【ネタバレ感想】『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、前作よりもこじんまりした印象の映画だった

ふぉぐです。

ついさっき『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を観終わったので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』ってどんな映画?あらすじは?

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は2018年公開のSF映画。

監督はJ・A・バヨナ。製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグ。主演はクリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード。

あらすじとしては、「2015年に起きたジュラシックワールドでの悲劇から3年後の2018年。島に取り残された恐竜たちを救出する作戦が決行される…が?」という物語である。

2015年に起きたジュラシックワールドの悲劇から3年が経過した2018年。

ジュラシックワールドを運営していた会社は、実に8億ドルもの慰謝料を被害者に支払ったりなどの状況だった。

さらにここ最近、ジュラシックワールドがあった孤島の北にある火山が噴火する寸前だということで、恐竜たちの命を守るためのデモ運動なども盛んに行われていた。

ある夜。ラグーン(大きな湖のようなところ)に沈んだインドミナスレックスの残骸を回収すべく、とある調査団が派遣されていた。

なんとか潜水艇でインドミナスレックスの残骸を回収するも、調査員がティラノサウルスおよびモササウルスに襲われる自体が起こる。だが、なんとかインドミナスレックスの残骸を依頼主に届けることに成功した。

前作でジュラシックワールドの管理人をしていたクレアは、事件後に恐竜保護団体を設立し、その長になっていた。

クレアは、恐竜保護を目的に「ベンジャミン・ロックウッド」という、ジュラシックパークの生みの親であるジョン・ハモンドのビジネスパートナーのもとへ出向く。

そこで、イーライ・ミルズという人物とも接触し、噴火が起こりそうな孤島にいる恐竜たちの保護計画を立てる。

ミルズは、「君の助けも必要だが、君の仲間の助けも必要だ」と言い、クレアのかつての恋人かつビジネスパートナーでもあった「オーウェン」を保護計画に同行するよう指名する。

クレアは、すぐさまオーウェンの元へ向かい、なんとか恐竜たちの保護計画へ来るよう説得。

クレアは、オーウェン、そして保護団体部下のフランクリンとジアを引き連れ、さらにミルズがよこした傭兵部隊とともに、かつてのジュラシックワールドがあった孤島へと足を踏み入れるが…?

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、前作よりもこじんまりした印象の映画だった

というわけで『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を観終わった。

まずは、私が『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を観た上での第一印象を語っていこうと思う。

ぶっちゃけ、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』はちょっとこじんまりした映画だったように思う。

前作の「ジュラシックワールド」は、孤島全域を舞台にした、まさにサバイバルアクション的な映画として成り立っていた。

インドミナスレックスという巨大かつ知能が発達した肉食恐竜VSティラノサウルスの迫力あるバトルは見ものだったし、そのあとのモササウルスによって食べられてしまう圧巻のシーンもあった。

前作はスケールが大きく、

「ああ、ジュラシックパーク/ワールドシリーズといえばこれだよな」

という、がっつりとした見ごたえを感じたものだ。

それに比べると、今作は個人的にはちょっとスケールが小さくなったような気がした。

いや、気のせいではなく、確実にスケールダウンしている。

まず、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』における舞台は、前作の孤島ではなくロックウッド・エステート家である。

舞台が孤島から「家」になっているのだ。

ただ、家といってもただの家ではない。恐竜は何頭も収容できるスペースや、大勢の人数を収容しながら、オークションまで開催できる会場まである。

博物館のようなスペースもあるし、地下は3階ぐらい、地上は5階ぐらいまであるような、まさに「豪邸」である。

その豪邸が舞台なのだが、やはり孤島に比べるとこじんまり感が否めないのだ。

また、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、主役になる恐竜が「インドラプトル」だった点も、こじんまりした印象を与える要因だと個人的に推測している。

やはり、恐竜といえばそれこそティラノサウルスやアロサウルスなどのでっかくて凶暴な奴らがバシバシ人間を襲うイメージなのだが、ラプトル系の恐竜はまるで忍者のように人間を襲うから、観ていて爽快感がないのだ。

個人的には、でかい恐竜が人間を襲う姿をもっと観たかった

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、先ほども言ったように「インドラプトル」という、前作で登場した「インドミナスレックス」の遺伝子を受け継いだラプトルが登場する。このラプトルを誕生させるために、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の冒頭シーンで潜水をしていたわけだが…。

私としては、ジュラシックパーク/ワールドシリーズは、もっとでかい恐竜が人間を襲う様を観たいのである…。

というのも、インドラプトルのような中型〜小型の恐竜が人間を襲うシーンは、どうしてもホラー的な要素が強くなってしまう。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』においても、ベンジャミン・ロックウッドの孫娘であるメイジーが自分の部屋でインドラプトルに襲われそうになるシーンがあるが、まさにあのシーンはホラー感が強い。

「恐竜」を題材にする以上、私としては巨大な生物が人間を襲う…という、いわゆる「パニック要素」をふんだんに盛り込むべきだと思っている。

確かに、これまでのジュラシックシリーズでは、巨大な恐竜たちが人間を襲うシーンがたくさんあるから、

「ちょっとマンネリだよな」

と思われる可能性もある。

だが、人々のイメージとして「恐竜」は「デカイ」というイメージが付いているものではないだろうか。

「恐竜」という言葉を聞いた瞬間に、すぐにラプトル系の中型〜小型恐竜が思い浮かぶ人はそう多くないはずだ。

ほとんどの人は、「恐竜」と聞けばティラノサウルスやブラキオサウルス、トリケラトプスなどの大型恐竜を思い浮かべるのではないだろうか。

そういう意味でも、「ラプトル」を主人公にしてしまったのは、悪い意味で観客の期待を裏切っていることになっていると私は感じた。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、映像が凄まじい

ランペイジ」でも思ったことだが、昨今のCGの発展は目覚ましい。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』においても、恐竜たちは多分ほぼCGで作られているんだろうけれど、リアリティが凄まじかった。

もう、本当にそこにいてもおかしくないぐらいのリアリティである。

さらに、個人的に「うわ、すげえ」と思ったのが火山の噴火シーンである。

火山が噴火した時におこる、あの爆炎みたいなものの緻密さがすごい。

全体的に映像クオリティが凄まじいだけに、ストーリーそのものが若干チープなものになっているのは残念である…。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を総合評価するなら?

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を総合評価するなら、星5中の星3評価である。

うーん、個人的には及第点レベル。

面白くないわけでもないしつまらないわけでもないけれど、どこか冴えない印象。

ストーリーも特にひねっている様子もなく、さらにいえばちょっとグダる。

家のシーンが多すぎて、小さくまとまりすぎている感じも個人的にはいただけないかな…。

ここまでなんども言っているが、大型恐竜たちの戦闘シーンが観たい私にとっては、やはり中型〜小型恐竜を主役恐竜に抜擢したのはNGである…。

あと、…あのラストシーン。

メイジーが家の扉を開けるボタンを押して、恐竜たちを世に放つあのシーン…。

いや、もちろん次作に続くための導線なのはわかるけれど…ちょっとあれは…雑すぎやしないだろうか…笑。

もっと、

「ドタバタしてるうちに恐竜が偶然ボタンを押しちゃって、扉が開いて世に放たれました」

の方が、唖然とする主人公たちによって次作への期待も膨らむしよかったんじゃないかな…と思ってしまった。

無理やりいい話風に終わらせたのもちょっといただけない。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』はどんな人にオススメ?

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、とりあえず前作を観た人にオススメしておきたい。

前作を見ていないと、

「なぜこうなってるのか」

が理解できないので、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を見るならまずは前作から見てみてほしい。

終わりに

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』についてレビューしてきた。

余談だが、私は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を劇場で見よう見ようと思ってるうちに、なかなか行く機会がなくてそのうちに終了してしまっていた。

そして、Amazonプライムで「レンタルしようかな…いや、でもなぁ…」と思ってるうちに、なんとプライム会員無料で配信開始されたのだから、これほど嬉しいことはねえ!…って感じで見たわけだ。

結果としては、まぁ普通だった。

劇場で見たらもっと映像の迫力とかあったのかもしれないけど、うーんまぁ…こんなもんかなという感じである。

次回作は世に放たれた恐竜たちがどんなストーリーを繰り広げるのか。

期待である。