ふぉぐです。
ついさっき、サカサマのパテマを観終わったので、備忘録的な意味合い多めで、レビューをしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレは控えてレビューをしていくので、
「これからサカサマのパテマを観ようと思ってるんだけど…」
というあなたのためになれば幸いである。
それでは、レビューをしていこう。
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サカサマのパテマってどんな映画?あらすじは?
サカサマのパテマは、2013年公開のアニメーション映画である。
監督は吉浦康裕。パテマ役は藤井ゆきよ。
この映画のあらすじを簡単に解説していこう。
パテマが暮らす地下世界と、パテマと出会う少年・エイジが暮らす「アイガ(地上世界)」は、重力がさかさまの世界である。
アイガでは、パテマのようなサカサマ人間を「罪びと」と呼んで忌み嫌っていた。
ある日、エイジはボーッと空を眺めていると、何か音がした。見てみると、巨大な穴を囲うフェンスに、カバンが引っかかっているのを見つける。
しかしそのカバン、何か変だ。まるで重力に逆らってるような…?
と思ったのもつかの間。次は少女がそのフェンスによじ登っているではないか。しかもサカサマで。
こんな感じでエイジとパテマは出会い、なんやかんやでアイガの独裁者イザムラによって捕まってしまう。
イザムラに捕らえられたパテマを助けに、エイジは地下世界の住人達の協力を仰ぐ…。
いわゆる、王道ボーイミーツガール的作品である。
サカサマのパテマは、世界観が見事で面白い
サカサマのパテマでまず目につくところは、その世界観だろう。
重力が真逆の世界…という設定からなのか、地下世界の荒廃感と、アイガの先進世界感のギャップが素晴らしい。
地下世界の荒廃感は、言うなれば…PS4ソフトのニーア・オートマタ的な感じがしなくもない。
っていうか、エンディングテーマもちょっとニーア・オートマタっぽい曲調なので、かなり個人的には好みだった。
また、映画全編を通して、「重力が真逆」という設定を活かしきっているので、最初から最後まで退屈せずに楽しめる。
ネタバレを防ぐために詳しくは言えないが、最後に待っているオチは「なるほど…面白い…(けどわかんね)」みたいな…。
深いオチ(穴的な意味で)が待っている。
パテマが可愛い
パテマ。可愛すぎるだろ!!
地下世界の王女様…ということで、はじめは「風の谷のナウシカ」のナウシカっぽいイメージがしていた。
でも、ナウシカほど気品と気性が荒くはない。むしろちょっとワガママな感じ。だがそこがいい。
ジブリ映画で言うトコロの…「となりのトトロ」のサツキとメイの性格を足して2で割ったみたいな?
それか、「紅の豚」のフィオみたいな。
うん…なんかそんな感じだよ。とにかく可愛いんだよ。
可愛さに理由なんていらねーんだよ。
「空に落ちる」っていうセリフが、サカサマのパテマっぽい
「サカサマのパテマ」では、こんなセリフが出てくる。
「空に落ちろ!」
これは、アイガ独裁者のイザムラが言うセリフなのだけれど、このセリフは普通の映画では出てこないセリフである。
普通の人間にとって、空は「飛ぶ」、「浮く」…みたいなところのはずだ。
重力によって地面に押さえつけられている我々にとって、空は自分から行く意志が無いといけないところである。
しかし、パテマたち地下世界の住人達にとってみれば、空は落ちるところ…と言うわけだ。これがかなり面白い。
サカサマのパテマを総合評価するなら?
サカサマのパテマを総合評価するなら、星5中の星4である。
全体的には完成度も高く、とても楽しめる作品なのだが、個人的には一つ疑問がある。
ネタバレになるのであまり詳しくは言わないが…とあるシーンで、機械都市みたいなところに不時着?する箇所がある(すでに映画を見ている方ならわかっていただけるはずだ。あの…エイジが銃で撃たれそうになってからのシーンである)。
このシーン、個人的にかなり好きなシーンなのだが、なぜあそこに機械都市ができたのか?と言う説明が無いままストーリーが進行していくので、かなりモヤモヤしてしまった。
「視聴者の想像に任せる」というスタンスなのか…それとも、映画のどこかでヒントになりそうなものがあったのかはわからないのだが…。
ともかく、星4評価をあげるぐらいの面白さはある。
サカサマのパテマはどんな人にオススメ?
ラピュタやもののけ姫などのボーイミーツガール的作品が好きな人にはまずオススメしたい。
そして、サイエンスファンタジー作品なので、サイエンス要素を欲している人にもオススメだ。
上映時間も1時間40分弱なのでスパッと観れるところもオススメポイントである。
セクシャルなシーンもなければグロテスクなシーンもないので、家族でも安心して鑑賞できる作品である。
ぜひ、あなたもサカサマの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
終わりに
「サカサマのパテマ」のレビューをしてきたのだが、やはりネタバレを含まずにレビューをするというのはなかなか難しいものだ。
サカサマのパテマは、ネタバレ無しレビューよりも、ネタバレ有りレビューの方が考察もできて良いのかもしれない…。
そんなことを思いつつ、私はまた映画の旅に出るのであった…。