な世界観をモチーフにしているのだと思うのだが…。

なかなか物語に入り込めない要因として、宗教臭が強いのがあげられると思う。

現実とファンタジーがごちゃまぜすぎて、しらける

『奇蹟の輝き』で個人的に「うーん…」と思った最大のポイントが、

「現実とファンタジーがごちゃまぜすぎる」

というところである。これにより、かなりしらけるのである。

もちろん、「天国だから」という理由はあるにせよ、とにかくなんでもありな感じがしてしまって、気分としてはだだ下がり。

特に、自殺したものだけがいる世界にいく時のあのおどろおどろしいシーンとかも、本当に必要だったのか甚だ疑問である。

クリスが天国行くまでが早すぎる。子どもたちも早すぎる

クリスが天国行くのも早すぎる気がする。

二人の子どもたちが亡くなってしまってすぐぐらいに、クリスまでもが天国へ行ってしまう。

そのため、なんか…家族愛みたいなものが薄れている気がするのである。

もう少し前半〜中盤まで、家族ベースの話を描いていたら、天国でのエピソードももっとグッとくるものになっていたはずなのに…とも思う。

それこそ、観客としては子どもたちになんの思い入れもないぐらい、子どもたちとのシーンはサラッと流れてしまうので、天国での再会シーンに全くグッとこない点も問題だ。

ラストのシーンは、輪廻転生的な世界観なのだろうか

『奇蹟の輝き』のラストシーン。

個人的にはここだけ評価できると感じている。

「もう一度、出会おう」

と言い、クリスとアニーは現世に転生して、もう一度出会う。

その時、二人はまだ幼子だが、どことなく二人の面影を感じる…という終わり方である。

このシーンだけは面白いなぁと思った。

私は天国とか地獄とか、正直あまり信じていないのだが、こういう感じで、

「もう一度人間をやって、出会おうか」

と言いながら転生してる人間たちがいたら、かなりロマンチックだなぁ…なんて。

ファンタジーといえばファンタジーなのだが、こういう点は評価できると思う。

『奇蹟の輝き』を総合評価するなら?

『奇蹟の輝き』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。

うーん、すまないが個人的には低評価。

ぶっちゃけ退屈。

途中で「早く終わらないかなぁ」と考えてしまうぐらい退屈な映画だった。

ただ、前述のように最後のシーンだけは評価できるので、まぁそれを加味して星2評価…といったところだろうか。

『奇蹟の輝き』はどんな人にオススメ?

『奇蹟の輝き』は、感動映画が好きな人にはオススメしたい。

多分、泣けるだろう。私は泣けなかったけど…。

終わりに

『奇蹟の輝き』についてレビューしてきた。

余談だが、今作を見る前、ロビン・ウィリアムズ主演のパッチ・アダムスを観たのである。

パッチ・アダムスがとても面白くて感動的な映画だったので、同じくロビン・ウィリアムズ主演の今作を観たわけだが…。

俳優が同じだからといって、必ずしも面白いとは限らない…といういい教訓になった映画だった。