ふぉぐです。
ついさっき、『MEG ザ・モンスター』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『MEG ザ・モンスター』ってどんな映画?あらすじは?
『MEG ザ・モンスター』は、2018年公開のSFパニック映画。
監督はジョン・タートルトーブ。主演はジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン。
あらすじとしては、「マナリア海溝の調査を行っているある研究グループがあった。研究グループは、海底だと思っていた場所よりもさらに奥の未知なる領域へと前進することに成功。しかし、そこには未知の生物が待っていた」という物語である。
5年前、原子力潜水艦が謎の生物の襲来で制御不能に陥っていた。
レスキューリーダーとして原子力潜水艦乗組員の救出へと向かったテイラーだったが、謎の生物の影響であえなく11人を救出し、残った8人を置き去りにしたまま救命艇を発進。そのことを帰還後に追求されるが、結局精神異常に陥った…という判断を下されたため、レスキューの仕事を辞めることになるのだった。
そして5年後。
中国は上海の沖に建設された「マナ・ワン」という研究施設。その研究施設では、マリアナ海溝の研究がなされていた。
研究チームの博士は、マリアナ海溝にはもっと深い領域があって、その領域へとたどり着くために研究をしているのだという。
今まさに未知の領域への道を開くために探査チームを派遣したところだった。
しかし、探査チームが未知の領域に入り込んですぐ、謎の生物が探査チームを襲う。
探査チームが乗り込む潜水艇は、あえなく制御不能へ。
海上の研究施設にいた博士たちは、5年前に同じような状況で11人を救出した、レスキューチームのリーダーであるテイラーを派遣しようと考え、テイラーが住むタイへと急ぐのだった。
『MEG ザ・モンスター』は、「普通」という言葉がしっくりくる映画だった
というわけで『MEG ザ・モンスター』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「ふ、普通…」
である。
リー・ビンビンの麗しさ、そしてジェイソン・ステイサムのかっこよさ以外は、総じて普通な印象である。
映像は美麗だし、CG技術の進歩によってまるで本物かと見間違うほどのメガロドンクオリティになってはいるんだけれど、いかんせんメガロドンの恐ろしさを活かしきれていない脚本になってるんじゃないかなぁと思った。脚本というよりも場面の見せ方の問題なのだろうか…。
メガロドンが、ただ単純に「大きいだけのサメ」に成り下がっているような気がする。
ジョーズのような、「迫りくる恐怖」みたいなものをあまり感じられず、何だか特に沸点が高まることなく終焉を迎えた感じだろうか…。
キャラクターに愛着が湧かない(湧くような魅せ方になってない)
パニック映画好きな私としては、今作の不満点の一つに「キャラクターに愛着が湧かない」という点がある。
というのも、パニック映画の真骨頂として、「愛着あるキャラクターが食べられてしまうことへの虚無感・絶望感」というものがあるはずだ。
それこそ、『MEG ザ・モンスター』と同じサメ映画でいうなら、「ディープ・ブルー」の最後のシーンがそれである。
あまりネタバレになるので詳しくは書かないが、ディープ・ブルーはまさに「愛着があったキャラが…」という演出をしてくる。かなりパニックパニックしている映画だ。
それに比べ、『MEG ザ・モンスター』はそういう「愛着のわくキャラクターが少ない」と思ってしまった。
また、投資家のモリスが食べられてしまうところも、本来ならああいう悪役っぽいキャラは、食べられてしまったことでスカッとするようなものだが、
「あ、食べられた」
と、特にスカッとするようなこともなく流れてしまった。
モリスへの「こいつは最低な奴だな」という演出も少なく、何だかどっちつかずのキャラだったのも否めない。
キャラクターに愛着が湧かないのはちょっとなぁ…と思う作品だった。
家族愛は、パニック映画に必要なのだろうか
『MEG ザ・モンスター』でちょっと疑問だったのが、家族愛である。
リー・ビンビン演じるスーイン。その娘であるメイインの存在がちょっと不可解だ。
特に物語に絡んでくるわけでもないし、メイインが誰かの危機を救うわけでもない。
物語全体を通してみると、テイラーが潜水艇に入った時に、幼子ながら機械をちゃんといじっていたところぐらいが見せ場である。
メイインの本来の役割としては、まさに前述したような「家族愛」なのだろうが、家族愛はそもそもパニック映画に必要なのだろうか…。
変に家族愛を投入させてしまうことで、安っぽさが際立つ…というか…。
もちろん、この映画がB級映画として成り立っているのであれば、そういう家族愛も笑えなくもない。
しかし、今作『MEG ザ・モンスター』は多額のお金をかけた、A級的な扱いを受けている作品である。
そういう作品の中で、さらにパニック映画という分野において、家族愛というのはいらない要素の一つなのではないだろうか。
映像技術が凄まじいのに、変なところで家族愛の邪魔さを感じてしまった次第である。
『MEG ザ・モンスター』を総合評価するなら?
『MEG ザ・モンスター』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。
この記事のタイトルにも添えたように、「普通」という言葉がしっくりくる映画である。
見せ場も特になし、山場も特になし。全体として平坦なストーリーが続いていく。
ハラハラドキドキしたのは、テイラーが海に潜ってメガロドン(実は大きいサメだったんだけど)の背びれに発信機をつけるシーンぐらいだろうか…。
それ以外は、ん〜…まあ普通な印象だった。
『MEG ザ・モンスター』はどんな人にオススメ?
『MEG ザ・モンスター』は、サメ映画が好きな人なら一度は見ておいても良い作品である。
映像技術はすごいので、本物かと見間違うレベルである。
それ以外は普通である。
終わりに
『MEG ザ・モンスター』についてレビューしてきた。
正直な話、…この映画は劇場で見るレベルではないかなぁ…なんて思ってしまった。
私は劇場で『MEG ザ・モンスター』を見ようと思っていたんだけれど、予定が合わなくて結局見れなかったのだが…うん。。。
サメ映画は当たり外れの落差が大きいなぁ…なんて思ってしまった。