【ネタバレ感想】『ウィッチ』は、特に怖さを感じないホラー映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ウィッチ』を観終わったのでさっそくレビューしていきたいと思う。

ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ウィッチ』ってどんな映画?あらすじは?

『ウィッチ』は、2015年(日本では2017年)公開のホラー映画。

監督はロバート・エガース。主演はアニャ・テイラー=ジョイ。

あらすじとしては、「敬虔なキリスト教信者の家族の父が、罪を犯して村を離れることになる。ついていくことになった家族たちの身に、不吉なことが起こり始める」という物語である。

17世紀、1630年のニューイングランドでは、とある家族が敬虔なキリスト教的な暮らしをすることにし、村はずれに移住することになる。

家族は父母、そして子供たちが五人と、大所帯ながらも七人で支え合いながら生活をすることになった。

しかしある日、長女のトマシンが末っ子でまだ赤ん坊のサムをあやしていると、急にサムの姿が消えてしまう。

どこに行ったかわからずにいると、「もしかすると魔女の仕業ではないか」という疑念が沸き起こる。

そして、父親のウィリアムは、美貌に恵まれたトマシンが魔女なのでは?と疑心になり、母親や双子までもがトマシンが魔女ではないか…と疑念を抱いていく。

トマシンは、自分が魔女ではないことを伝えようとするも、家族から信用されなくなっていく…。

『ウィッチ』は、特に怖さを感じないホラー映画だった

というわけで『ウィッチ』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「全然怖くないな…」

という印象である。

もう、マジで怖くない。怖くないし、ぶっちゃけると全然面白くない…。

オカルト要素満載の映画だとは知っていたが、まさかここまでオカルトチックだとは…。

現実主義派の私としてみれば、『ウィッチ』のような作品はちょっと…面白さを感じない映画であった。

『ウィッチ』は、宗教的・生活的なバックグラウンドがないと理解できない映画だと思う

『ウィッチ』は、どうやらアメリカなどではかなり高い評価を得た映画だったらしい。

私としてはマジで面白くない映画だな〜と思っていたのだが、おそらくこの差は宗教的・生活的なバックグラウンドが大きく影響していると思われる。

日本では、一般的に宗教に属する人が少ない。

日本は「無宗教」と言われるが、宗教的な行事を一切行わない人はいない。そういう意味で言えば無宗教ではない。

ただもちろん、葬式やクリスマス、神道的な価値観をごちゃ混ぜにした宗教文化を持っているには持っているけれど、じゃあクリスマスが国民的行事になっているから日曜日に教会へ礼拝にいくのか…と言われると、キリスト教を信仰している人以外は行かないだろう。

かくいう私も、子どもの頃はクリスマスに両親からプレゼントをもらっていたし、親戚が亡くなった時はお坊さんを呼んでお経をあげてもらう。だからと言って教会に礼拝に行ったことはないし、滝に打たれて修行したこともない。

『ウィッチ』を理解するためには(理解するというより『ウィッチ』の独特な恐怖を味わうには)、キリスト教的な背景、さらには17世紀という時代背景、そして生活感を理解した上で鑑賞するべきなのかもしれない。

これはおそらく、漫才や落語でも同じことが言えると思う。

漫才や落語は、日本的な生活背景を無意識的に理解している我々日本人・または理解をした外国人の方からすれば、とても面白い文化である。

しかし、日本文化をあまり知らなかったりする外国人の方が漫才や落語を字幕や吹き替えで見たとしても、

「これ、何が面白いの?」

と頭にはてなマークが浮かんでしまうだろう。

『ウィッチ』も、これと同じことが起きていると思う。

『ウィッチ』を楽しめなかったのは、『ウィッチ』自体に問題があるのではなく、宗教的な背景や時代背景をあまり知らない私に問題があったのである。

アニャ・テイラー=ジョイが美人さん

前述のように、正直全然面白いと思わなかった『ウィッチ』だったが、最後まで観れた理由の一つに、長女・トマシン役のアニャ・テイラー=ジョイが美人さんだというのが挙げられるだろう。

かなり美人さん。系統でいうとミランダ・カー的な感じがする。

目が少し鋭いけど、全体で見ると少し童顔…みたいな?

アニャ・テイラー=ジョイが長女役じゃなかったら、おそらく10分ぐらい観ただけでやめていたことだろう…。

『ウィッチ』を総合評価するなら?

『ウィッチ』を総合評価するなら、星5中の星2評価である。

うーん、つまらない。前述したようにつまらない要因は私にあるとは思うのだが、そうは言ってもつまらない…。

アニャ・テイラー=ジョイが美人さんだったのを踏まえて星2評価とさせていただこう。

『ウィッチ』はどんな人にオススメ?

『ウィッチ』は、キリスト教をそれなりにでも把握している人にオススメしておきたい。

キリスト教的な価値観がないと、『ウィッチ』はつまらない映画に映ってしまうだろう…。

終わりに

『ウィッチ』についてレビューしてきた。

余談だが、17世紀に生まれなくてよかったな…と思う。

なんだか、雰囲気としてはやっぱりちょっと怖いし、科学もまだそんなに発達してない頃だから「呪い」がまかり通ってしまう時代なんだなと思う。

…と考えると、科学がかなり進歩してきた現代は、人間にとってそれなりに生きやすい時代でもあるなと思う。