ふぉぐです。
ついさっき、「リトル・ダンサー」を見終わったところなので、感想を述べていこうと思う。。
ちょっと…マジで言いたいこと色々あるんで、今回は「リトル・ダンサー」について私が思ったことをぶちまけたい。
Contents
リトルダンサーってどんなあらすじ?
リトルダンサーはのあらすじを簡単に説明するなら、
- ボクシングクラブに通ってた少年ビリー。ある日、ボクシングクラブの隣でバレエの教室が開かれることになる
- もともと音楽が好きだったビリーは、音楽に合わせて踊るバレエに興味を抱く。
- バレエの先生のウィルキンソン先生に才能を見出される
- バレエを習ってることが父親にバレて、家族の関係が危うくなる
- ビリーの父親と兄貴は炭鉱夫でストライキに参加していたのだが、そのストの関係で兄が逮捕される
- ウィルキンソン先生に「バレエの学校のオーディションに行かない?」と言われていたが、兄が逮捕されたことでオーディションどころではなくなる
- ビリーは、家庭の閉塞感から抜け出して友達のマイケルとバレエの教室に忍び込む
- 忍び込んだバレエ教室で二人で踊っていると、父親が不審そうに見にくる
- 父親の前で猛烈にダンスを踊るビリーに、父親は才能を見出す。
- バレエの学校のオーディション行ってなんやかんや
みたいな感じ。ちょっと最後適当になっちゃったけどこんな感じである。
区分けするなら、4番目までが前半で、5番目からが後半パート…という感じである。
正直、前半パートはつまらないって思ってた
正直な話、…前半パートはつまらないと感じながら観ていた。
「つまらない」と言うとちょっと語弊がある。正確に言えば「キツイな」という感じだろうか。
例えば、ビリーの家族関係がまず見ていて胸が痛い。
父親から厄介者扱いされているし、兄貴からも厄介者っぽく扱われている(兄弟ならあんなもんかもしれないけど)。
やりたくもないボクシングに行かされて、…なんだか昔の自分を見ている感じになった。
私も元々、剣道を習っていたことがある。
習い始めはなんとなく面白かったのだが、面や小手をつけた本格的な稽古が始まると、急に「剣道って嫌だな」と思うようになってきたのだ。
防具は重いし、夏は暑いし冬は寒い。冬なんて足がちぎれそうになるぐらい床が冷たいし、小手とか胴とかたまに外されて変な場所打たれるとめっちゃ痛いし…。
なんとなく…周りに勧められて始めた剣道だったから、そこまでの思い入れがなかったのだろう。
昔の私とビリーが重なって、
「これ…俺やないかい!!」
と思ったのである。
そんな感じで、前半パートは正直「これ…最後まで見れるかな…途中で挫折しそうだわ…」となっていた。
後半パートから、一気に物語に引き込まれていく
前半パートはキツイな…と思っていたのだが、後半パートになって個人的には一気に「リトル・ダンサー」という物語に引き込まれていった感がある。
特に印象的だったのは、「ビリーが父親の目の前で踊ったシーン」である。あのシーンは感動ものだった。
父親は、ビリーが踊ったあと、特に何も言わずにその場を去る。
ビリーはおそらく、「幻滅された」みたいに思ったことだろう。だから、父親が去っていくのを追いかけて、「父さん!」と叫んだのだ。
しかし、「父さん!」と呼ばれた父親の返事はこうだった。
「お前は家に帰って寝てろ!!」
この返事を聞いた時、私は正直泣きそうになった。ってかちょっと涙こぼれた。
なぜなら、もしここで父親がビリーに幻滅していたとしたら、「家に帰って寝てろ」なんていうセリフは出てこない。
「お前なんて、俺の子どもじゃない!!」
ぐらいのことは言うと思うのだ。
「家に帰って寝てろ」と言うセリフには、父親らしいかっこよさが詰まっていると感じた。
「家に帰って寝てろ」の後には、こうセリフが続いていたと私は勝手に想像してみる。
「お前をバレエの学校に行かせてやるから」
バレエ学校のオーディション合格通知で「不合格か…」って思ったよね?
おそらく…この記事を見てくれているあなたも、私と同じように思ったのではないだろうか。
バレエ学校のオーディションが終わった後、合格通知が家に届いた時。
ビリーが学校の帰り道で、おじさんに「ようビリー!合格通知は来たかい?大丈夫、絶対受かってるさ!」と言われていた。
私は、
「もうこれ不合格フラグたっとるやないかい…」
って思ってた。さらに、家に着いてからのあの暗い音楽とか…なんかもう全てが「不合格だろ?」って感じだったじゃんあれ。
そしたら、まさかの「合格」。
一本取られた!!!
リトル・ダンサーを総合評価するなら?
リトルダンサーを総合評価するなら、星5評価で星4の評価ぐらいだろうか。
個人的にだが、さっきも言ったように前半パートが個人的にちょっとキツイ。
ストーリーの進行もちょっと遅いかな…という感じ。
ただ、前半パートを「ビリーとビリー周辺の人たちの生活感」を表現するためのものだとしたら、あれも大事な布石なのだと思った。
そして怒涛の後半パート。
さっきも言った「ビリーが父親の前で踊るシーン」もそうなのだが、後半パートが素晴らしいなと思った理由はそこだけではない。
ビリーがバレエ学校に行くことに対して、はじめは反対していた父親や兄貴たちが協力的になっていったことである。
しまいには、「ビリーの荷物は俺が持ってやる」、「何いってんだ、俺が持つんだよ」みたいなやりとりまである。
さらには、ビリーがバレエ学校に出発してしまうバスで、兄貴が言った「寂しくなる」という言葉も、「やっぱり家族なんだよな」と思った。
ビリーのバレエ学校のためのお金を工面するために、父親は亡き妻(ビリーの母)との思い出の品を質屋に預ける。
この点も、家族総出でビリーを応援しているんだな…と感じた。
マジで…前半がつまんなかったとか言ってすんませんでしたッッッ!!!!
終わりに
さて、リトルダンサーを見た感想をまとめてみた。
正直、…やっぱり前半部分を面白いかと言われると、個人的にはNOと言ってしまう。
でも、後半のあの面白さ、引き込まれていく感じは素晴らしいと感じた。
リトル・ダンサーというタイトルだが、中身は家族愛をテーマにした映画だったように思う。
さらに、往年の「The Clash」などをはじめとしたUKロックの曲も使われているので、UKロックファンの私としては音楽面でも楽しめた。
ぜひ、あなたもリトル・ダンサーを観てみてはいかがだろうか。