【ネタバレ感想】『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』は、敵役が力量不足な作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』ってどんな映画?あらすじは?

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』は、1989年公開のアニメーション映画。

監督は出崎統。主演は山田康雄(ルパン三世)、小林清志(次元大介)。

あらすじとしては、「自分のデータが警察にたくさん蓄積されている事実を知ったルパン三世は、泥棒業から足を洗う決意をする。しかし、女性に振られ、挙げ句の果てには借金が3億ドルにもなってしまったことをきっかけに、泥棒業に復帰する」という物語である。

銭形は、パリ市警本部を訪れ、ルパン三世の記録データ、通称『広域Aランク犯罪者記号・P26号』を警官に運ばせていた。

峰不二子や次元大介のデータももらおうと思ったが、とりあえずはルパンのだけを持って本部から出て行こうとした。

しかし、乗ったエレベーターにもう一人の銭形が。

そう、パリ市警本部で記録データを持ち出した銭形は、ルパンが変装した偽銭形だったのだ。

ルパンは颯爽と記録データを持って逃亡。

あるアパートでルパンがだらだら過ごしていると、次元がやってきた。

ルパンは、「俺はもう、足を洗う」と言い出す。

というのも、自分の記録データを奪い取ったは良いものの、世界中の警察のコンピューターにコピーがされているらしく、それらを破壊するには50年はかかると見積もっていた。

そんな途方もない時間を使うわけにもいかず、ルパンは愛する女性とともに暮らしていく…と次元に伝えたのだった。

次元は、ルパンに仕事を持ってきたが、ルパンが足を洗うというので、とりあえず仕事を依頼してきた旧友のルースターとともに行うことを決意。

ルースターが依頼した仕事内容は、自由の女神のどこかに「スーパーエッグ」というダイアモンドを隠したので、それを持ってきて欲しい…というものだった。

次元とルースターが作戦を立てているところに、ルパンが登場する。

どうやら、愛する女性にふられ、借金が3億ドルにもなってしまったため、また泥棒家業に戻るというらしい。

ルパンの復帰を喜んだ次元だったが、ルパンは「外に怪しいのがいるぞ」と助言をする。

次元が外を見ると、数十人の男たちが、次元たちがいる倉庫を取り囲んでいた。

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』は、敵役が力量不足な作品だった

というわけで『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「敵役が力量不足だなぁ」

という印象である。

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』では、謎の組織である「スリー・メイソン」という、秘密結社フリーメイソンをもじった名前の組織が出てくるのだが、これがまた絶妙に敵役として力量不足を感じる。

やはり、敵といえどもそれなりのカリスマ性がなければいけない。

例えば、「マモー」のように、敵役としてはかなりカリスマ性に溢れたキャラなら、ルパンと対峙しても映えるものだが、今作の敵役にはそれがない。

シルバーマン(NO.1)も、ジミー・カンツ(NO.2)も、大した敵役とはいえず、特にジミーに関しては卑屈っぽさが強すぎて小物にまで感じる始末である。

全体としてはそれなりに面白いのだが、どうしても敵役がパッとしない印象を与える作品だった。

お宝のバックボーンが惜しい

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』では、自由の女神に隠されたお宝である「スーパーエッグ」がキーアイテムになるわけだが、このお宝のバックボーンがよくわからないのがきつい。

やはり、お宝にはそれなりのバックボーンがあってこそだと思うのだが、今作にはそれがない。

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』を総合評価するなら?

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

ん〜、まぁ及第点レベルかなと。

テレビシリーズの第1弾ということで、どことなく綿密に作り込まれている印象はする。特に「ロシアより愛を込めて」などに比べると、だいぶ丁寧に作り込まれているのがわかる。

とはいえ、やはりちょっと消化不良感は否めないし、子供向けすぎる感じがする。

1時間30分ちょいという時間はグッドだが、その分ストーリーの深みには欠ける印象である。

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』はどんな人にオススメ?

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』は、ルパンが好きな人にはお勧めしておきたい。

今作では、五ェ門の恋愛模様も見れるので、必見である。

終わりに

『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』についてレビューしてきた。

余談だが、今作で奪い取った自由の女神像は、どうやって戻したんだろうか…。

まぁアニメだから深いところは追求しないでおくが、その辺の兼ね合いも重要視して欲しいところである。