ふぉぐです。
ついさっき、『ブレイン・ゲーム』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『ブレイン・ゲーム』ってどんな映画?あらすじは?
『ブレイン・ゲーム』は、2015年(日本だと2018年)公開のサスペンス映画。
監督はアフォンソ・ポヤルト。主演はアンソニー・ホプキンス、コリン・ファレル、ジェフリー・ディン・モーガン、アビー・コーニッシュ。
あらすじとしては、「連続殺人事件が起こり、犯人追跡のために超能力を持つ老人が選ばれる。過去に何があったかを見通したり、未来に何があるかを先読みできる超能力者の前に、連続殺人鬼が立ちはだかる」という物語である。
連続殺人事件が起こり、被害者は首筋を何かで一突きされて絶命する…というものだった。
不可解なこの事件に、FBI捜査官のジョーは、古い友人であり超能力を司る「ジョン」という人物に捜査協力として依頼する。
初めは拒否をしていたジョンだったが、ジョーの頼み、そしてジョーの相棒であるキャサリンがの顔が血で染められる未来が見えたため、ジョンは捜査に協力するのだった。
ジョンの捜査協力によって、事件の全貌が明るくなっていく。
犯人は、どうやらもうすぐ死亡する・または将来的に助かる見込みがない重い病気などを患っている人物を標的にしていることがわかる。
しかし、ジョンは急に捜査から降りると言い出す。
キャサリンがジョンに理由を問い詰めると、ジョン以上の強力な超能力を持つ人物が犯人だ…と告げる。
『ブレイン・ゲーム』は、倫理的な観点を教えてくれるサスペンス映画だった
というわけで『ブレイン・ゲーム』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「倫理的な観点を教えてくれるサスペンス映画だなぁ」
という感じである。
全体的に雰囲気としてはグッド。
「超能力」とは言いつつも、ジョン自体が超神秘的なものに懐疑的であり、「自分の能力はただ直感が冴えているだけのことなのだろう」とするのも、この映画が面白かった所以だと思う。
物語が進行していくにつれ、ただのサスペンス映画ではなく、
「もうすぐ病気で死ぬかもしれない人を楽にさせてあげるのは、良いことなのか悪いことなのか」
という倫理的な側面を提示してくるのがにくい。
社会的・かつジョン的な視点でいえば「人の命を奪う権利はない」というもの。
しかし、犯人であるチャールズからすると、「楽にさせるのは良いことだ」というもの。
どちらが悪いか…というと、社会的な立場で言えばそれはチャールズである。
しかし、チャールズのいうことが「間違いかどうか」でいうと難しい問題である。
そういう「倫理的な側面」を提示してくる『ブレイン・ゲーム』という映画は、とても憎い映画だ。
『ブレイン・ゲーム』の良い点
『ブレイン・ゲーム』の良い点は、テンポ感・リズム感にあるだろうか。
全体的にテンポよく、小気味よくストーリーが進行していく。
少々荒削りなところがあるけれど、全体としてみるならば1時間40分の短め映画にしてはとても濃厚である。
また、ジョン役のアンソニー・ホプキンス、またキャサリン役のアビー・コーニッシュが個人的にはよかったな…と思った。
『ブレイン・ゲーム』の悪い点
『ブレイン・ゲーム』の悪い点は、犯人の動機がよくわからないため、映画自体を理解するのに消化不良に陥る点だ。
犯人はなぜ「もうすぐ死ぬかもしれない人を先に死なせてあげる」ということをするようになったのか。
物語後半でシャンパンを開けている男性の自宅にジョンと共に入り、「この男には遺伝する病気がある」といって、その遺伝先の子どもが不幸になる…的な持論を言っていた。
つまり、この映画での犯人の動機は、極論を言えば「不幸のない世界を創造する」ということなのだ。
ただ、犯人の思う「幸福・不幸」と、犯人以外の人物が思う「幸福・不幸」は違う。
だからジョンは「人には生きる権利がある。君が奪って良いものじゃない」と、犯人が自分の価値観を他人に押し付けていることに苦言を呈する。
だが、そもそもなぜ犯人はそのような考えに至ったのか…がよくわからない。
要はバックグラウンドがあまり解明されていないため、消化不良に陥るわけだ。
『ブレイン・ゲーム』を総合評価するなら?
『ブレイン・ゲーム』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。
個人的には面白かったかな。
ただ消化不良なのは否めないので、万人におすすめできる作品かと言われるとそんなことはない。
全体的なスピード感・テンポ感はよかったので良し。
『ブレイン・ゲーム』はどんな人にオススメ?
『ブレイン・ゲーム』は、サスペンス映画が好きな人におすすめしておこう。
終わりに
『ブレイン・ゲーム』についてレビューしてきた。
特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。