【ネタバレ感想】『硫黄島からの手紙』は、手紙自体はあまり重要な立ち位置ではない作品だった

ふぉぐです。

ついさっき、『硫黄島からの手紙』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『硫黄島からの手紙』ってどんな映画?あらすじは?

『硫黄島からの手紙』は、2006年公開の戦争映画。

監督はクリント・イーストウッド。主演は渡辺謙、二宮和也。

あらすじとしては、「硫黄島に調査隊がやってくる。その調査隊が硫黄島の塹壕を掘ると、硫黄島で戦った兵隊たちの手紙が発見される。硫黄島では、想像を絶する激戦が繰り広げられていた」という物語である。

太平洋戦争で日本側の戦況がどんどん悪化している頃、栗林陸軍中将が硫黄島に降り立つ。本土防衛の最後の要とされている硫黄島では、敵の襲来に向けて日夜塹壕掘りが繰り広げられていた。

栗林中将はアメリカにもいたことがある人物で、仲間思いであり寛容な人物だった。そのため、日本式の軍形態においては少し変わった人物に思われてしまい、他の幹部から「腰抜け」などと疎まれてしまっていた。

栗林中将が硫黄島の最高指揮官になった日、海岸沿いに塹壕を掘って水際防衛作戦敢行しようとしていた幹部たちを、栗林中将は一喝。

すぐに内地持久戦へと作戦を変更し、さらに上官による体罰的指導も改めるように命令。

一風変わった最高指揮官に、徐々に尊敬の念を抱く西郷。

1945年6月。ついに敵が硫黄島へ上陸。西郷は、摺鉢山の防衛についていたものの、あえなく摺鉢山は陥落。

次々に自決を図る仲間たちを見た西郷は、本土で待っている妻、そして西郷がまだ本土へいた時は妻のお腹の中にいた赤ん坊を抱くために、生きて帰る決意をするのだった。

『硫黄島からの手紙』は、手紙自体はあまり重要な立ち位置ではない作品だった

というわけで『硫黄島からの手紙』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「手紙自体は特に重要な立ち位置ではないんだなぁ…」

という印象である。

例えば、「永遠の0」のように、戦争を体験した人に会うたびに(『硫黄島からの手紙』でいうなら、手紙を読み進めていくうちに)、徐々に謎が解きほぐされていくようなストーリー展開なのかなと思ったけれど、そんなことはなかった。

手紙は最後にちょっと映るぐらいで、手紙自体が今作の大きな転換になっているわけではなかった…。

戦争の悲惨さ(特に自決シーン)は衝撃的

『硫黄島からの手紙』で個人的に、

「キツイ…」

と思ったのが、摺鉢山陥落の際の自決シーンである。

もちろんCGが使われているとはいえ、とても生々しい描写になっていたのはいうまでもない…。

本当にああいうことが起こっていたのだなと思うと、すごすぎる。

ちょっと話は変わるが、「お〜い!竜馬!」という、坂本龍馬の人生を描いたマンガ作品がある。

何巻かは忘れたが、坂本龍馬が薩長同盟を薩摩と長州に結ばせたあと、家に帰ってきておりょうを抱こうとした時に、京都奉行所?の…現代で言うところの警察が坂本龍馬の元へやってくる。その時に、確か長州出身の龍馬の仲間もいたのである。

龍馬とその仲間は、今でいう警察の連中の追っ手を振り切って、京都の街の屋根に身を隠す。

しかし、敵は京の街をくまなく探しているため、その長州の仲間は龍馬に、

「龍馬さん、もう私たちはダメです。腹を切って武士らしく死にましょう」

と提案するのだ。

しかし、龍馬は、

「捕まる時は捕まるし、死ぬ時は死ぬ。運命は天だけが知っとるんじゃ」

的なことを言って、長州のその仲間を説得し、薩摩の邸宅へと走らせて万事休す…という話がある。

この話から見るに、やはり武士というのは「潔く死ぬことこそが美徳」という価値観を持っているのである。

そう考えると、今作『硫黄島からの手紙』の上官や自決をした人々も、その武士的な思想・価値観を持っていたのかもしれない。または、本当は死にたくないけどお国のために…という気持ちがあったのかもしれない。本当のところは、わからない。

でも、私は『硫黄島からの手紙』を見ていて、「もし私がここにいたとしたら、死にたくないだろうな…でも、上官にはおそらく「なんで死なないんだ!」と問い詰められるし…」と、自分がもしその状況に置かれたらどうするだろうかを考えていた。

『硫黄島からの手紙』を総合評価するなら?

『硫黄島からの手紙』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

ぶっちゃけ、個人的にはさほど面白さを感じない映画であった。

途中かなりダレるところがあり、「長いなぁ…」とまで思ってしまった。

また、全体的に暗いシーンが多いこともあり、見終わった後に目が疲れたのも印象深い。

硫黄島の戦いは約36日ほど?の激戦が繰り広げられていたようだが、今作を見る限りでは長くても1週間レベルの戦いに思えてしまう。

もちろん、映画の都合上致し方ないのかもしれないが、もう少しなんとかならなかったかな…と思ってしまった。

『硫黄島からの手紙』はどんな人にオススメ?

『硫黄島からの手紙』は、戦争映画が好きな人なら一度は見ても良いだろう。

終わりに

『硫黄島からの手紙』についてレビューしてきた。

余談だが、今作に出てくる栗林中将は、今作においてかなりの知名度を獲得したようだ。

それまでは、どちらかというとパッとしない印象だったようだが、今作および硫黄島の戦いなどの本によってグッと知名度を伸ばしたようである。