【ネタバレ感想】『ドラゴン・タトゥーの女』は、犯人捜しの展開が早いサスペンス映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ドラゴン・タトゥーの女』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観てない方はご注意を。

この作品はサスペンス映画なので、ネタバレを知ってしまうとガチで楽しめなくなるので厳重注意である。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ドラゴン・タトゥーの女』ってどんな映画?あらすじは?

『ドラゴン・タトゥーの女』は、2011年(日本だと2012年)公開のサスペンス映画。

監督はデヴィット・フィンチャー。主演はダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ。

あらすじとしては、「とある富豪一族の不可解な謎を解き明かす」という物語になっている。

「ミレニアム」という雑誌社で経済批評家をしていたミカエル・ブルムクヴィストは、ある裁判で敗訴してしまった。

その裁判は、大物実業家であるヴェンネルストレムの不祥事を雑誌に掲載したことを不当だとする裁判で、ミカエルは敗訴してしまい財産を失ってしまった。

絶望の淵に立たされたミカエルの元に、スウェーデンの大物実業家から依頼が入る。

その依頼とは、「我が一族の中で起こった、不可解な謎を解き明かしてほしい」というものだった。

依頼主のヘンリック・ヴァンゲルの元に向かうと、ヴァンゲル一族の中では、40年前に一族の女性が突然行方不明になったのだという。

名前はハリエット。40年前のとある日、実業家として仕事をしていたヘンリックの元に、ハリエットが「ちょっとだけ相談したいことがある」と言ってやってきた。

しかし、仕事で忙しかったヘンリックは、「数分だけ待ってほしい」と言う。

だが、ハリエットはその数分の間に行方不明になってしまったのだ。

ハリエットがいなくなってしまったその日は、橋が事故で封鎖されていたため、ハリエットが向こう岸に渡ることはできない。そのため、誰かに殺されたのではないか?とヘンリックは疑問に思っていた。

それから40年。一向に消息が掴めぬまま、時だけが流れていったのだった。

はじめは断ろうとしていたミカエルだったが、

「この謎を解き明かしてくれたら、君が今回敗訴した裁判で勝訴できるかもしれない証拠を渡そう」

という条件を突きつけられ、ミカエルは依頼を受諾するのだった。

ヴァンゲル一族には、「ヴァンゲル家の歴史をまとめた伝記を依頼された」という名目で、情報集めを開始する。

当初は1人で情報収集していたミカエルだったが、途中で腕利きの相棒が欲しくなり、

「そういえば、自分が敗訴した原因は、俺の情報をたくさん収集した奴がいたからなのでは?」

と思いつき、さっそくその人物に接触しようと試みる。

その人物こそが、ミカエルを敗訴まで持っていく情報を集めた張本人、リスベット・サランデルだったのだ。

『ドラゴン・タトゥーの女』は、犯人捜しの展開が早いサスペンス映画だった

『ドラゴン・タトゥーの女』は、ぶっちゃけていうと犯人捜しの展開が早いサスペンス映画だな…と感じた笑。

なんだろ、「誰が犯人なんだろう?どういうことがきっかけでこうなったのだろう?」という情報収集は長いんだけど、そこからのスパートが早いというか…。

犯人は結局マルティンだったわけだけど、マルティンだとわかるに至るまでの経緯が早すぎてよくわからなかった…笑。

あと、横文字の名前が多い(洋画なので当たり前なんだけど)ので、誰が誰なのかを把握するのがなかなか難しかった。

『ドラゴン・タトゥーの女』としては面白いんだけれど、サスペンス要素があまりに早すぎ他ので、もう少しじっくりと謎解きをして欲しかったな…と思った。

『ドラゴン・タトゥーの女』を整理してみる(解説)

『ドラゴン・タトゥーの女』は、ちょっとわかりにくい点が多いので、ここで自分なりに整理してみようと思う。

まず、『ドラゴン・タトゥーの女』での一番の謎は「ハリエットが行方不明になったこと」である。

ハリエットが残した手帳の最後のページには、謎の文字(イニシャルっぽもの)と数字列が並んでいた。

そして、スウェーデン全土では「猟奇連続殺人」が行われていた。

まとめてみるとこんな感じである。

  • ヴァンゲル家には、親ナチスが多数いた
  • ハリエットの実兄であるマルティンも親ナチスだった
  • 実は、猟奇連続殺人はマルティンによるもので、その殺人方法もマタイ伝に書かれているようなことを実行していた。
  • ハリエットが残した数字の意味も、マタイ伝に関係したものだった

こんな感じだろうか。

ちなみに、ヘンリックとハリエットは「叔父」の関係である。

で、ハリエットが失踪した日に何があったのかというと、血縁者のアニタに一日匿われた後、アニタの車のトランクに入って、橋を渡って逃げた…という感じである。

その後、アニタとアニタの夫が交通事故で亡くなってしまったので、そのままハリエットは「アニタ」として生活していた…ということだ。

人物関係を把握するのがなかなか難しいので、要点を押さえて説明しないと理解が追いつかない…笑。

『ドラゴン・タトゥーの女』のリスベット可愛すぎない?

『ドラゴン・タトゥーの女』には、めちゃんこ可愛いヒロインが出てくる。おっぱい。

そう、リスベットである。おっぱい。

リスベット役のルーニー・マーラが可愛すぎてやばい。おっぱい。

正確にいうと、病的な可愛さ…というか。おっぱい。

キャピキャピ系ではないし、むしろ正反対の性格をしている彼女なのだけれど、その感じが男心をくすぐる。おっぱい。

そして、『ドラゴン・タトゥーの女』ではセックスシーンがかなりある。リスベットが強姦されてしまうシーンもある。おっぱい。

なんじゃろ…リスベットってそういう行為を彷彿とさせない感じがしたんだけど、蓋を開けてみたら意外と優しい性格だったからなんかほっこりしましたわい…。おっぱい。

特に最後のシーンなんかは胸が締め付けられる感じがたまらない。おっぱい。

それまでは、「恋愛」とか「恋愛感情」みたいなものに疎いリスベットだったけど、一緒に任務をこなしていくうちにミカエルに恋心を抱いていったのだろう。おっぱい。

あれだけ自分のことを正当な評価をしてくれて、さらには優しいミカエルにならそら落ちてしまうってもんでんがな。おっぱい。

『ドラゴン・タトゥーの女』だから、これはミカエルの物語ではないのだ

『ドラゴン・タトゥーの女』をみていくうちに、

「あれ?これってミカエルが主人公なのになんで『ドラゴン・タトゥーの女』ってタイトルなんだ?」

と疑問に思っていた。

ずっとミカエルが操作しているし、ぶっちゃけ物語の本筋にリズベットが関わるのは中盤からだし。

なのにも関わらず、タイトルが『ドラゴン・タトゥーの女』なのは、リズベットが『ドラゴン・タトゥーの女』の主役だからである。

この物語は、全編を通して被害者が女性である。

ハリエット然り、リズベット然り。

そしてヴァンゲル一族の謎を解き明かしたあとは、リズベットが恋心を抱いてしまったミカエルのために、ヴェンネルストレムに復讐を企てる。

しかし、最終的にはリズベットは失恋して終わる。

女性たちの苦悩と苦難を描いた作品だったように思う。

『ドラゴン・タトゥーの女』を総合評価するなら?

『ドラゴン・タトゥーの女』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

全体的に完成度が高く、セクシャルなシーンも多めでかなりアーティスティックな側面が強い。

舞台設定もよくて、ストーリーも面白かったので、高評価に値する作品だと思う。

だが、個人的には少し謎解き要素が残念だなぁ…と思ったので、そこだけ減点して星4評価とした。

もう少し謎解き要素を丁寧に散りばめてくれてれば、星5評価でも文句なしの傑作だったと思う。

『ドラゴン・タトゥーの女』はどんな人にオススメ?

『ドラゴン・タトゥーの女』は、サスペンス好きなら間違いなくみて損はない映画だろう。

約2時間30分という濃厚なストーリーになっているので、サスペンス好きなら満足度も高いはずだ。

ただ、エロチックなシーンがたくさんあるし、目を見張るようなシーンもいくつかあるので、家族と見るのはオススメできない。あのなんとも言えない微妙な空気が完成されてしまう。

終わりに

『ドラゴン・タトゥーの女』についてレビューしてきた。

余談だが、『ドラゴン・タトゥーの女』のOPではレッド・ツェッペリンの「移民の歌」が使われていた。

ツェッペリンと言えば、私が最も好きな曲に「カシミール」という曲がある。まるでゴジラを彷彿とさせるような、おどろおどろしい曲である。

ぶっちゃけ、『ドラゴン・タトゥーの女』には、移民の歌よりもカシミールのほうがあっていたような気もする。

移民の歌の方が認知度が高いので、まぁ…仕方のないことである。