【ネタバレ感想】『消されたヘッドライン』は、見ごたえ抜群の推理映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『消されたヘッドライン』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。

『消されたヘッドライン』ってどんな映画?あらすじは?

『消されたヘッドライン』は、2009年公開のサスペンス映画。アメリカとイギリスの合作。

監督はケヴィン・マクドナルド。主演はラッセル・クロウ。

あらすじとしては、「ある国会議員の秘書が、地下鉄で事故にあい死亡する。その国会議員には妻がいるが、その秘書と不倫関係になっていたこともあり、大きなスキャンダルとなる。その前日、ある黒人男性とピザの配達人が、何者かに撃たれるという事件が発生。二つの事件に関連性はあるのだろうか」という物語である。

黒人青年が、暗い街中を逃げていた。

物陰に隠れてやり過ごそうとするも、男が拳銃でその青年を射殺。

偶然通りかかったピザの配達人も撃たれてしまうが、向こうの方から人が数人やってきたため、ピザの配達人にトドメを刺すことなくどこかへ立ち去ってしまうのだった。

次の日。新聞記者のカルは、黒人青年が撃たれた現場へ記事ネタを探しにやってくる。すでに現場は警察が捜査をしていて、担当刑事から情報を聞き出すぐらいしかできなかった。

同日の朝。国会議員のコリンズの秘書であるソニアが、地下鉄で電車に轢かれて死亡してしまう事故が発生する。

しかし、世間の目はソニアが死亡したことよりも、コリンズとソニアが不倫関係にあったことに注目していた。

カルは、コリンズ、およびその妻のアンと親しい間柄だったため、胸を痛めた。

黒人青年の射殺事件を担当することになったカルは、聞き込み調査をするうちに、黒人青年がソニアに連絡を取っていたことを突き止める。

もしかすると、黒人青年が射殺されたことと、ソニアが死亡した事件は関連性があるのではないか?

そう考えたカルは、徐々に事件の真相へと迫っていく。

『消されたヘッドライン』は、見ごたえ抜群の推理映画だった

というわけで『消されたヘッドライン』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「めっちゃ見ごたえあるなぁ…!」

という印象である。普通に面白い。面白いしかなり頭を使う。

「ネタバレ感想」と銘打っているので、バンバンネタバレをしていきたいと思うのだが…。

まず、事件の真犯人(というか黒幕?)は、コリンズだったわけだ。

だが、なぜコリンズが真犯人なのか…ということに関して、なかなか難しい経緯なので、次の項から私なりの分析を解説していこうと思う。

『消されたヘッドライン』の事件・推理の概要

『消されたヘッドライン』は、ストーリーとしては面白かったが、なかなか複雑な展開をしていたので、理解が追いつかない方もいただろう。

私も正直、さほど理解が追いついていないが、個人的な備忘録的意味合いで『消されたヘッドライン』における事件とその推理の概要について解説していこうと思う。

ちなみに、ところどころ記憶があやふやになっているので間違っている箇所があるかもしれないということをご承知願いたい。

『消されたヘッドライン』の事の発端

『消されたヘッドライン』における事の発端は、何はともあれ次の2つの事件である。

  • 黒人青年射殺事件
  • 国会議員秘書・地下鉄落下事件

この2つの事件が『消されたヘッドライン』における始まりなのは誰しもが理解しているところだと思うのだが、なぜこの2つの事件が関連しているのかということについて理解を深めていきたい。

まず、射殺された黒人青年・デショーンの遺品をカルが漁り、そこから携帯電話を発見してその通話履歴をメモするシーンがある。

ここで、なんと国会議員秘書のソニアの名前が出てきたわけだ。カルは「ソニアには麻薬の常習歴・逮捕歴でもあるんじゃないか?」という仮説をたて、相棒のデラに調査を頼む。しかし、デラには「ソニアの評判を下げようとしているんじゃない?」と思われ、断れる。

ちなみに、デショーンはカバンをひったくり、そのカバンを人質的な感じで持ち主に金を要求する詐欺で生計を立てていたのである。

その事実をカルが知ったのが、デショーンと仲間のような存在だったホームレスの少女である。

少女は、「デショーンがひったくったカバンに、ソニアが写った写真数枚と、変な弾丸が入っていた」とカルに話す。

さらに言えば、デショーンの携帯にソニアの番号があったのは、このホームレスの少女が危機を伝えるために、デショーンの携帯からソニアに連絡をしたらしい。しかしソニアは電話に出なかったのだ。

ポイントコープ社との関係

『消されたヘッドライン』において重要(?)な位置付けになっているのが、

「ポイントコープ社」

である。

この会社は、いわゆる元軍人によって創設され、そして社員も全員が元軍人という異色の企業である。

この企業が何を仕事としているのかというと、いわゆる傭兵業だ。

ちなみに、コリンズとこのポイントコープ社との間では「公聴会」が開かれていた。そこで、コリンズは「ポイントコープ社社長の資産が2億5000万ドルも増えてるのはおかしい」と指摘している。

ということは、コリンズとポイントコープ社とは敵対関係にあることがわかる。

しかし、実はソニアは、ポイントコープ社のスパイだったわけだ。

そのソニアを個人秘書としてコリンズに紹介したのが、コリンズの先輩議員であるジョージだった。

つまり、ジョージとポイントコープ社とはズブズブの関係にあった…ということになる。

ジョージからしてみれば、コリンズは疎ましい存在なのは明白である。

そこでジョージは、ソニアをコリンズの秘書として紹介し、彼の行動を監視して情報を流すようにするわけである。

しかし、ソニアはコリンズと接しているうちに愛情を覚えてしまい、最終的にはコリンズの情報を渡すのを拒むまでになった。

ソニアを殺した犯人の裏にいる黒幕

そんなスパイだったソニアを、実は「怪しい」と思っていた人物がいた。

それが、コリンズである。

コリンズはちょいちょい感じていたのである。

「ソニアは美人だし良い人だけど、ちょっと怪しいな」

そう思ったコリンズは、ソニアに尾行をつける。

その尾行役として抜擢されたのが、ビンガムである。

ビンガムは、コリンズとは昔の戦友で、湾岸戦争を共にしていた。

そのこともあり、コリンズには忠誠的だった。

つまり、

『消されたヘッドライン』では、

  • 基本的な事件の犯人→ビンガム
  • 黒幕→コリンズ

だったというわけだ。

『消されたヘッドライン』を総合評価するなら?

『消されたヘッドライン』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

個人的には満足のいく作品。

ラッセルクロウの雰囲気も抜群だし、実際にああいう記者がいてもおかしくない。渋くてかっこいい。

ただ、オチがちょっと「こうなるだろうな」というのがわかってしまったので、そこだけ惜しい。

『消されたヘッドライン』はどんな人にオススメ?

『消されたヘッドライン』は、推理・サスペンス映画が好きな人にはもってこいである。

普通に謎解き要素全開なので面白い。

終わりに

『消されたヘッドライン』についてレビューしてきた。

余談だが、今作の主役では、元々はブラッド・ピットがキャスティングされていたらしい。

しかし、ラッセルクロウになったみたいである。

ぶっちゃけ、ブラッド・ピットでも良い映画になっていたとは思う。

しかし、今作の雰囲気的にはラッセルクロウが適任だったかなと。ブラピにはセブンがある。

ラッセルクロウ、渋くてかっちょいい。