【ネタバレ感想】『ソロモンの偽証 前篇・事件』は、学生向けな作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ソロモンの偽証 前篇・事件』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』ってどんな映画?あらすじは?

『ソロモンの偽証 前篇・事件』は、2015年公開のサスペンス映画。

監督は成島出。主演は藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈。

あらすじとしては、「ある冬の日、藤野涼子はクラスメートの野田とともに、うさぎ当番の柏木くんが学校に来なくなったことで急遽うさぎ当番をしに学校へと向かう。校門では嫌な生活指導の先生がいたため裏から入ると、雪に埋もれた柏木くんを発見する。これは、殺人事件なのか、それとも自殺なのか」という物語である。

ある、シンシンと雪が降った日。

うさぎ当番のはずの柏木くんが学校に来なくなってしまったため、急遽、藤野涼子と野田は、朝早めに学校へ行くことになる。

表門では、嫌な生活指導の先生がいたため、二人は裏から学校へ入ることにする。

裏門から入ると、何やら不可解なものが雪の中から飛び出していた。その下を掘ってみると、なんと雪の中からすでに亡くなっている柏木くんが出てきた。

すぐに警察がやってきて、事情を聴取する。

しかし、警察はこの事件を「自殺」と断定した。

というのも、殺人事件らしい証拠や目撃証言などが出なかったからである。

2ヶ月後。

藤野の元へ、一通の手紙がやってくる。

その手紙には、「犯人は、大出俊次と他2名である」という内容が書かれていた。大出俊次は、学校でも札付きのワルである。

手紙には、大出が二人の仲間を従えて柏木くんを屋上から突き落とした、その状況を見ていた…という内容が書かれていた。

なぜ藤野の元へ手紙が来たのか…というと、藤野の推理では、藤野の父親が警察官だからではないか…と思った。

差出人不明の手紙を持った父親は、同僚の刑事とともに学校へいく。

刑事たちは、手紙の送り主を断定するために、「生徒をカウンセリングする」という名目で事情聴取をした。

すると、手紙の差出人は、三宅樹里と浅井松子の二人なのでは…と確証を得ていく。

しかし、結局刑事たちは事件を「自殺」とし、それ以上の追求はしなかった。

藤野涼子は納得がいかず、自ら「裁判をする」と言い出し、仲間の力を借りて様々な物証を上げていく。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』は、学生向けな作品だった

というわけで『ソロモンの偽証 前篇・事件』を見終わった。

まず最初の感想としては、

「学生向けな作品だなぁ」

という感じ。

舞台が学校ということで、その時点でちょい学生向き感はあるんだけれど、内容も学生向けな感じがする。

もちろん、大人が見ても楽しめるには楽しめるけど、学生同士のやり合いなどを見ていると、ちょっと稚拙だなぁ…と思わざるを得ないところが多々出てくる。

内容としては面白いんだけれど、やっぱりどこか…、一歩引いた視点で見てしまう自分がいる。

おそらく、『ソロモンの偽証 前篇・事件』を学生の頃に見ていたのだとすれば、学生生活にかなり大きな影響を与えてくれたように思う。

それこそ、「裁判をしよう」まではいかずとも、先生の言いなりになるだけではなく、藤野涼子のように自発的に動ける学生になっていたのかもしれないな…なんて思った次第だ。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』で起こったことを軽くまとめていこうと思う。

この記事を書いている段階では、私はまだ『ソロモンの偽証』の後篇は見ていないので、備忘録的な意味合いを含めて、『ソロモンの偽証 前篇・事件』で起こったことを軽くまとめていこうと思う。

1・柏木くんが死亡しているのを発見する

まず、藤野涼子と野田が、観測史上6番目に降り積もった雪の日に、柏木くんを発見する。

柏木くんの死亡現場に、二人以外の足跡はないので、雪が降る前に殺されたことが伺える。

2・告発状が藤野・学校・担任の先生宛てに届く

事件を「屋上からの飛び降り自殺」だと断定した警察。

しかし、藤野の家、学校、そして担任の先生宛てに告発状が届く。

そこには、「犯人は大出俊次を含めた3人で、事件当日に屋上で柏木くんが落とされるのを見た」という旨の内容が書かれていた。

しかし、警察と校長はその手紙の内容が虚偽だと思い、一応「カウンセリング」という名目で、生徒たちを聞き取り調査する。

一方、柏木くんおよび藤野たちの担任の先生の元にも告発状が届いていたが、先生はその手紙の存在さえ知らず、知らないうちに破られてゴミ箱へと捨てられていた。

のちに、この仕業はもしかすると担任の先生のマンションの隣に住んでいる女性によるものかもしれない…ということがわかる。

この破り捨てられた件がマスコミに報道され、先生は辞職に追い込まれる。

また、この告発状の送り主は、三宅樹里と浅井松子だった。

3・告発状は虚偽の可能性が高いことが容認されつつあることを知った松子は、車に轢かれて死亡する

告発状をテレビで取り上げられたことで、学校では事件の全容を求める説明会が行われる。

説明会では、当初は「事件は自殺ではなく殺人なんじゃないのか?」という疑問が多かったが、担当刑事による、

「もし、この事件が殺人なのだとしたら、この告発状にはおかしい部分がある。」

とし、説明会に来た保護者たちを納得させた。

理由としては、

  • 深夜の学校の屋上で柏木くんは落とされたとされるが、その現場を見るためには深夜に学校の屋上へ行かなければいけない。偶然だとしてもおかしい状況である
  • 犯行を目撃したのだとしたら、すぐに救急車や警察を呼ぶことはできたはず。呼ばないのはおかしい

ということだった。

確かに…と思った父兄たちは納得し、浅井松子の両親もその説明に概ね納得していた。

その状況に不安を覚えた浅井松子は、三宅樹里の元へと雨の中を走っていく。

三宅樹里と浅井松子の作戦が失敗に終わるかもしれなかったからだ。

その道中、浅井松子は車に轢かれて、二日ぐらいたったのちに死亡する。

松子が死亡したことで、学校内で裁判をする動きが加熱する

松子が死亡したことで、クラスメートが柏木くんを含めて二人も死亡した。

そのことをちゃんと明るみにしない警察や学校に業を煮やした藤野。

そこに、マスコミの男性もやってきて質問をしてくる。

ついに藤野は「学校で裁判をする」という結論にたどり着き、柏木くんを殺したのは誰なのか…を追求することにする。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』を総合評価するなら?

『ソロモンの偽証 前篇・事件』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

全体としてはまぁ普通かな…という印象。

サスペンス映画でありつつ、実はスクールドラマ的な一面も垣間見れる。

大人になった今ではさほどでもないが、学生だった頃に見ていたらとても面白い作品だったかもしれない。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』はどんな人におすすめ?

『ソロモンの偽証 前篇・事件』は、サスペンス映画が好きな人にはオススメしたい。

まだ前篇しか見ていないが、後半が楽しみである。

終わりに

『ソロモンの偽証 前篇・事件』についてレビューしてきた。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』を見ていて思ったのだけれど、そうか…当時は内申点とかいうのもあったなぁ…なんて懐かしい気持ちになった。

内申点なんて社会に出ればなんの役にも立たないことなのに…。