ふぉぐです。
ついさっき、『運び屋』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『運び屋』ってどんな映画?あらすじは?
『運び屋』は、2018年(日本だと2019年)公開のヒューマンドラマ映画。
監督はクリント・イーストウッド。主演はクリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン。
あらすじとしては、「園芸家のアールは、これまでに車で無事故無違反で切符も切られたことがないという安全運転の老人だった。そのアールは、ひょんなことから麻薬組織の運び屋として仕事をすることになる」という物語である。
園芸家のアールは、花の品評会で毎度絶賛される腕を持っていた。
しかし、アールは園芸家として注目を浴びたいが故に、家族のことをおざなりにしていた。
そのため、娘の結婚式なのに品評会後にバーで酒をあおるなどをしていた。
娘やその家族、そして妻との折り合いが悪い中、アールの園芸場はついに行き詰まり、売り払うことになってしまった。
妻とはすでに別居中で一人寂しく暮らしていたアールは、孫娘の結婚式に参列する。
その時、娘の旦那の友達という人物から話しかけられる。
車の話になり、アールが「俺はそういえば無事故無違反なんだ、切符も切られたことがない」と言うと、その人物は、「そんな人を探してたんだ、いい仕事がある」といい、アールを仕事に誘う。
その仕事とは、「ただ安全運転で車を運転するだけ」と言うものだった。
明らかに怪しいながらも、「稼げるぜ」という言葉に惑わされたアールは、ついに仕事の待ち合わせ場所へと車を走らせる。
あるガソリンスタンドのシャッターの前に車を走らせると、シャッターが開いて車を入れるよう指示された。
中には、メキシカンの男たちが3人ほどいて、銃を持った者までいる。
中心人物的な奴が、
「この袋を、あるホテルまで運んで欲しい。中身は絶対に見るな。ただ運ぶだけだ」
と言う。
アールは、男たちの言うことに従って、ホテルまで車を走らせ、キーを車のホルダーに入れて、車を置いて1時間ほどブラブラした。
そして車に戻ってみると、キーを入れておいたホルダーの中に、キーと共に封筒が入っていて、その中にはおよそ100万円ほどが入っていた。
『運び屋』は、バッドエンドでもありグッドエンドでもあるヒューマンドラマ映画だった
というわけで『運び屋』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「バッドエンドでもありグッドエンドでもあるヒューマンドラマだなぁ!」
という感じである。
まず、この映画は一見するとバッドエンドチックである。
アールは捕まり、そして刑務所に収監されてしまう。
ここだけをみるとバッドエンドなのだが、境遇的にはバッドエンドではなく、むしろグッドエンドである。
アールは、12年も口を聞いていなかった娘と話、また元どおりの関係性になれた。
亡くなった妻とも、最後には一緒にいられたので、結果的には良かったわけだ。
一見するとバッドエンドでも、アールの心理的な境遇を見てみると、案外とグッドエンドなのである。
『運び屋』の良い点
『運び屋』の良い点は、なんと言ってもそのストーリーの進み方が秀逸な点だろう。
全体的に「ただ荷物を運ぶだけ」と言うあっさりとした設定なのに、妙に味わいがある。
それはおそらく、アールのバックグラウンドがちゃんと描かれていたことや、取引相手や運搬物資が危険すぎるものだったところに由来するはずである。
家族との不和…というデメリットが、妙に『運び屋』という映画を印象付けるものにしている。
とても面白い映画だった。
『運び屋』の悪い点
『運び屋』の悪い点は、特筆するほどのものはない。
全体として良かったし、悪い点は特にないだろう。
ただ、強いていえば…もう少しあの麻薬取締局のコリンのバックグラウンドを描いて欲しいな…とも思った。
だが、流石に描きすぎると『運び屋』としての旨味がなくなってしまうので、これで良かったのかもしれない。
『運び屋』を総合評価するなら?
『運び屋』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。
全体として好印象。
とても面白かったし、ハラハラする場面も多かった。
ストーリー自体も面白かったのが、なんだろう、個人的には若干薄味に感じてしまった。
もう少しガツンとくるストーリーだったら良かったな…と思いつつ。
『運び屋』はどんな人にオススメ?
『運び屋』は、人生の教訓めいた映画を見たい人におすすめしたい。
悪い人とつるむようになると付け込まれる…というのがわかる。
終わりに
『運び屋』についてレビューしてきた。
余談だが、どうやら『運び屋』のストーリーは、実際に存在していた「レオ・シャープ」という人物の実際の話を映画用にもじったものらしい。
脚色が多分に含まれているとはいえ、こんな話が実際にあるんだな…と思うと何やら感慨深い。