ふぉぐです。
ついさっき、『ジョーカー』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。
ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。
では、さっそくレビューに移ろう。
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『ジョーカー』ってどんな映画?あらすじは?
『ジョーカー』は、2019年公開のヒューマンドラマ・スリラー映画。
監督はトッド・フィリップス。主演はホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、フランセス・コンロイ。
あらすじとしては、「バッドマンの悪役であるジョーカーがどうやって生まれたのか…」という物語である。
母と二人でゴッサムシティのアパートに住んでいるアーサーは、ピエロのアルバイトで生計を立てていた。
母は体が弱っていて一人ではまともに食事もできず、アーサーの助けを必要としていた。
アーサーは発作で笑ってしまう症状を持っていて、そのためか周りの人からも変な目で見られることが多かった。
ある日、アーサーは同僚から拳銃一式を護身用に譲り受ける。
拳銃を持ったアーサーは、それを隠しつつある児童施設での仕事を行うが、その時に拳銃を落としてしまうのだった。
それにより、アーサーは職場を解雇されることになる。
家に帰る電車内で、アーサーの乗る車両で3人のサラリーマンが見知らぬ女性にちょっかいをかけていた。
女性はアーサーに助けを求める視線を送るが、アーサーは発作的な笑いが出てしまい、それにより3人に目をつけられる。
アーサーは殴られてしまうが、拳銃で3人を撃ち殺し、そのまま家に帰る。
ニュースでは、「ピエロの仮面の男が3人を殺害」という大々的な見出しで事件を報道していた。
一流のコメディアンになることを夢見ていたアーサーは、なぜか悪いことをしたはずなのに有名になっていることに気づいていく。
そしてある日、コメディアンとして尊敬しているマレーの番組を見ていると、なんと自分が出演していたショーの映像が流れているではないか。
アーサーは嬉しく思ったのも束の間、マレーはアーサーをこき下ろし、それにより観客の笑いを取っていた。
アーサーの中に、憎悪のようなものが芽生えていた。
『ジョーカー』は、社会的な問題を考えさせられるヒューマンドラマ映画だった
というわけで『ジョーカー』を観終わった。
まず最初の感想としては、
「社会的な問題を考えさせられるヒューマンドラマ映画だなぁ」
という感じである。
まず、正直な感想として、普通に面白い。
バットマンシリーズはここまで4作ほど見ているが、バットマンシリーズの中でも随一でダークな雰囲気のする映画だったように思う。
人間の憎悪、社会的な問題を孕みつつ、「善と悪は主観である」という真理をも探究している。
ジョーカーがただの悪役ではなく、ジョーカーにはジョーカーなりの善があるところが、『ジョーカー』という映画の素晴らしいところだろう。
『ジョーカー』の良い点
『ジョーカー』の良い点は、主演のホアキンの演技力にあると思う。
「笑ってしまう」という症状をうまく表現しているし、何よりジョーカーのあのカリスマ性をも感じるキャラクター性を上手に表現している。
ダークナイトでジョーカー役をしていたヒース・レジャーも名演と名高いが、今作のホアキンの演技も個人的には名演だと思う。
ジョーカーはただ人を殺したのではなく、そこにある憎悪のために殺してしまったのだ。
しかし、憎悪は時によって(また、見方によって)は善となりうるし、それがまた原動力にもなる。
ホアキンの名演に乾杯だ。
『ジョーカー』の悪い点
『ジョーカー』の悪い点は特にない。
強いて言うなればちょっと冗長なシーンもあるにはあるが、それもまた『ジョーカー』の好きところだろうと思う。
『ジョーカー』を総合評価するなら?
『ジョーカー』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。
とても心にくる映画だった。
ジョーカー…もといアーサーは、心の優しい人物なのは言うまでもないのだ。
心が優しくなければ母を介護したりしないし、「人を笑わせる」コメディアンになろうなんて考えもしないだろう。
ハッピーをみんなに届けたい…その思いで一流コメディアンになろうとするアーサーだが、世間・社会派アーサーを踏みにじり、「笑ってしまう」アーサーの目は笑うことなく、徐々に崩壊へと転落していく。
その虚しさ、虚無感、そして悲しさが入り混じり、なんとも言えない作風になっているな…と感じた。
『ジョーカー』はどんな人にオススメ?
『ジョーカー』は、善悪をただ「良いことと悪いこと」だと思っている人におすすめしておきたい。
ジョーカーのやったことは、良いことだろうか、それとも悪いことだろうか。
終わりに
『ジョーカー』についてレビューしてきた。
ホアキンは、今作のために80キロあった体重を60キロほどにまで3ヶ月ちょっとで減量したらしい…。
凄まじい役者魂である。