【ネタバレ感想】『バンテージ・ポイント』は、短いながらも濃密な演出がされるサスペンス映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『バンテージ・ポイント』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『バンテージ・ポイント』ってどんな映画?あらすじは?

『バンテージ・ポイント』は、2008年公開のサスペンス・アクション映画。

監督はピート・トラヴィス。主演はデニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィテカー。

あらすじとしては、「スペインにアメリカ大統領が演説にやってくる。しかし、大統領はどこからか狙撃をされ、凶弾に倒れてしまう。群衆の中、どこかに犯人がいる」という物語である。

大統領演説のテレビ中継をしていたあるテレビ局。

大統領が凶弾に倒れたことで、複数台のカメラはてんやわんやしていた。

そして大爆発が起き、何が起こったのかわけがわからない状況。

倒れた大統領のそばに白い服を着た男性が行ったりなど、誰が犯人なのかもわからない。

その場にいた8人の観客たちに焦点が絞られ、それぞれからみた「大統領演説」が繰り広げられる。

犯人は一体、誰なのか。

『バンテージ・ポイント』は、短いながらも濃密な演出がされるサスペンス映画だった

というわけで『バンテージ・ポイント』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「短いながらも濃密な演出がされるサスペンス映画だな…!」

という感じである。

まず、全体的に濃い。

1時間20分強という、映画にしてはなかなかにスピーディーな尺にもかかわらず、その内容は極めて濃厚である。

濃厚すぎるが故に、途中でちょっと「休憩したい」と思わせるぐらいである(もちろん褒めている)。

結末を言ってしまえば、『バンテージ・ポイント』は組織的な犯行だったわけだが、その犯行が暴かれるまでに段階を踏むのが面白い。

結果的に8人の人々に焦点が絞られ、それぞれでの物語が進行していくわけだが、その進行ぐあいに別の人物が少しずつ噛み合っているわけである。

1つの物事(大統領が暗殺される)に対して、視点が違えばこんなに違うものか…と感慨深くなる映画でもある。

なかなかに面白い映画だった。

『バンテージ・ポイント』の良い点

『バンテージ・ポイント』は、何を言おうともその構成にあるだろう。

ぶっちゃけ、ストーリー自体は特に目新しいものはない。

大統領が倒れる → 爆発が起こる → 犯人発見

という、いかにもオーソドックスな展開を見せるわけだが、その見せ方が面白いのである。

なぜあの人はあの時あんな動きをしたのか。

なぜその場にいたのか。

なぜあの行動を取ったのか…。

などなど、一人の視点から見ると不審であっても、別の視点から見ると実は理にかなっていた…ということがしばしばある。

そういう発見が面白く、「そっか、これはこういう場を踏んであのような事態になったわけか」合点がいく。

とてもいい演出だったように思う。

また、最後に出てくるカーアクションも見ものである。

どうやって撮影したのか…それぐらい激しいアクションで、白熱する。

サスペンスアクションとしてかなり高い評価を獲得できる映画だろう。

『バンテージ・ポイント』の悪い点

『バンテージ・ポイント』の悪い点は、なんと言っても「内容の濃さ」である。

「内容が濃い」と言った場合、基本的には良い意味で解釈されることが多いが、『バンテージ・ポイント』に限って言えば、濃厚すぎるが故に水が飲みたくなるラーメンスープ…のような雰囲気さえ醸し出す。

どういうことかというと、とにかく同じシーンを繰り返しまくるのである。

いや、それが『バンテージ・ポイント』という映画の利点でもあるのだが、同時に欠点でもあるのだ。

どうしても、『バンテージ・ポイント』のような「多数の視点で一つの物事を見る」という映画の場合、同じ状況を何度も映し出さなければならない。

それ故に、飽きが来てしまうのである。

だから、煮詰まってしまって塩辛くなってしまったラーメンみたいな…そんな風合いさえ醸し出してしまうのが難点と言えるだろう。

個人的には面白かったのだが、この点を受け入れられるかどうかで『バンテージ・ポイント』の面白さは左右されるのではなかろうか。

『バンテージ・ポイント』を総合評価するなら?

『バンテージ・ポイント』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

個人的には高評価。

前述のように、正直なところ同じ内容を何度も繰り返すところがあるので、中だるみをすると言えば中だるみをする。

しかし、それ以上に、

「なぜこれはこうなったんだ?」

という疑問の方が勝ってくるので、先を見たくなってしまうわけだ。

映像のクオリティも流石に高く、それでいて後味も良い。

時間的なもので、登場人物たちに感情移入はできなかったが、それを差し引いてもなかなかに見応えのある映画だったように思う。

『バンテージ・ポイント』はどんな人にオススメ?

『バンテージ・ポイント』は、サスペンス映画が好きな人におすすめしたい。

謎解き要素…というよりも、パズルのピースを合わせていくような感覚に近い映画ではある。

だが、やはりサスペンス好きにはたまらない構成ではあると思うので、ぜひ拝見していただきたい。

終わりに

『バンテージ・ポイント』についてレビューしてきた。

余談だが、バンテージ・ポイントは「観点」などの意味があるようだ。

それぞれの観点から見た「大統領暗殺」。

『バンテージ・ポイント』という名前がぴったりである。