ふぉぐです。
ついさっき、『トリック劇場版 ラストステージ』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『トリック劇場版 ラストステージ』ってどんな映画?あらすじは?
『トリック劇場版 ラストステージ』は、2014年公開のサスペンス映画。
監督は堤幸彦。主演は仲間由紀恵、阿部寛。
あらすじとしては、「上田が、ある会社の依頼を受け、赤道スンガイ共和国に行くことになる。当然上田は山田を誘い、スンガイ共和国のある呪術師と対決することになる」という物語である。
上田は、日本科学技術大学で講義を行なっていた。
そこに、村上商事の「加賀美慎一」が受講に来ていた。
加賀美は、村上商事のレアアース採掘事業で「赤道スンガイ共和国」にて地元住民の協力の元、事業を展開する部署に配属された社員だった。
加賀美は上田に依頼があった。それは、赤道スンガイ共和国には呪術師がいるが、その呪術師が本物なのかどうかを科学の力で暴いてほしい…というものだった。
加賀美は、上田に「一度、本社にきてお話だけでも」と相談する。
後日、上田は加賀美の案内で村上商事本社へと行くと、そこにはレアアース採掘事業部の有田ががいた。
有田は、赤道スンガイ共和国にてレアアースの採掘事業を進めていく中で、呪術師によって呪いをかけられたといい、「1ヶ月以内に死ぬ」と言われていた。
今日がその1ヶ月の最終日だったのだが、上田と加賀美がいる前で、有田は突然奇怪な行動をとり、そのまま死んでしまう。
呪術師による呪いが本物かもしれない…と思った上田は、いつものごとく山田に嘘をいって赤道スンガイ共和国へと来させるのだった。
『トリック劇場版 ラストステージ』は、最後だけ泣けるサスペンス映画だった
というわけで『トリック劇場版 ラストステージ』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「最後だけ泣けるなぁ…」
という感じだろうか。
最後は、泣ける。
山田が呪術師の代わりとなって地下ガスが溜まっているところへ行き、地上での災厄を抑えるためにわざと爆発させる…という役割を担うのである。
当然、上田は反対する。
しかし、山田は「それが呪術師なんです」といい、呪術師という存在そのものが実は良いように扱われているもの…というのを皮肉めいて答える。
そして、山田は地下へといき爆発を誘引…。
1年後。
山田が死ぬ前、「もし、私が死んだら、1年以内に死後の世界からどうにかして通信手段を探します」という。そう、フーディーニの言葉を用いるのである。
そして最終的に山田は死んでおらず、TRICKの第一話と同じように、上田の目の前でコインマジックをする…という終わり方。
この最後。TRICKファンなら泣けること請け合いである。
しかし、最後以外は正直いうとそこまでのストーリーではない。
ぶっちゃけお粗末な展開が続いていくし、全体的に盛り上がりに欠ける気がする。
ちょっと…うーんという出来の作品だったように思う。
『トリック劇場版 ラストステージ』で「ちょっとなぁ」と思った点
『トリック劇場版 ラストステージ』にて、個人的にちょっとなぁ…と思った点を挙げていこうと思う。
会社名で笑いを取ろうとして少し白けてしまっている
『トリック劇場版 ラストステージ』に出てくる「村上商事」。
わかる人にはわかるこのギャグが、「面白いでしょ?」という感じで出てくるので若干白けてしまう…。
なぜ、呪術師は山田に霊能力者としての血が流れているとわかったのだろうか
なぜ、呪術師は山田に霊能力者としての血が流れている…とわかったのだろうか…。
映画ではその理由は明らかにされていないが、おそらくTRICK自体のコンセプトとして、
「霊能力は嘘の可能性が高いが、本当の可能性もあるよね」
というのがあるからだと思っている。
実際、TRICKのドラマでも、山田は実際に霊能力者(本人にその自覚なし)だったわけだから…。
「答えはわからない」というところに、その気概があるのではないかなと思う。
なぜ、住民たちは寝込みを襲わなかったのか
なぜ、住民たちは律儀に寝込みを襲わなかったのか…が気になる。
あれだけ憎んでいるのだとしたら、寝込みを襲ってもなんら不思議ではなかったのだが…。
『トリック劇場版 ラストステージ』を総合評価するなら?
『トリック劇場版 ラストステージ』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。
個人的には及第点。
全体的に惜しいところが多くあり、ちょっと悪ふざけがすぎるなぁという面もある。
だが、最後は綺麗にまとまって、なんとなく次作もあるんじゃないか…と予見させるような終わり方をする。
個人的にはそれなりに楽しめたので、星3評価とさせていただく。
『トリック劇場版 ラストステージ』はどんな人にオススメ?
『トリック劇場版 ラストステージ』は、トリック作品をこれまで見てきた人にオススメしたい。
そうじゃないと、今作のコンセプトもよくわからないだろう。
終わりに
『トリック劇場版 ラストステージ』についてレビューしてきた。
山田と上田のコンビもこれで終わりなのか…と思うと、感慨深いものがある。
もしかするともしかするかもしれないが、次回作があるかもな〜なんてことは考えずに、人生を生きていこうと思う。