ふぉぐです。
ついさっき、「グレイテスト・ショーマン」を観終わったので、早速レビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。
では、早速レビューに移ろう。
Contents
グレイテスト・ショーマンってどんな映画?あらすじは?
グレイテスト・ショーマンは、2017年公開(日本では2018年2月)のミュージカル映画。
監督はマイケル・グレイシー。主演はヒュー・ジャックマン。
あらすじとしては、19世紀に活躍した「P・T・バーナム」の成功を描いた伝記映画となっている。
バーナムは、貧しい家庭に産まれながらも、反物を購入してくれる上流階級の女の子と出会い、大人になって結婚し、子ども二人を授かる。
しかし、バーナムが就職した貿易会社の船は南シナ海で沈没し、それがきっかけで会社は倒産。
バーナムはその頃すでに子どもがいたため、子供からすればまさに「父さんの会社が倒産」とでもいうべき事態であった(うるせぇ)。
しかし、バーナムは会社から「船の登録証」を持ち出し、登録証を担保にして銀行から1万ドルという大金の融資を受けることに成功する。
その大金で、「博物館」を経営しようとするがお客が来ない。
しかし、娘たちの「人魚やユニコーンみたいなものを出せば、お客が来るんじゃない?」という一言をきっかけに、バーナムはサーカスを経営することにする。
銀行で融資を受けるときに待合室にいた「小人症の男」を筆頭に、ヒゲの生えた女性・肥満すぎる男・大男・体毛が濃い男・黒人兄妹など、当時のアメリカから見れば「マイノリティ」と呼ばれる人たちをかき集め、サーカスとして売り出すことにする。
サーカスは徐々に成功を収めていくが、批評家からはボロクソに言われ、サーカスを良く思っていない民衆からも批判の声が殺到していた。
そんな中、バーナムはオペラ歌手のジェニー・リンドと対面し、全米ツアーを敢行する。
ジェニーの歌声は素晴らしいもので、興行は成功を収めていくが、ジェニーは徐々にバーナムに好意を抱くようになる。
しかし、バーナムは彼女の好意を受け入れることはできず、最終的にジェニーは興行途中だった残りの全米ツアーを全てキャンセル。最後の公演では、当てつけのようにバーナムとキスをし、それが新聞の一面を飾ってしまう。
さらに、なんやかんやでサーカス劇場は火事にあってしまい、全焼する。
また、新聞のスキャンダルを見たバーナムの妻は、別れを告げることを決心するが、最終的になんやかんやあって元どおり。
バーナムは、またサーカスの仲間たちと、サーカス小屋を再開することを決意する。
グレイテスト・ショーマンは、世界の様々な問題を伝えるミュージカル映画だった
グレイテスト・ショーマンを観終わってから、私の心にズバッとやってきた思いはいくつかあるが、その中でも一番強かったのが、
「グレイテスト・ショーマンは、世界の問題を伝えてるミュージカル映画だな」ということだ。
グレイテスト・ショーマンでは、お分かりのようにマイノリティの人々がたくさん出てくる。
そして、彼らマイノリティを、民衆はまるで動物を見るような目を向ける。
劇中で、アンの言った言葉が忘れられない。
「あなたにあの視線はわからない」
どんなに綺麗事を並べたとしても、本人たちがどんな苦悩を抱えて、どのような気持ちで存在しているかはわからない。
この映画は19世紀のアメリカを舞台にした映画のため、「差別的要素」がまさに顕著に表れている。
これは賛否両論別れるところであるが、個人的には大正解のように思う。
変に弱く味付けした差別的要素だと、それこそまさに綺麗事を見せられているようで釈然としない。
バーナムはまさに金儲け目的でマイノリティたちを雇ったわけだが、それが最終的にマイノリティたちにとって「家族」となる素晴らしい場所になった。
ここでグレイテスト・ショーマンの伝えたい皮肉があるように思う。
善人たち(ニーチェ的な意味で言うところの)は「マイノリティを金儲け目的で使うなんて差別だ!」と声高に叫ぶが、マイノリティたちはその状況を喜んでいる可能性があることもある…ということだ。
もちろん、グレイテスト・ショーマンのような事例だけではないが、グレイテスト・ショーマンの伝えたいことはそこにあるのだと思う。
今の時代だからこそ、響くものがある映画だったように思う。
また、ミュージカル映画としたことで、話が重くなりすぎない点も高評価だ。
これが普通のストーリー映画となっていたなら、かなり重たい映画になっていたことだろう。
グレイテスト・ショーマンの音楽、全部良すぎる問題
グレイテスト・ショーマンはミュージカル映画なので、それはもう至る所でふんだんに音楽要素が絡んでくるわけだが…。
その音楽全てが良い。全部良い。
特に個人的に好きだな〜と思ったのは、最初と最後のサーカスシーンで流れる曲と、バーナムがフィリップに仕事のパートナーとして勧誘しているところで流れる曲、そしてオペラ歌手のジェニーが歌う曲である。
めっちゃ良い。
特にジェニーが歌う曲でうるっときてしまった。
あの曲良すぎるだろ…。マジで。
ミュージカル映画は(ミュージカル映画に限らずだけど)特に音楽にこだわる必要があるわけだが、グレイテスト・ショーマンの楽曲の良さは恐れ入った。
ぶっちゃけるなら、ストーリーにそこまで深みはなかった
ここまで高評価レビューのオンパレードではあるが、ちょっとここで個人的に「うん…」と思ったところをあげよう。
ぶっちゃけ、ストーリーにそこまで深みはなかったように思う。
この映画はP・T・バーナムのミュージカル伝記映画となっているため、特に伏線があるわけではない。
だからなのか、映画を観終わった後の感想としては、「良い音楽だった〜」という方が強い。
これが良いか悪いかは鑑賞者によるところでもあるのだが、「ストーリーが面白かったか」という点においては、「めちゃくちゃ面白かった」とスタンディングオベーションをするほどのものでもないかな…という感じだ。
グレイテスト・ショーマンを総合評価するなら?
グレイテスト・ショーマンを総合評価するなら、星5中の星5である。
レビューの最後に「ストーリーに深みがなかった」という旨の話をしたが、だとしてもこれは観るに値する名作…だと個人的には思う。
楽曲も素晴らしく、そして登場人物たちの歌唱力も素晴らしい。
「ストーリー映画」として見るなら星4評価でも良いところだが、グレイテスト・ショーマンはれっきとしたミュージカル映画である。
「ミュージカル映画」として観るなら、この映画は星5に値する作品ではないだろうか。
グレイテスト・ショーマンはどんな人にオススメ?
グレイテスト・ショーマンは、今、大きな悩みを抱いてる人にぜひ観てもらいたい作品である。
グレイテスト・ショーマンには、前述のようにマイノリティの人々がたくさん出てくる。
マイノリティの彼らは、はじめは人前に出ることを拒絶する。
しかし、それまで人前に出ると「うわ…」という目でみられていた彼らが、サーカスが終わる頃には喝采の中に立っているわけである。
人それぞれ悩みがあるわけだが、実はその悩みも視点を変えれば長所になりうるよ…という感じで背中を押してくれる。そんな映画だ。
終わりに
グレイテスト・ショーマンについてレビューしてきた。
話題作だったので、「観たいな〜」と思っていたのだがなかなか縁がなく…。
やっとの事でAmazonプライムでレンタル100円セールをやっていたので、観てみた次第である。
ぜひ、あなたもグレイテスト・ショーマンの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。