【ネタバレ感想】『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は、ほぼ第25作目だった

ふぉぐです。

ついさっき、『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』ってどんな映画?あらすじは?

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は、1997年公開のコメディ映画。男はつらいよシリーズの特別編。実質的な第49作。

監督は山田洋次。主演は渥美清、倍賞千恵子、前田吟。マドンナ役に浅丘ルリ子。

あらすじとしては、「長いこと旅から帰ってこない伯父を思い出す満男。旅先で寅次郎の幻影を見て、これまでいろんなマドンナと恋仲になったことを回想する。満男が物心ついた頃に寅次郎と恋仲になった、リリーのことを思い出していた」という物語である。

実質的には第25作「寅次郎ハイビスカスの花」と内容は同じなので、あらすじの詳細は割愛。

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は、ほぼ第25作目だった

というわけで『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「これは、ほぼ第25作目だなぁ笑」

ということである笑。

一部、リリー初登場の第11作や、名作と名高い第15作などの映像が使われていたり、さらに最序盤と最終盤で満男、そして団子屋従業員の三平や加代登場するシーンが新撮されているが、基本的には第25作のまんまである。

なので、今作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は、基本的には第25作をもう一度観たような感じなのだが、これがまた実に良い。

というのも、第48作まで観てきた感慨深さ、そして渥美清さんがすでにお亡くなりになられていることも相まって、今作が始まった瞬間にちょっとウルっときてしまった。

ぶっちゃけ、個人的に八代亜紀さんが歌う主題歌に関しては「うーん…」という感じだったが、それ以外はこれまで積み重ねてきた「男はつらいよ」という作品に含まれている感動が、一気に爆発したような…そんな印象を感じた。

満男役の吉岡秀隆も、第25作ではまだ中村はやとだったところも感慨深い。

「男はつらいよ」は、夢の中なのだ

今作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』で、御前様やおいちゃん、そしてひろしが座敷で話しているシーンで、感慨深いセリフが出てくる。

おいちゃん「あいつはまた振られました…夢だったのでしょう」

御前様「夢…シェイクスピアの言葉にも、人生は夢のようなものだ…なんていうのがありましたなぁ…」

そういえば、男はつらいよの第何作目かは忘れたが、

御前様「寅の人生は、夢みたいなもんですからなあ」

というセリフが出てくる。

そして、リリーが病院で寝ている時も、

リリー「もし、朝目が覚めて、全部夢だったらどうしよう…なんて考えちゃうの」

という言葉を吐く。

そして、リリーはまたこういうセリフも吐く。

リリー「私たち、夢みてたのよ…きっと。ほら、あんまり暑いから…」

「男はつらいよ」という作品は、もちろんフィクションである。

しかし、なぜかそこに本当に「寅さん」という人物がいるような。

さくらやひろしやおいちゃんやおばちゃんやタコ社長や満男がいるような…。

そんな、ノンフィクション的な感じがしなくもないのだ。

だが、渥美清さんがお亡くなりになってしまった以上、「男はつらいよ」という作品はフィクションなのである。

渥美清さんはお亡くなりになったのに、寅さんはスクリーンで生き続ける。これを夢物語と言わずしてなんと言おうか。

そんな、夢と現実をもう一度思い出させてくれるような…そんな寂しさを感じる作品でもあった。

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』を総合評価するなら?

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』を総合評価するなら、星4評価である。

作品全体として見るなら、特に目新しいものもないので星3評価。

ただ、やはり第25作は名作なので、星5評価に値する。

その中間をとって、総合的には星4評価…といったところだろうか。

最後のシーンで、満男と三平ちゃんと加代だけなのがまた…胸をキュッと締め付けるような寂しさがある。

さくらもひろしもおいちゃんもおばちゃんもタコ社長も出てこない。

「次世代」に変わりつつある…そんな、印象を持った。

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』はどんな人にオススメ?

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は、男はつらいよシリーズ全48作を観終わった人だけにオススメしたい。

全48作を観終わった後に特別編を見ると、本当に感慨深いものがある。

終わりに

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』についてレビューしてきた。

ついに、男はつらいよシリーズを全て観終わった。あとは2019年12月に公開される新作「男はつらいよ おかえり寅さん」を観るだけである。

寅さんを見始める前。

「うわ!全部で49作品もあるのかよ!先長いな〜!」

と思っていたが、気づいたら全49作品を観終わってしまった。

どんなに長い作品でも、観続けていけばいつかは終わる。

寅さんは、全ての作品が面白く、寅さんの個性が存分に出ていた。そりゃ人気が出るわけだ。

純粋な(渥美さんが新たな演技を見せてくれるという意味で)「男はつらいよ」の新作映画はもうこの世に出ることはない。

しかし、寅さんに会いたくなったら、とりあえず目隠しでもして、ランダムに「男はつらいよ」を選んで鑑賞してみようと思う。

寅さん、ありがとう。