【ネタバレ感想】『ダークナイト ライジング』は、全体的に目的が汲み取れない迷作だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ダークナイト ライジング』を観終わったのでさっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『ダークナイト ライジング』ってどんな映画?あらすじは?

『ダークナイト ライジング』は、2012年公開のアクション映画。

監督はクリストファー・ノーラン。主演はクリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、アン・ハサウェイ。

あらすじとしては、「地方検事のハービーの死から8年。バットマンは、ハービーを英雄とし、ハービーの行った悪行を全て自らの責任とすることで、ゴッサムシティの秩序を決定づけることに成功した。そんなおり、また不穏な空気がゴッサム・シティを襲う」という物語である。

地方検事ハービーが死亡してから8年が経った。

ゴッサム・シティは、犯罪組織を根絶することに成功していて、秩序を取り戻したかのように思えた。

ハービー検事はゴッサム・シティの英雄として讃えられていたが、逆にバットマンはハービーを殺した張本人として、世間からバッシングを受けていた。

バットマンことブルースは、バットマン役を引退して会社の運営からも遠ざかっていたが、ある日メイドの一人がブルースの母親の大事な形見である真珠のネックレスを盗みにやってきた。

あと一歩のところで取り逃したブルースだったが、そのメイドの真の目的はブルースの指紋を採取することだった。

どうやら、そのメイドはウェイン産業の役員をしているダゲットの差金で、ダゲットはウェイン産業をのっとるつもりだったようだ。

メイドのセリーナは、ブルースの指紋と引き換えに、これまでの犯罪歴を抹消できるシステムを要望していたが、ダゲットの部下に指紋を渡すと裏切られてしまう。

しかし、セリーナは警察を呼ぶことに成功し、取引現場にゴッサム市警が突入する。

だが、下水道に逃げられた挙句、爆発が起きて警察は全滅。

ゴードンも傭兵たちに捕まってしまうが、命からがら逃げることに成功する。

傭兵たちは、ブルースの指紋を使うことで証券取引所を襲い、ブルースを破産に追い込もうとしていた。

『ダークナイト ライジング』は、全体的に目的が汲み取れない迷作だった

というわけで『ダークナイト ライジング』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「全体的に目的が汲み取れない迷作だなぁ」

という印象である。

うーむ、全体として長い。

そして、そこにある意図を汲み取りにくい映画になっている。

なぜ、ベイン(変なマスクをしたリーダー格のやつ)はゴッサムシティを核爆弾で消滅させようとしていたのか…。

なぜ、バットマンをあそこまでボコボコにする必要があったのか…。

うーむ、全体としてよくわからない出来になってしまっているのがもったいないなぁと思う作品だった。

前作はダークナイトだったが、今作はダークではないような

『ダークナイト ライジング』というタイトルだが、前作は確かに「ダークナイト」であっていたように思う。

ジョーカーという存在が悪でもあり正義にも映るようなあの作風は、「ナイト」として描かれるであろうバットマンが「ダーク」を纏うことにより、陰鬱な表現を繰り広げることで「ダークナイト」としてまとめあげれているのがわかる。

しかし、今作は「ダーク」としての印象があまりにも薄い気がする。

確かに、ハービーの所業を全て被ったバットマンは、映画の世界でいえば「ダークナイト」である。

だが、蓋を開けてみると今作はどこにもバットマンがダークである場所はなく、勧善懲悪ものとして最終的にバットマンが正義を貫く…という王道な話になっている。

つまり、全くダークではなく、むしろホーリー的な側面さえ感じるのだ。

例えば、最後のあのシーン。

バットマンが、空飛ぶ機械で中性子爆弾を海へと運ぶシーンなんかがその典型だ(どうやらあれは自動操縦だったみたいだけど)。

どこにもダーク要素がなく、それゆえに話に深みがない作品になってしまっている。

3時間近い上映時間も相まって、全体的に薄味なのも否めないだろう。

『ダークナイト ライジング』を総合評価するなら?

『ダークナイト ライジング』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

うーん、まぁ面白くないわけではない。

感情が山になったり谷になったりと起伏の変化を感じられるし、山場ももちろんあった。

だが、超絶に面白いかと言われるとそうではないし、前作ダークナイトを超えられているかと言われるとはっきり言ってNOである。

ジョーカーを超えるような悪役を作り出すことが難しいとしても、今作の悪役「ベイン」は、魅力度に欠ける悪役だったのは言うまでもないだろう。

ボス自体が作戦に乗り出すよりも、ボスはボスでどこか秘密基地的なところで作戦を指揮している方がカッコ良かったりする。

もちろん、ジョーカーも自分自身で作戦を実行するタイプの悪役だったが、あれはジョーカー自身がかなりのカリスマ性を持った悪役だったからこそである。

ベインにはカリスマ性がなく、ただ力任せのマッチョマンだったのが非常に残念だ。

『ダークナイト ライジング』はどんな人にオススメ?

『ダークナイト ライジング』は、前作「ダークナイト」を観た人にオススメしたい。

一応、前作から8年後の世界になっているので、まぁ…話の流れを掴んでいる状態で観た方がよりわかりやすいだろう。

終わりに

『ダークナイト ライジング』についてレビューしてきた。

余談だが、この『ダークナイト ライジング』が上映している中で、ジョーカーを模倣?したような大量殺人事件(オーロラ銃乱射事件)がアメリカはコロラド州で起こっている。

ジョーカーが魅力的な悪役だったのはわかるが、現実でそれをやってしまってはおしまいである…。

犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。