ふぉぐです。
ついさっき、『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』ってどんな映画?あらすじは?
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』は、2019年公開のアニメ映画。
監督は小島正幸。主演は富田美優、伊瀬茉莉也、井澤詩織。
あらすじとしては、「第4層に降り立ったリコとレグの前に、深層の猛獣が現れてリコが重傷を負う。死亡してしまうかもしれないというところで、どこからともなくウサギのような姿形をしたナナチという人物が現れ、リコを介抱してやるのだった」という物語である。
前回、第二層終わりまで到達したリコとレグは、第三層の断崖絶壁を降りていき、ついに第四層までたどり着く。
レグは、第四層に降り立ったぐらいで、何者かによって見張られている感覚を覚えていて、しかしリコはそんな感覚は一切していなかった。
第四層を歩いていると、水蒸気の向こうのほうに深層の猛獣であるタマウガチが現れ、リコとレグは戦闘状態に入るが、タマウガチの攻撃によってリコが重傷を追ってしまう。
そして、第四層による「アビスの呪い」も併発して、リコは全身から血が吹き出してしまうのだった。
息がどんどん弱くなっていくリコを目の前に、何もすることができないレグだったが、突然どこからともなくウサギのような格好をした人物がやってきて、リコを介抱するのだった。
その人物は、ナナチという人物で、この第四層の奥地でひっそりと暮らしているそうだった。
ナナチはなぜか薬の知識が多く、ナナチの家で看病することになったリコのために、レグは薬の材料集め(実際はほとんどナナチの食糧だったが)に奔走するのだった。
ひと段落ついた頃、ナナチの家では実は同居人がいることを明かされる。
同居人はミーティという名前で、元は人間だったということだが…レグの前に現れたその生命体は、とても人間とは思えない異様な姿形をしていた。
ナナチのウサギのような格好も、ミーティの人間とは思えない姿形も、アビスの呪いによるものだった。
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』は、エグい内容のアニメ映画だった
というわけで『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「エグい内容のアニメ映画だなぁ」
という感じである。
前作からの続きで、今作では「メイドインアビス」という作品自体が完結するわけではない。
おそらく原作そのものが完結していないので、この先も続いていくのだろうとは思うのだが、まずアニメ作品としてみる「メイドインアビス」はとても面白い作品である。
今作『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』も、私は「メイドインアビス」は初見だったわけだが、とにかく前作と同じようにサクサクとみれたことは評価に値するだろう。
こういう総集編にありがちな、ツギハギチックなアニメ映画ではなく、一つの「メイドインアビス」というストーリーの芯を噛み砕いた、とてもわかりやすいオムニバスとなっている。
正直、前作もそれなりに鬱々しいというか…かなりメンタル的にやられそうな内容ではあったが、今作は前作を超えるぐらいエグい内容である。
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』を鑑賞した方ならわかるとは思うが、ミーティという存在がとても禍々しい。
いや、ミーティ自体が禍々しいわけではない。ミーティが人間とは思えない姿形になってしまったその背景が実に禍々しく、生々しい。
人間を人間とは思わないボンドルドという人物がおぞましく、ナナチとミーティが置かれている状況がとても哀しい結果ゆえに行き着いたものだったのだな…と思った。
ただ「穴に入っていくだけのアニメ」だと思っていたが、こんなにもおぞましい内容だとは思わなかった。
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』の良い点
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』の良い点は、やはりあの禍々しさだろう。
ミーティとナナチの関係性、ナナチがミーティを「殺してくれ」とレグに頼んだ瞬間は、「なぜなのだろう」と思ったけれど、その背景には実に哀しいストーリーが隠されていたわけだ。
ナナチの飄々としたキャラクターからは想像のつかない、想像を絶するような惨い体験をしてきたことが、よりナナチのキャラクターを強いものにしている。
そして、ナナチというキャラクターがとても素敵なものに思えてくる。
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』の悪い点
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』の悪い点は、特にない。
強いていうなら、もう少しナナチとリコの絡みをみてみたかったなぁ…というところだろうか。
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』を総合評価するなら?
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』を総合評価するなら、星5中の星5評価である。
実に面白い映画だった。
前編よりも個人的には後編の方が面白かったし、何よりナナチに惚れてしまうレベルだ。
とてもよく作られているし、何よりつぎはぎ感がほとんどなく「一つの大長編アニメ」をみている感覚になる。
素晴らしい映画だ。
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』はどんな人にオススメ?
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』は、前作を見た方にお勧めしておこう。
終わりに
『劇場版総集編【後編】メイドインアビス 放浪する黄昏』についてレビューしてきた。
特に言いたいこともないのでこの辺で終わろう。