【ネタバレ感想】『ヘイトフル・エイト』は、伏線回収が微妙すぎる映画だった

ふぉぐです。

ついさっき『ヘイトフル・エイト』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみにネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『ヘイトフル・エイト』ってどんな映画?あらすじは?

『ヘイトフル・エイト』は、2015年(日本だと2016年)公開の西部劇・サスペンス映画。

監督はクエンティン・タランティーノ。主演はサミュエル・L・ジャクソン。

あらすじとしては、「1万ドルの懸賞金がかけられた悪女を街へ連れ帰っている途中、ある服飾店で起こった殺人劇」というストーリーである。

『ヘイトフル・エイト』は6つのチャプターに分かれているので、それぞれのチャプターについて軽くおさらいしていく。

Chapter1:「レッドロックへの最後の駅馬車」

アメリカ南北戦争が終結して数年後の世界。

1万ドルもの大金を懸賞金として掛けられているデイジーという悪女は、「首吊り人」という異名を持つ賞金稼ぎ、ジョン・ルースによって手錠で繋がれ、貸切の駅馬車に乗っていた。

ジョン・ルースはデイジーをレッド・ロックという街へ連れていき、首吊り処刑をさせようとしていた。

そんな中、ある黒人男性が駅馬車を止める。

黒人男性はマーキス・ウォーレンという名前で有名な賞金稼ぎだった。

ウォーレンは、賞金稼ぎとして3人の人間を殺し、その遺体を運んでいる最中だったが、馬の不具合で足止めを食らっていた。

そんな中、ジョン・ルースの駅馬車が通りかかったのでそれに乗せてもらおう…というわけだ。

しぶしぶとウォーレンを駅馬車に乗せるルース。

ウォーレンは、なんと黒人奴隷解放の父である「リンカーン」と文通をしている…と言い出す。

リンカーンからの手紙をルースへ見せるウォーレン。すると、ルースの隣で手錠に繋がれていたデイジーが、その手紙へ唾を吐く。

咄嗟にウォーレンはデイジーをぶん殴ると、一緒に手錠をしているルースまでもが駅馬車から落ちてしまう。

駅馬車を止めるウォーレン。すると向こうの方から、もう1人駅馬車に乗りたいという人物がやってきた。

Chapter2:「ロクデナシ野郎」

もう1人駅馬車に乗りたい!という人物は「マニックス」という名前の人物だった。

マニックスの父親は「マニックス略奪団」の団長で、かなり悪名高い人物だった。

しかし、ウォーレンらの前にいるマニックスは、ルースたちが目指しているレッド・ロックの新米保安官として働くために馬を引いていたのだった。

しかし、馬が不具合を起こしてしまったので、仕方なく射殺。ウォーレンと同じく立ち往生をしていたところだったのである。

「新米保安官だという証拠は?」

と問うルース。

「これからレッド・ロックへ行って保安官になるところだから、まだ保安官じゃないんだ」

と答えるマニックス。

怪しいながらも、

「もしここで僕を凍死させたら、君たちは殺人罪だ」

とマニックスは強気な姿勢を見せたので、仕方なくマニックスを駅馬車に乗せるのだった。

Chapter3:「ミニーの紳士服飾店」

猛吹雪でこれ以上先に進めない状態になったので、レッド・ロックにいく途中にある「ミニーの紳士服飾店」で休憩することになった一向。

店主のミニーはどうやら不在らしく、代わりにメキシコ人である「ボブ」という人物が店番を務めていた。

店には、3人の先客がいた。

ルースは、

「もしかすると、こいつらの中にデイジーを奪還するためにやってきた仲間たちがいるんじゃないか?」

と思いつき、それぞれに尋問をする。

  • ジョー・ゲージ(クリスマスを母と過ごすために帰郷する途中)
  • オズワルド・モブレー(絞首刑執行人で、巡回しているところだった)
  • サンディ・スミザーズ(元軍人)

という結果になった。

ウォーレンは、ミニーの代わりに店番をしているというボブに、ミニーがどこへ行ったのかを聞くも、納得のいく返事を得られず、ボブへの疑心が強まるのだった。

なんやかんやで店で過ごす8人と駅馬車御者たち。

すると、ウォーレンが元軍人のサンディに対して、

「俺はあんたの息子を知っている」

といい、サンディの息子への酷い仕打ちを語り始めた。

全てを聴き終わったところで憤慨したサンディは、銃を抜いてウォーレンを撃ち殺そうとしたが、早抜きで銃を抜いたウォーレンが先にサンディを撃ち殺したのだった。

Chapter4:「ドメルグには秘密がある」

ウォーレンとサンディがやりあう40秒ほど前。

誰かがコーヒーのやかんに毒を盛っていた。

デイジーはその現場を確認していた。

デイジーは、御者のO.Bがコーヒーを飲むのを確認。

「ギターを弾いてもいい?」とルースに頼み、ギターを弾き始めるデイジー。

ルースはその音色を聴きながらコーヒーを飲みたいと思ったのか、コーヒーカップにコーヒを注いで飲み始めた。

デイジーが、

「地獄へ行け♪ルース♪」

というような歌詞をつけて歌を歌い、憤慨したルースがギターを奪って叩き壊して席に着いた瞬間、すごい勢いで吐血した。

コーヒーを飲む寸前だったマニックスはその様子を見て呆然。危うく命を落としかけるところだった。

店の席に着いてブランデーを飲んでいたウォーレンは、すぐさまマニックスに銃を渡して犯人探しを始めるのだった。

まずは、ミニーがいなくなった理由をあやふやなことで説明するボブを射殺。

ボブに共犯者がいることを悟ったウォーレンは、「誰がコーヒーに毒を入れたんだ!」ととうと、ゲージが名乗り出た。

すると、床から何者かがウォーレンのキンタマを銃で撃ち抜いたのだった。

Chapter5:「4人の乗客」

話はここで朝に遡る。

女御者のジュディは、4人のお客を乗せてミニー紳士服飾店で休憩することにした。

ミニー服飾店へ入ると、ミニーがお出迎え。

「ここはコーヒーが美味しいのよ」

と説明し、4人の乗客はコーヒーをもらうのだった。

その4人の乗客は、

  • ボブ
  • モブレー
  • ゲージ
  • ジョディ(デイジーの弟)

だった。

彼らは、目配せをして従業員らを殺害。

使えそうな老人としてスミザーズを生かして、

「この後、ある女を連れた賞金稼ぎの薄汚えやろうがやってくるが、じいさんはそいつと喋るんじゃねぇぞ」

と脅しをかけたのだった。

4人は、血で汚れた店の片付けをし、ルースたちがやってくるのを待っていたのだった。

そして、ジョディは店の地下室へと潜り込み、地下で殺しの役割を全うする作戦だった。

Last Chapter:「黒い男 白い地獄」

ここで、話は現在へと戻る。

キンタマを撃たれたウォーレンは、なんとか生き延びていた。

マニックスとともに手を組んでデイジーたちを追い詰めた彼らだったが、デイジーは、

「私たちには仲間がいて、レッド・ロックへ行けば仲間たちがお前らを殺しにやってくる。でもここで私たちと2日間仲良く過ごして逃してくれれば、仲間たちはお前を襲わないし、死んだボブらの死体を持って行って懸賞金を手にすることができる。

だがその代わり、そこの黒人を撃ち殺せ」

と、ウォーレンほど重傷ではないマニックスに取引を持ち込むのだった。

マニックスは一瞬心が動いたそぶりを見せたが、毒入りコーヒーを飲もうとした自分を助けなかったことを恨み、デイジーらの要求は却下。

一瞬気を失ったマニックスだったが、なんとか目覚めてデイジーを撃ち、絞首刑にするのだった。

『ヘイトフル・エイト』は、伏線回収が微妙すぎる映画だった

というわけで『ヘイトフル・エイト』を観終わったわけだが…。

ぶっちゃけ、伏線回収が微妙すぎるかな…という映画だった。

伏線回収というより、トリックがお粗末…というか…。

なんだろ、もっとこう…それこそサスペンスチックで名探偵コナンみたいなものを想像していたんだけれど、結局は部屋内のほぼ全員がグルだった…って話である。なんじゃそりゃ。

いや、話としてはわからんくもないし、勝手に期待したこちら側の責任でもあるんだけれど、どうにも腑に落ちないのである…。

コーヒーに毒を盛ったのもすぐに「自分だ」と言っちゃうし…。

犯人探しがお粗末すぎて、伏線回収が微妙なものになっちゃってるなぁ…という印象の映画である。

前半は特に伏線があるわけでもない…笑

ぶっちゃけていうが、前半は特に伏線があるわけでもないのが、『ヘイトフル・エイト』を冗長的な作品にさせている所以だと思われる。

3時間近くある長めの映画にも関わらず、伏線回収として使われるシーンは中盤〜後半だけである。

前半はそのための前置きとして使われるのだけれど、これがまぁ…個人的には退屈だった。

サスペンス映画とかって、前半に伏線を仕掛けておいて、

「これはこういう意味だったのか!」

と後半で謎が解かれるのが面白かったりする。

『ヘイトフル・エイト』は、サスペンス要素を孕んでいながらも、前半は本当に「物語への導入」としての役割しかしていない。それも物語には直接関係してこない「マニックス略奪団」とかの話が出てくる。

映画としてそういう導入は必要なんだろうな…とは思うんだけれども、あまりに意味がなさすぎて退屈を極める。

デイジー役の女性の演技力はすごい

『ヘイトフル・エイト』でとりわけ「演技すごい!」と思ったのが、デイジー役の女性である。

ジェニファー・ジェイソン・リーという女優さんなんだけれども、迫真の演技すぎてやばい。

特に銃で撃たれた所の演技とか凄まじく狂気に満ちている。怖い。

もちろん、全体として役者さんの演技力は高いんだけれども、それでも光っていたのがジェニファー・ジェイソン・リーかな…と思った。

『ヘイトフル・エイト』を総合評価するなら?

『ヘイトフル・エイト』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

個人的には、映画としての内容は普通ぐらい。

つまらないわけではないんだけれど、トリック的なところが微妙だったかな…と。

ただ、演出というか…観ていて飽きさせないようなテンポの良さがあるので、そこは評価できるかなと思った。

また、音楽も渋くてかっこいい感じだったので、その辺を加味して3評価としておきたい。

『ヘイトフル・エイト』はどんな人にオススメ?

『ヘイトフル・エイト』は、西部劇が好きな人、そしてサスペンス映画が好きな人にオススメしたいところである。

ただ、グロテスクシーンや人間的に非道なシーンがあるので、そういうのが苦手な人にはガチでオススメできない。

特にグロ描写に関しては凄まじすぎるので、苦手な人はご注意を。

ただ、個人的には「PET」ほどではないかな…という感じである。

終わりに

『ヘイトフル・エイト』についてレビューしてきた。

西部劇といえば、RDR2というPS4のゲームをプレイさせていただいている。

『ヘイトフル・エイト』に出てきた雪山のロッジみたいな建物が出てきたりするし、そもそも雪山自体が出てくるので、

「あ、なんかRDR2っぽい!」

と思ってしまった。今すぐにでもやりたい気分である。