ふぉぐです。
ついさっき、『リグレッション』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『リグレッション』ってどんな映画?あらすじは?
『リグレッション』は、2015年(日本では2018年)公開のサスペンス映画。
監督はアレハンドロ・アメナーバル。主演はイーサン・ホーク、エマ・ワトソン、デヴィッド・シューリス。
あらすじとしては、「レイプ事件が起こり、その容疑者として被害者の父親が連行されるが、父親は罪を認めながらも、レイプをした記憶がないという。この事件にはどんな裏が隠されているのか」という物語である。
少女暴行のレイプ事件が起こり、その容疑者として被害者・アンジェラの父親であるグレイが連行される。
グレイは、罪こそ認めてはいるものの、実際に娘に対してレイプをしたかどうかは全く覚えていなかった。
担当刑事のブルースは、心理学者のケネス教授とともにグレイに催眠療法を駆使していくと、グレイの記憶の中に悪魔崇拝的な儀式を行う人々がいた。
グレイは恐ろしくなると、その記憶の中に警察官のジョージがいることがわかる。
ブルースは、同僚のジョージを逮捕することに困惑しながらも、事件解決のために奔走する。
『リグレッション』は、日本的価値観ではちょっとわかりにくいサスペンス映画だった
というわけで『リグレッション』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「日本的価値観ではちょっとわかりにくいサスペンス映画だなぁ」
という感じである。
この映画、主軸としてキリスト教的悪魔崇拝がある。
そのため、キリスト教的(というよりも、宗教的)な価値観がないと、なかなかに楽しめない映画なのかなと思う。
私も宗教観などが特にあるわけではないので、今作はみていて「難しいなぁ」と思いながらみていた。
結局最終的には「娘が妄言を吐いていた」という顛末を迎えるわけだが、これがおそらく日本的価値観で見ると「ただの妄言娘」で終わってしまうのである。
しかし、キリスト教的な…悪魔崇拝的な考え方を認識している人が見れば、面白い映画になるのかなと感じた。
そういう意味で、日本ではなかなかにウケの悪い映画になっているように思う。
『リグレッション』の良い点
『リグレッション』の良い点は、随所に悪魔的な雰囲気が漂っているところだ。
今作の最終盤で、
「悪魔はすぐそこにいるぞ」
的なブルースの言葉が印象的だが、まさにこの言葉が象徴しているように、今作においての悪魔はアンジェラなのである。
アンジェラは、まるで被害者のような(対比的な意味で言うなれば天使のような)雰囲気でブルースへと迫って、なんとキスまでしてしまう。
悪魔によるささやきによって、ブルースは口付けまでしてしまうのだ。
しかし、天使かと思っていたアンジェラは、実は悪魔そのものだった…というオチ。
こういう見方をしていくと、まさに西洋チックなサスペンス映画と言えるだろう。
『リグレッション』の悪い点
『リグレッション』の悪い点は、まぁ…これは言っても仕方のないことかもしれないが、やはり日本の文化的には受け入れにくい作風だというところだろう。
受け入れにくいというよりも、楽しみを見いだせない…というか。
日本のサスペンス映画は、どちらかというとギミック的に「こういうトリックがありました」というものが多い。つまりそこにはちゃんと答えや科学による知見があって、「超自然的なものではありません」という終わり方だ。
しかし、『リグレッション』は最終的には「悪魔はいなかった」で終わるのだけれど、そこに至るまでに超自然的な雰囲気が強すぎるのだ(その行い自体が人力だったとしても)。
なので、日本文化としてはなかなかに馴染みが薄く、そういう意味で低評価が多いのかもしれない。
『リグレッション』を総合評価するなら?
『リグレッション』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。
個人的にはまぁ及第点。
エマ・ワトソンが相変わらず美人さんだったし、出てくる俳優さんも意外と良いところの人たちが多い。
ただ、やはりストーリーを理解するのに前提知識が必要だし、日本だと馴染みの薄いバックグラウンドによる進行なのがやはり…マイナスかな。
『リグレッション』はどんな人にオススメ?
『リグレッション』は、西洋文化に精通している人におすすめしておこう。
また、宗教学を勉強しているorしたい!という方にもおすすめしておこう。
終わりに
『リグレッション』についてレビューしてきた。
特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。