【ネタバレ感想】『ハクソー・リッジ』は、信念の強さの大切さを知らしめる戦争映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『ハクソー・リッジ』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『ハクソー・リッジ』ってどんな映画?あらすじは?

『ハクソー・リッジ』は、2016年(日本だと2017年)公開の戦争映画。

監督はメル・ギブソン。主演はアンドリュー・ガーフィールド、ヴィンス・ヴォーン、サム・ワーシントン、ヒューゴ・ウィーヴィング。

あらすじとしては、「第二次世界大戦の沖縄戦で、衛生兵として活躍したデズモンド・ドス二等兵がどのような生い立ちで、どのような活躍をしたのか」という物語である。

アメリカはヴァージニア州で生まれ育ったデズモンド・ドス(以下:デズモンド)は、第一次世界大戦に出兵し、その影響でアル中になってしまった父親に不満を抱きつつも、兄・母とともに暮らしていた。

子どもの頃、兄と喧嘩をしていたときにそばにあったレンガで兄を殴ってしまったことにより、デズモンドは自分を責めるようになった。

時が立ち、デズモンドも良い青年になると、病院で働くドロシーという女性に好意を持つ。

ドロシーとデズモンドは恋仲になり、プロポーズ…というところで、デズモンドは軍隊に志願することを決意する。

しかし、ただ軍隊に志願するのではなく、衛生兵として志願することを心に決めた。銃を使わず、負傷した兵士を助けようと思ったのである。

ドロシーは、デズモンドが戦地に行くことを嫌がったが、デズモンドは軍隊に入るのだった。

軍隊での訓練が始まったが、ライフル銃の取り扱い訓練で、デズモンドは「私は武器を持てません」と良い、ライフル訓練を拒否する。

そのせいで、上官たちはデズモンドを軍隊から除隊させようと必死で嫌がらせをしたり、同僚たちもデズモンドをボコボコに殴ったりするが、それでもデズモンドは除隊しない。

ある日、ライフル銃の取り扱い訓練拒否の影響で軍法会議にかけられたデズモンド。そこに父親が現れ、自らの上官だった人物に頼んで手紙を書いてもらい、デズモンドは衛生兵として戦地に行けるようになる。

戦地となった沖縄で、デズモンドは衛生兵としての役割を精一杯こなす。

『ハクソー・リッジ』は、信念の強さの大切さを知らしめる戦争映画だった

というわけで『ハクソー・リッジ』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「信念の強さの大切さを知らしめるなぁ」

という印象である。

うーむ、あれだけ自分の信念を貫き通せるのは素直にすごいと思う。

もちろん、娯楽映画なので脚色は入っているとは思うが、とはいえ軍法会議にかけられてもなおライフル銃を持つことを拒否するというのは、並大抵の信念ではないと思う。

そして、その信念はもちろん戦地でも大活躍をするのである。

一人を助け、また一人を助け…。

デズモンドの信念は凄まじく、戦地であれだけの信念を持って救助活動ができる人間は他にいないのではないだろうか。

観ていてとても感動する映画だったように思う。

『ハクソー・リッジ』は、史実に忠実にしなくて良い映画だと思う

『ハクソー・リッジ』の批判として多いのが、

「脚色が多すぎる。もっと史実に忠実にしろ」

というものである。

確かに、脚色が強めなのは言うまでもない。

デズモンドの英雄性を表現するべく、明らかにデズモンドを贔屓しているのがわかる。

しかし、私はむしろ、こういう映画こそ脚色を強めにして良いと思うのだ。

そもそも、『ハクソー・リッジ』という映画は娯楽映画である。

ドキュメンタリー映画ではなく、観客たちが楽しむための映画だ。

となると、史実に忠実にすることは観客の楽しみを減らすことになる。

史実は時に、つまらなさを内包する。

ドキュメンタリー映画が観たいのならばそれで構わないが、ドキュメンタリー映画が見たい人なんていうのはその道に興味がある人ぐらいのものではないだろうか。

『ハクソー・リッジ』が「これは史実に忠実なドキュメンタリー映画です」と謳っている映画だったとしたら「もっと史実に忠実にしろよ!」という批判も納得できる。

しかし、『ハクソー・リッジ』は大衆娯楽映画であることを忘れてはならない。

大衆娯楽映画に必要なのは忠実性ではなく、娯楽性である。

楽しめるか楽しめないか、感動できるか感動できないか、面白くないか面白くないのか。

それが全てであり、その上で「戦争の悲惨さ」を訴えるという役割を担っているように思うのである。

…と考えるなら、『ハクソー・リッジ』という映画は大いに楽しめる、そして考えさせられる映画だったと評価できる。

『ハクソー・リッジ』を総合評価するなら?

『ハクソー・リッジ』を総合評価するなら、星5中の星4評価である。

全体的には好感触であり、楽しめる。

『ハクソー・リッジ』では完全なアメリカ視点で描かれているため、

「アメリカ人から見たら、我々はこんなふうに見えていたんだろうか」

と、ある意味客観的に日本側を見ることができる。それもまた『ハクソー・リッジ』の良いところでもある(もちろん、そこら辺は脚色もあってやや日本人としては不満足であるが…笑)。

サクサクと場面も切り替わり、ストーリーも山あり谷ありで面白い。

序盤〜中盤でバカにされまくっていた主人公が、終盤になって怒涛の勇敢さを見せつけるのは、とても快感である。

全体的に面白かったとはいえ、やはり不満点はある。

個人的に「ん?」と思ったのは、崖の網を切らない日本軍である。

あの網さえ切ってしまえば米軍は登って来れなかったのではないだろうか…。

おそらくその辺は現実とフィクションとの違いが生んだものなのかな…と思ったり。

不満点はありつつも、全体としてみれば面白い映画であることに変わりはないだろう。

『ハクソー・リッジ』はどんな人にオススメ?

『ハクソー・リッジ』は、ヒューマンドラマ的な映画が好きな人にはお勧めしたい。

ストーリーとしてかなり爽快になる映画なので、ヒーロー的な映画が見たい人はチェックである。

終わりに

『ハクソー・リッジ』についてレビューしてきた。

余談だが、ハクソー・リッジとは沖縄戦において、急な崖にあった前田高地と呼ばれる日本陣地のことをアメリカ軍が呼称したものらしい。

2度と戦争が起こらない世界がくることを祈って。