【ネタバレ感想】『グラン・トリノ』は、地味ながらも熱いストーリーが展開される映画だった

ふぉぐです。

ついさっき、『グラン・トリノ』をみたので、さっそくレビューしていきたいと思う。

ちなみに、ネタバレ全開でレビューしていくので、まだみていない方はご注意を。

では、さっそくレビューに移ろう。




『グラン・トリノ』ってどんな映画?あらすじは?

『グラン・トリノ』は、2008年(日本だと2009年)公開のヒューマンドラマ映画。

監督はクリント・イーストウッド。主演はクリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー。

あらすじとしては、「偏屈ジジィとして息子家族たちから敬遠されているウォルトは、近隣に住むアジア系移民のモン族であるタオと仲良くなる。しかし、タオは同じくモン族のギャング集団に入団するよう強要されていて、断っていたがついに暴力沙汰に発展してしまう」という物語である。

偏屈ジジィで有名なウォルトの配偶者が亡くなってしまった。

ウォルトは、老犬のデイジーと共に、妻の亡くなった家でひっそりと暮らしていた。

息子たちとは折り合いがうまくいかず、ウォルト自身も孫娘たちのがめつい性格に嫌気が指していた。

ウォルトは、亡き妻が生前に「懺悔させるようにお願いします」と頼んでいた神父にうんざりしていた。

しつこく「懺悔はしませんか」とやってくる神父に、ウォルトは「生と死についてあんたは考えたことあるか?」と問い、自らが朝鮮戦争で体験した凄惨な現場の状況を説明し、神父を唖然とさせる。

そんな、人嫌いの様相が濃くなっていたウォルトは、隣の家に住むモン族のタオが、同じくモン族移民のギャング集団に無理やり連れて行かれそうになっているところを助けることになる。

実際には、ウォルトの芝生に入ったことを注意するために銃を向けただけだったのだが、結果的にタオを助けることになった。

タオは以前、ギャングに指令を出されてウォルトの「グラン・トリノ」を盗もうとしたが失敗していた。

しかし、今回もまた、ウォルトに助けられたタオ。

それが原因で、ウォルトのもとにタオの姉であるスーがやってきて、徐々に近隣住民のモン族たちと仲良くなっていく。

そして、次第にタオとも仲良くなり、仕事の面倒まで見るようになるウォルト。

しかし、タオのもとにあのギャング集団が現れて、タオの頬にタバコを押し付ける。

怒ったウォルトは、ギャングの一人をぶん殴ってこらしめるが、それが引き金となってしまい、ギャングたちはマシンガンでスーたちの家を蜂の巣にするのだった。

『グラン・トリノ』は、地味ながらも熱いストーリーが展開される映画だった

というわけで『グラン・トリノ』を観終わった。

まず最初の感想としては、

「地味ながらも熱いストーリーが展開される映画だなぁ」

という感じである。

全体として、正直地味である。

はちゃめちゃなカーチェイスがあるわけでもないし、銃撃戦があるわけでもない。

出てくるのはおじいちゃんと、中学生〜高校生ぐらいのがきんちょだけ。

でも、そのコンビがとても面白い。もっといえば、クリント演じるウォルトのキャラが際立っていてかっこいい。

あれぐらい偏屈じゃないとやはり、キャラとしては立たないし、とても面白い映画になっているなと思った。

「おじいちゃんが主役」と思ってちょっと敬遠していた過去の私に蹴りを入れたくなるぐらい、とても面白い映画であった。

『グラン・トリノ』の良い点

『グラン・トリノ』の良い点は、この映画の名前が「グラン・トリノ」になっているところだと思う。

この映画、どう考えてもグラン・トリノが活躍するシーンはほぼない。

活躍するのはほぼ全てのシーンにおいてウォルトである。

だから、普通ならば「ウォルトとタオの〜〜」みたいなタイトルになってもおかしくはない。

しかし、今作のタイトルは『グラン・トリノ』である。

ここが個人的には深いなぁ…と感じた。

つまり、グラン・トリノはウォルトの分身なのである。

だから、ウォルトは自分の孫娘が「この車、おじいちゃんが死んだら…」と言った時に全く無視してガレージを出ていったのだ。

グラン・トリノはウォルトの分身。

最後にタオがグラン・トリノに乗っているシーンは、ウォルトがやっと心を開いたような感動があった。

あそこに行き着かせるクリント・イーストウッドの手腕に脱帽である。

『グラン・トリノ』の悪い点

『グラン・トリノ』の悪い点は、正直ない。

全体的にサクサクとストーリーが進んでいくし、胸糞なシーンも特にない。

最後にウォルトが身を投げてスーたちの復讐心を浄化させたのも、なかなかない素晴らしい映画である。

あそこでただの銃撃戦に持ち込んだのだとしたら、ここまで評価されるような映画にはならなかっただろうと思う。

『グラン・トリノ』を総合評価するなら?

『グラン・トリノ』を総合評価するなら、星5中の星5評価である。

文句なしに面白い。

クリント演じるウォルトの、汚いながらも人間味のある言葉遣いがかっこいいし、タオの演技も普通によかった。

ストーリー自体も「生と死」を根底に置きつつ、とても肌触りの良い感じに仕上げているので、ラフながらも重厚なメッセージ性を感じる。

これは文句なしの5点満点である。

『グラン・トリノ』はどんな人にオススメ?

『グラン・トリノ』は、感動映画が見たい人におすすめしたい。

感動ポルノ的映画ではなく、ちゃんと感動できる。

特にひねくれたものの見方をしがちな人におすすめしておきたい。

この主人公もかなりひねくれている。

終わりに

『グラン・トリノ』についてレビューしてきた。

この映画を最後に、クリントは俳優業からは引退し、監督に専念する方針にしたそうである。

とはいえ、やはりクリントの俳優的オーラは凄まじいな…と感じた。