ふぉぐです。
ついさっき、『タイタニック』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『タイタニック』ってどんな映画?あらすじは?
『タイタニック』は、1997年(日本だと1998年)公開のヒューマンドラマ・恋愛映画。
監督はジェームズ・キャメロン。主演はレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット。
あらすじとしては、「1912年に実際に起こったタイタニック号沈没事件を基としたラブロマンス映画」となっている。
1996年。ブロック・ロベットという財宝ハンター率いる探索チームは、幻の宝石と言われている「碧洋のハート」を探していた。
この宝石は、1912年のタイタニック号の沈没とともに海に沈んだとされていたため、ブロック・ロベットらの探索チームが遠隔潜水ロボットなどを駆使して沈没したタイタニック号を調べて回っていた。
探索チームは、沈没したタイタニック号のとある部屋で、金庫らしきものを発見。さっそく海上へと運び、中を開けてみた。
だが、そこには財宝なんてものはなく、汚くなった紙みたいなものがあったり、巾着袋みたいなものが数点あるだけだった。
肩を落としたブロック・ロベットだったが、その引き上げた金庫の中身に、「裸婦画」が入っているのを発見する。
裸婦画の女性が身につけているペンダントが、まさに探している「碧洋のハート」そっくりの形をしていた。
ブロック・ロベットはすぐ裸婦画の存在をテレビで公表した。
すると、テレビを見ていたとある老婆が、ブロック・ロベットの元へ電話を入れる。
「あの裸婦画のモデルは私です」
さっそくブロック・ロベットはその老婆を自分たちがいる船へと呼び寄せた。
そして老婆は、1912年に実際にタイタニック号に乗っていた、「ローズ・デヴィット・ブケイター」という女性だということが判明。
彼女は、タイタニック号に乗車し、ある青年と恋に落ち、そして船が沈んで自分が助かるまでのことを話し始めたのだった。
『タイタニック』は、1シーンもダレるところがない感動映画だった
というわけで『タイタニック』を観終わった。
まず私の正直な感想から…。
とにかく、感動した。
これに尽きる。
ここまで見事なラブロマンスを観たことがない。
本当に1シーンもダレることなく、ジャックとローズの恋物語が続いていく。
かと思いきや、映画中盤からは船が氷山に当たってしまう。
最初はのんきだった乗客たちも、徐々にパニックになっていくあの恐怖感。
パニック映画よりも一層リアルで、「生きること」への執着が描かれていた。
全体を通してダレることなく続いていく、素晴らしい映画だった。
観客は、タイタニックが沈むことをわかった上で映画を楽しまなければならない…という面白さ
『タイタニック』の面白い点は、最初にネタバレをしているところだ。
海底にタイタニックが沈んでいる。この時点で、
「タイタニックは沈みます」
というネタバレをしているのである。
さらには、前半のシーンでタイタニックが沈没するまでのシミュレーション映像なども流れるから、観客は「タイタニックは沈む」というわかりきった結末をあえて突きつけられるのである。
この前提があるからこそ、タイタニックはラブロマンスとして極上のものになっているのではないだろうか…と私は思う。
例えばこれが、
「タイタニックという船に階級が違う2人の男女がいた」
というだけでストーリーが始まったのでは、そこらへんの恋愛映画とさして変わらない。
むしろ後半のパニックシーンだけを鑑みれば、質の低いパニック映画も同然である。
だが、タイタニックは前提として「沈む」ことを観客に突きつける。
この前提を知っているから、ジャックがタイタニック出航5分前に滑り込みで乗り込むところなどが悲運にも思えるのである。
運命のいたずら…という言葉が正しいのか…。
もしあのポーカーでジャックが負けていたら、死ぬことはなかった。
死ぬことはなかったけれど、ローズには会えなかった。
映画の結末をまず見せる手法は、観客に緊張感を持たせているんだなぁと感じた。
最後の夢の中のシーンは、ローズが亡くなった暗示?
『タイタニック』では、最後のシーンで乗客たちが総出でローズを出迎え、ジャックとキスをする。
このシーンは、もしかするとローズが亡くなった暗示なのかもしれない。
タイタニックが沈没して、ジャックがローズをドアみたいな木片の上に乗せてあげた時、ジャックは、
「君はこの先、たくさん子どもを産んで、幸せな人生を歩んで、暖かいベッドの上で死ぬんだ。ここで死ぬんじゃない」
的なことを言っていた。
「暖かいベッド」が、ブロック・ロベットの船のベッドなのか…と言われるとなかなか難しい問題だが、ローズはブロック・ロベットの船の中で、タイタニックで起きた全てのことを話した。
さらに言えば、ジャックとの思い出は、これまで誰にも話したことがなかったという。
そう考えると、ローズが全てを話しきったことで、ローズの心には暖かい気持ちが溢れていたのではなかろうか。
物理的な「暖かさ」というよりも、精神的な「暖かさ」である。
その証拠に、ローズは「碧洋のハート」を海へ投げてしまう。
タイタニック号で起こったことを、記憶としてつなぎとめておくための唯一の物だった「碧洋のハート」海へ投げ入れたということは、ローズの中でタイタニック及びジャックへの気持ちが完全に浄化されたことを表すのではないだろうか。
最後の、沈没したタイタニックが復元して、中で乗客やジャックが待っているあのシーンは、いわばあの世を示唆していて、ローズの人生は終焉した…ということなのかもしれない。
ケイト・ウィンスレットは美人さんである
『タイタニック』のレビューで多いのが、
「タイタニック自体は良い映画だけど、ローズ役のケイトがちょっとぽっちゃり気味…」
みたいな感想である。
人それぞれ感覚が違うのは仕方ないが、個人的にはケイト・ウィンスレットは美人さんだし、そこまでぽっちゃりでもないような気がしたがどうなのだろうか…。
気が強く、女性らしさも兼ね備えた「ローズ」という人物を演じるには、ケイト・ウィンスレット以外私は考えられないなぁ…と思ってしまった。
老婆になったローズ役のグロリア・スチュアートについて
『タイタニック』では、基本的にケイト・ウィンスレットが演じる若かりし頃のローズが大半の出演だが、時たま老婆になったローズ役としてグロリア・スチュアートが出てくる。
このグロリア・スチュアートについて調べてみると、なんと没年齢が100歳らしい。
タイタニックとの因果関係についてはあまりないとは思うが、こんな偶然があるもんだなぁ…なんて、ちょっと感慨深くなってしまった。
『タイタニック』を総合評価するなら?
『タイタニック』を総合評価するなら、星5中の星5評価である。
もう、最高。
全体としてのクオリティはもちろん、テンポもよく観客を飽きさせない演出も素晴らしい。
文句のつけようがない、まさに名作とはこの映画のためにあるようなものである。
私はだいたい、1回映画を見たら、同じ映画をもう1回見ようとは思わないタイプの人間である。
もちろん、1年とか経ったら見たい気持ちが出てくる。
よく映画館で上映中の映画を何回も鑑賞する人がいるが、個人的にそんなことはできないタイプの人間なのだ。飽きてしまうから…。
だが、タイタニックに関しては、観終わった瞬間に「もう一回みたいな」と思ってしまった。
それぐらい、強烈に脳みそに焼きつくようなラブロマンス映画だった。
素晴らしいの一言に尽きるだろう。
『タイタニック』はどんな人にオススメ。
私は、「とにかくみんなに見て欲しい」という謳い文句やオススメの仕方が好きではないのだが、『タイタニック』に関してはまさに、
「みんなに一度は見て欲しい映画」
とオススメしたいレベルの作品である。
生きることの素晴らしさ、愛した人を忘れないローズのあの一筋な気持ち。
みる人を魅了する映画とは、こういう映画のことを言うんだなと思う。
終わりに
『タイタニック』についてレビューしてきた。
余談だが、私は『タイタニック』が公開された当時、まだ幼稚園ぐらいの年齢だったと思う。
父親がVHS(今の若い子は知らないかも…笑)をレンタルショップから借りてきてタイタニックを見ていた記憶がある。
その時、ローズが「この絵は私です」と言っているシーンと、船に乗り込むシーン、ローズのヌードをジャックが描いているシーン、ローズが冷たくなったジャックを引き離し、笛を吹こうともがいているシーンが脳裏に焼き付いている。
今回、あの時見たことを換算して2度目の鑑賞になったが、とても素晴らしい作品なんだなと改めて思った。
劇場に足を運んだと言っていた父親が羨ましい。
こんな映画、大画面で見たらそれこそ感動の渦じゃろうて…。