ふぉぐです。
ついさっき、『寄生獣 完結編』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
Contents
『寄生獣 完結編』ってどんな映画?あらすじは?
『寄生獣 完結編』は、2015年公開のSF映画。
監督は山崎貴。主演は染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ。
あらすじとしては、「人間世界にはびこるパラサイトを駆除していた新一とミギーの元に、次々と刺客が現れる。そして、ついに5体のパラサイトを寄生させた最強のパラサイト人間が新一の前にやってくる」という物語である。
警察は、新一が実はパラサイトなのではないか…という疑念を持っていたため、異常犯罪者の「浦上」という人物を、パラサイトか人間かの判定に用いていた。
浦上は、新一をマジックミラー越しに見て、「こっちをむかせろ」と警察に指令する。
しかし、新一がパラサイトかどうかの確証が得られなかった。
新一は、ミギーとともにパラサイト駆除をしていた。
だが、そんな新一をつける、あるカメラマンがいた。
そのカメラマンは倉森という名前で、田宮から「新一を追って欲しい」と頼まれ、一応ジャーナリストとしての肩書を持っている彼は、世直しという名目で新一がミギーと話しているところなどの写真を撮り続けていた。
しかし、そんな倉森もついに新一とミギーにつけていたことがバレてしまう。
倉森は、「教え子を監視して欲しいと頼まれたんだ」と伝えると、倉森のバックについている人物が田宮だということがミギーと新一にはすぐにバレた。
そして、新一とミギーは倉森に、田宮の正体をわからせると、またパラサイト駆除の日々を送る。
そんな折、新一を付け狙う一人の男がいた。
その男は、体に5つものパラサイトを寄生させた最強生命体だった。
しかし、頭脳役のパラサイトがうまく指令を出しておらず、ミギーにあっけなくやられてしまう。
だが、右手に宿っていたパラサイトが頭脳役になると、そのパラサイト人間は驚異的な進化を遂げる。
『寄生獣 完結編』は冗長なシーンが鼻につく映画だった
というわけで『寄生獣 完結編』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「冗長なシーンが鼻につく映画だなぁ…」
という感じである。
全体的に、前作よりもちょっと間延び感が強い。
特に、田宮を動物園で殺すときのシーンなどは間延びも良いところだし、ゴミ処理場で最強パラサイトを倒すシーンもちょっと冗長である。
また、新一と里美のイチャラブシーンも必要あるのかな…というぐらい長いし、最後の浦上が里美を人質にとるシーンも長い。
前作がサクサクっと進んで重みのある映画だったのに対し、今作はお湯を入れて15分ぐらいたってしまったカップラーメンぐらい伸びきってしまっている。
ストーリー自体は普通に面白かったのに、変な間延びで惜しい作品になってしまっているように感じた。
『寄生獣 完結編』の良い点
『寄生獣 完結編』の良い点は、やはりその「根底にある伝えたいこと」にあると思う。
『寄生獣 完結編』では、
「人間こそが地球を救う寄生虫ではないか!…いや、ケダモノ…。寄生獣か」
というセリフがある。
このセリフこそが、「寄生獣」という作品を言い表すにふさわしい一言になっている。
『寄生獣』という作品を見ると、まるでパラサイトに寄生された人間のことを「悪」として扱っているように思われるが、実はそうではない。
寄生獣とは、もっと大きな意味での「寄生する獣」だったわけである。
寄生された獣ではなく、寄生する獣。
まさに「人間」を言い表した、とてつもなく剛拳なワードなのである。
地球に救うパラサイト。それはまさに人間のこと。
とても深みのあるテーマを題材にしてくれた、素晴らしい作品であることに変わりはない。
『寄生獣 完結編』の悪い点
『寄生獣 完結編』の悪い点を言うなら、やはり前述のように冗長なシーンが多いところだろうか。
せっかくの題材は素晴らしいのに、冗長すぎてダレてしまう。
素材に拘って作ったスープ、そして具材を投入しているのにもかかわらず、麺の茹で加減を間違えてしまったラーメンのような。
そんな雰囲気さえ感じる。
前作が普通に楽しめる作品だっただけに『寄生獣 完結編』はちょっと残念だったし、SATが最強パラサイトにやられてしまった点も、もう少し掘り下げて欲しかったなと思う。
『寄生獣 完結編』を総合評価するなら?
『寄生獣 完結編』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。
うーん、まぁ普通かな…。
完結編にしてはちょっと人情味がありすぎるのも個人的にはNG。
もう少し哲学チックなまとめ方をして欲しかったところである。
『寄生獣 完結編』はどんな人にオススメ?
『寄生獣 完結編』は、前作を見た方におすすめしておきたい。
今作だけを見たのでは、何が何やらわからないであろう。
終わりに
『寄生獣 完結編』についてレビューしてきた。
特に言いたいこともないので、この辺で終わろう