ふぉぐです。
ついさっき、『レヴェナント: 蘇えりし者』を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、早速レビューに移ろう。
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『レヴェナント: 蘇えりし者』ってどんな映画?あらすじは?
『レヴェナント: 蘇えりし者』は、2015年(日本では2016年)公開のサバイバル・ヒューマンドラマ映画。
監督はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。主演はレオナルド・ディカプリオ。
あらすじとしては、「ヒュー・グラスという人物が実際に体験したストーリー」となっている。
1823年のアメリカ北西部。そこは雪が積もるような極寒地帯だった。
毛皮猟師の集団は、半年ほどかけて採取した大量の毛皮を船に積み込もうとしているところだったが、そこを先住民族の大群に襲われてしまう。
命からがら生き延びた数十人は、毛皮を積み込もうとした船に乗り込み、川を下る。
しかし、川岸からいつ先住民族が襲ってくるかわからない。このままでは誰一人生還できずに死んでしまう。
船を捨てて、先住民族がわからない場所に毛皮を埋め、一行は部隊の砦まで帰ろうとする。
グラスは、一行周辺の見回りをしている時に、子熊が二匹歩いているのを発見する。
すると、後ろから突然巨大な熊が現れ、グラスに突進してきた。
グラスは必死に抵抗するも、熊のパワーは凄まじく、重傷を負ってしまう。
熊の腹にナイフを何度も突き刺して命からがら生き延びたグラスは、仲間たちによって救助された。
しかし、重傷のグラスは一行の重荷になってしまった。
隊長は、一行の重荷となってしまっているグラスを殺めてしまおうと考えるが、グラスとともに山を案内していた、グラスの息子ホークの静止もあり、一行を2つに分けることにする。
グラスとともに残る者に100ドルを与えると言い、ホーク、そしてホークと同い年のブリッジャー、そして部隊の厄介者であるフィッツジェラルドが残ることになった。
ホークとブリッジャーは「お金なんていらない。むしろグラスさんを見守りたい」と言って、砦に帰った際にもらえる100ドルは全てフィッツジェラルドにあげることを約束した。
しかし、フィッツジェラルドは残忍な男だった。
グラスを窒息死させようとするところを静止したホークをナイフで突き刺して殺した。
そして、「川岸に20人の先住民がいる!逃げるぞ!」と言ってブリッジャーを不安にさせ、グラスを身体だけ埋めて逃げたのだった。
グラスは、なんとか自分の力でその場を去り、息子ホークを殺したフィッツジェラルドを追いかけるのだった。
『レヴェナント: 蘇えりし者』は、難解なサバイバル映画だった
『レヴェナント: 蘇えりし者』を観て最初に思ったことは、「難解だなぁ」ということだ。
ストーリー的には、特に難しいことはない。
- 先住民族に襲われる
- 砦に戻るところを熊に襲われる
- 息子を殺される
- フィッツジェラルドを追いかける最中に様々な困難に出会う
- やっとの事で砦に着く
- フィッツジェラルドとの対決
という感じだ。
一見するとよくありがちなストーリーなのだけれど、監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの演出がすごすぎて、どうにも難解な感じが否めない。
最後のシーンで、グラスの前に出てきたあの女性は誰だったのだろうか。
あれはグラスの嫁さんだったのだろうか。
全体的に暗い印象が強く、「難解だな」と思わせるような描写が多々出てくる。
難しい映画だった。
なぜ、フィッツジェラルドを殺しに行くときに隊長は部下を連れて行かなかったのか
『レヴェナント: 蘇えりし者』で疑問が残るシーンが、なぜフィッツジェラルドを殺しに行くときに、隊長は部下を連れて行かなかったのか。
てっきり私は部下を10人ぐらい連れて一気にフィッツジェラルドを取り囲むのかと思っていたけど、そうではなかった。
いや、もしかしたら隊長にも考えがあったのかもしれない。
大勢で行くとフィッツジェラルドに感づかれるから、極限まで人数を減らして行った方が成功率上がるんでね?みたいな。多分そんな感じだろう。
しかし、結局隊長はフィッツジェラルドに殺されて死んでしまった。
ぶっちゃけ、部下を数名連れて行っても差し支えなかったように思うのだけれどどうなのだろうか…。
『レヴェナント: 蘇えりし者』は結構、グロい
『レヴェナント: 蘇えりし者』は、結構グロい。かなりグロい。
死んだ馬の内臓を取り出してその中で生き延びたり、指を切ったり、耳を噛みちぎったり…。
とにかく生きること、復讐の念に突き動かされているので、人間の本能的なものを感じる。
熊の描写がリアリティすごい
『レヴェナント: 蘇えりし者』では、熊に襲われるシーンが出てくる。
私は熊に関しては結構詳しい方なのだが、子熊を連れている母熊ほど恐ろしいものはない。
なぜなら、子熊を守るために必死だからだ。
だから、普通のオスが狩りのために人間を襲うよりも、子熊を連れた母熊が子熊を守るために襲いかかる方が獰猛さが凄まじいらしいのだ。
『レヴェナント: 蘇えりし者』での熊襲撃シーンも、かなりの迫力だった。
私は実際に熊に襲われた経験はないけれど、実際に熊に襲われたらこれぐらい…いや、もっと怖いんだなぁと感じた。
映像だけでも怖いのに、これ以上怖くなると思うと熊ってやつは恐ろしい…。
ちなみに、熊パンチ1発で人間の腹の肉がごっそり持っていかれるぐらいの威力を秘めているらしい。
現代では「熊=可愛い動物」として認知されている傾向があるけれど、実際熊という動物は恐ろしい動物なのである。
北海道の三毛別ヒグマ事件がそれを物語っている。
レオナルド・ディカプリオの演技がすごい
『レヴェナント: 蘇えりし者』全体を通して言えることは、レオナルド・ディカプリオの演技がすごいことだ。
ヨダレをガンガンに出しながら、生きることに必死になって憎悪に埋もれていく人間の様をリアルに演じている。すごい。
最後にフィッツジェラルドと対決するシーンも迫力満点だった。
さらに、『レヴェナント: 蘇えりし者』は全体を通して雪山が舞台になっている。
あの冷たくて過酷なシチュエーションで、これだけ身体を張れるなんてすごいな…と思った。
あっぱれである。
『レヴェナント: 蘇えりし者』を総合評価するなら?
『レヴェナント: 蘇えりし者』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。
個人的には、面白いとは思ったけれど、ちょっと難解かなぁ…とも思った。
中盤で若干ダレるところもあったりするので、星4評価が良いところなのではないだろうか。
ただ、俳優陣の演技力は素晴らしいので、一見の価値アリである。
『レヴェナント: 蘇えりし者』はどんな人にオススメ?
『レヴェナント: 蘇えりし者』は、サバイバル映画を欲している人にオススメしたい。
私は、実は「熊に襲われてしまう映画」を求めてこの映画を見始めたのだが、熊のシーンは1箇所のみなので、私のように熊目当てでこの映画を見るとちょっとがっかりするかも。
ただ、先ほどから言っているように全体的に完成度は高く面白いので、見てみる価値はあるだろう。
終わりに
『レヴェナント: 蘇えりし者』についてレビューしてきた。
余談だが、私は本当に、「熊」とか「サメ」とか、そういう人間を襲う生物についてやたらと調べまくっていた時期があった。
特に熊についてはかなり調べていて、それこそ「三毛別ヒグマ事件」や「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」などを調べに調べまくった。
三毛別事件については「羆嵐」をAmazonで買ってしまうぐらいのめり込んだのを覚えている。
熊映画は、実はさほど多くないように感じるが、これからも機会があれば熊映画を見ていきたいと思う。
熊こええ…。