インセプションは、夢のまた夢に繋がる大傑作SFアクション映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、「インセプション」を観終わったので、早速レビューしていこうと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだ観ていない方はご注意を。

では、早速レビューに移ろう。

インセプションってどんな映画?あらすじは?

インセプションは、2010年公開のSFアクション映画。

監督はクリストファー・ノーラン。主演はレオナルド・ディカプリオ。日本からは渡辺謙も出演している。

あらすじは、「夢の中に入り込むことができるスパイが、ある会社の後継者の夢内に侵入して、会社解体を実行させる」という物語になっている。

主人公のコブは、アーサーという仲間とともに標的の夢の中に侵入して情報を盗み出す「産業スパイ」として暗躍していた。

標的の夢の中に入るシステムは、軍が実験試作中の物を利用していた。

ある時、コブとアーサーは、日本の実業家である「サイトー」という人物の夢の中に入り、ミッションを遂行しようとする。

しかし、実はサイトーは、

「本当に夢の中の情報を盗み出すエクストラクションと、情報を植え付けるインセプションを行うことができるのか?」

という疑問を払拭するために、コブとアーサーを試していたのだった。

後日、コブとアーサーの元にヘリで現れるサイトー。

サイトーは、コブとアーサーに依頼をする。

それは、

「モーリスという人物が経営している会社があるのだが、そろそろモーリスが息を引き取りそうだ。その後継者であり実の息子のロバートの脳内に潜入して、情報を抜き出して欲しい」

という依頼だった。

要は、モーリスの経営している会社を解体させることが目的だった。

コブとアーサーは乗り気ではないものの、仲間を集めてミッションを開始する。

インセプションは、夢のまた夢に繋がる大傑作SFアクション映画だった

インセプションを観て、まず言いたいことがある。

めちゃめちゃ面白いじゃん。

私のようなSF好きにはたまらない。

系統としてはマトリックスに似ている気もする。

なんだろう、こういうSF映画って、独自のルールがあったりする。

そのルールをしっかり理解すると、「なるほど、こういうことなのか」と映画が数段面白くなる。

だが、全体的にインセプションはルールがやや複雑だったのは否めないだろう。

次の章で軽く「インセプションのルール」について解説していこう。

インセプションの夢ルール

インセプションの醍醐味といえば、

「夢の中に入って情報操作をすることができる」

という点だ。

しかし、「夢」に入り込むと独自のルールが存在する。

そのルールを理解しておかないと、インセプションはやたらと小難しい難解映画になってしまうので注意が必要だ。

備忘録的に、インセプションの夢ルールについて解説していこう。

夢には設計者が必要

まず、インセプションの「夢」には夢を設計する設計者が必要となる。

わかりやすくいえば、シムシティで街を作る感じに似ているだろうか。

マインクラフト的にいえば、「ホスト」的な役割である。

インセプションで言うところの「アリアドネ」が設計者として抜擢されていた。

映画内では、

「夢を作るときは現実にあるものを想像しないほうがいい」

と言っていた。

それは、夢と現実の境界線が曖昧になって、現実に戻ってこれなくなる可能性があるからだという。

また、夢は階層化していくことが可能になる。

つまり、夢の中で夢を見ることができる…という感じだ。

映画内では第3階層まで出現していて、第4階層は「虚無」とされていた。

虚無に行ってしまうと、そこは人が誰もいない世界なので、現実に戻ってきても夢の中にいる感じになるのだそう。

夢のなかで過ぎる時間は現実の20分の1

夢の中で過ぎる時間は、現実の20分の1とされている。

映画内では「夢の中では20倍の遅さで時間が流れる」と言っているので、20分の1と考えても差し支えない。

つまり、

現実の10時間=夢第1階層での1週間=夢第2階層での6ヶ月=夢第3階層での10年

となる。

時間の流れがゆっくりになるので、夢第1階層でコブたちが乗る車が橋から落ちるシーンがあるが、あれは第2、第3階層から見た時間の遅さを表しているわけである。

夢か現実かを判断する手段「トーテム」

インセプションでは、夢か現実かを判断するための材料として「トーテム」という道具が用いられる。

トーテムは固有名詞ではなく、物それ自体を総括した名称である。

コブでいえばコマ。

アリアドネでいえば自作したチェスの駒である。

このトーテムが、ラストシーンで重要な役割を担うので、めちゃくちゃ大事な存在である。

夢から覚めるためには「起こされる」or「夢内で死ぬ」

夢から覚めるためには、基本的に2つの選択がある。

まずは現実世界にいる人に「起こされる」という方法だ。

そして、もう一つは「夢内で死ぬ」という方法。

しかし、「鎮静剤」を打っている状態で夢内で死んでしまうと、現実世界には戻ってこれず虚無の世界に行ってしまうので要注意である。

夢には、白血球のように設計者を守る存在がいる

夢の中には、その夢を設計した人物を守るために、異分子を排除する「白血球」のような存在がいる。

白血球のような存在は、「この存在たちは現実世界からやってきたヤツラだ」と察知すると、現実世界からやってきたコブたちを凝視し、最終的に襲いかかってくる。

白血球のような存在は、いわゆる夢の中に出てくるモブキャラクターたちである。

グラセフで言うところの「ポリス」みたいなものだ。

インセプションは、難しい映画なのでルールを理解しないと楽しめないかも

ここまで紹介した「夢ルール」がかなり複雑なので、ここを理解しておかないとなかなかインセプションの内容を理解するのが難しい。

それこそ、最後のシーンの意味がわからない…と言う人も多いだろう。

コブが大事にしていた、亡き妻の形見であるコマ型トーテムが、最後に倒れるか倒れないか…という直前で映画は終わる。

これはつまり、鑑賞者に対して、

「コブがいたのは、現実か、それとも夢なのか…」

と説いていることがうかがえる。

難しい映画なのでなかなか理解するのが難しいが、面白い作品だった。

インセプションを総合評価するなら?

インセプションを総合評価するなら、星5中の星5評価である。

全体的に面白く、ダレるシーンがほぼない。

また、映像技術も圧巻で、観ていて飽きさせない。

「夢内」という設定ではあるものの、それぞれのシーンではちゃんとロケしてるんだろうな…という作り込みのすごさも体感出来るので、ぶっちゃけ観ない手はない。

非常にまとまりが良く、ルール設定もしっかりしているので、星5評価でも低いぐらいかもしれない。

インセプションはどんな人にオススメ?

インセプションは、もうSF好きの人が観るとかなりハマること間違いなしだ。

作り込み、世界観、ストーリー。

その全てがハイレベルなので、頭を使う映画が好きなSFマニアにはオススメだ。

また、一応アクションシーンもしっかりとしているので、その点も評価に値するだろう。

終わりに

インセプションについてレビューしてきた。

余談だが、ぶっちゃけ「インセプション」は敬遠していた映画だった。

というのも、個人的に2時間越えの映画はちょっとダレてしまう傾向にあるので、できれば2時間ぐらいまでの映画をチョイスするようにしていたのだ。

だが、インセプションは約2時間30分という長丁場にも関わらず、面白い映画だったのでとても満足である。

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